柔道を始めた子には、それぞれがいろいろな理由があるのだろう。
親にもいろいろな理由があるのだろう。
だが入門した時の気持ちをずっと忘れてはいけない。
なかでも運動神経が良くて、何でも最初から出来て、すぐに強くなる子は10人に1人くらいの割合でいます。入門した当時保護者は、子供が柔道を楽しくて、本当にこの道場に来て良かった、先生のおかげです。なんて言っておきながら、だんだん試合で勝ったり負けたりして、運動神経が良いから勝つことの方が多いのだが、親に欲が出てくると状況が変わります。道場内でも一番手や二番手にいないと大会に出られないとか、道場に行きたくない日が増えると理由をイジメがあるのではないかとか、稽古を乱す問題児がいるからウチの子が集中して稽古できていないのではないだろうかとか、はたまた指導者が自分の子に目がいってないとか、いろいろ考えてしまう保護者の方もいらっしゃるようです。
しかし、やはりあまり期待し過ぎると、どんどんお子さんが伸びない方向に進んでしまう方が多いようです。上記のような事はもちろんあります。道場だって小さな社会なのですから、全てのことを解決できる万能な指導者(人間)はこの世にはいません。
おとなしい子の保護者の方のほうが、以前より自分に自信がついてきて学校でも自分をだせるようになったり、挨拶がしっかりできるのは柔道を習っているからだね、と学校の先生に褒められたという話をお聞きしますし、柔道の結果に求めるのではなく私生活の子どもの変化に幸せを感じています。
すなわち大半の大人は結果を早く求め過ぎているのです。
1ヶ月後には初心に帰りましょう!習わせて間もない頃にそんなにこだわりましたか?
1年後にも初心に帰りましょう!わずか数年で親の目が届かない中学の部活に入るのですから。
3年後にも初心に帰りましょう!家では子どもを褒めたり、励ましたり、親の役割は大事です。
いくつかの道場を見学して決めたのでしょう?決めた時の気持ちを何年経っても思い出しましょう!
(この文は舟川柔道塾、野原学園柔道教室の事ではなく、柔道界全体のこととしてお受けとめ下さい。)
舟川柔道塾でおなじみの悟空先生が生後3ヶ月に入門した時の写真です。
11才になった今も初心を忘れず、塾生達をガブッとやっています。