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人は心身とも・・・
より良い状態で・・・
生きたいと願う・・・
わが身を知ること・・・
我が心を知ることこそ・・・
健やかな日々の始まり・・・
今日、さらに明日もまた・・・
何か年末にかけてノロウイルス感染のニュースが毎日のように流れている・・・
これも変異型がほとんどのようですが、
先日も、ブログに書いたように新薬の開発が限界にきているのも原因の一つかもしれません。
皆さんも新しい年に向けノロウイルスさらにはインフルエンザが流行してきているとの事ですので、
感染しないように気を付けて下さい。
来年は、皆さまにとって素晴らしい年でありますように!
今年最後のブログとなってしまいましたが、最後に耐性菌に関する一問一答のインタビュー記事を紹介します。
~以下、12月31日読売新聞朝刊より抜粋~
医療ルネサンス
耐性菌を防ぐ
薬 は 処 方 量 を 使 い き る |
Q&A | ||||
![]() | 東 北 大 加 齢 医 学 研 究 所 教 授 渡 辺 彰 さ ん | |||
か ら 現 職 日 本 化 学 療 法 学 会 理 事 長 | 分 野 助 教 授 な ど を 経 て 2 0 0 7 年 | 北 大 加 齢 医 学 研 究 所 呼 吸 器 腫 瘍 研 究 | 1 9 7 4 年 東 北 大 医 学 部 卒 東 |
耐性菌について、東北大加齢医学研究所教授の渡辺彰さんに聞いた。
- ――耐性菌とは何でしょうか。
- 「感染症の治療に使われる抗菌薬のほとんどは、細菌が他の細菌を打ち負かすために作り出した物質を模倣したものです。生き残るために、自ら変異した耐性菌が現れるのも当然と言えます」
「ペニシリンの発見後、1941年に実用化されたのが抗菌薬の始まりですが、自然界ではそれ以前から、抗菌薬の成分に対する耐性菌は存在していました」 - ――耐性菌はなぜ増えているのでしょうか。
- 「少ない量の抗菌薬を長期間使い続けると、細菌が完全には死なずに生き残り、変異する余地を与えてしまうためです」
「日本では80年代後半から、幅広い細菌に有効で飲みやすい抗菌薬が登場し多くの医師が処方しました。しかし、保険で認められている量は、欧米の2分の1~3分の1と低量です。一方、抗菌薬が効かないウイルス性の風邪にも処方されるなど、不適切な使い方も目立ち、90年代から耐性菌が増えてきました」 - ――耐性菌が増えると、どんな問題がありますか。
- 「耐性菌の増殖力は、元の細菌よりは劣ります。しかし、抗菌薬を漫然と使い続けることで、元の細菌は死んで、耐性菌だけが生き残ることになります。さらに、医師の処方がなくても容易に抗菌薬を入手できる国もあります。複数の抗菌薬が効かない多剤耐性菌は、主に海外から持ち込まれたもので、日本でも確認される数が増えています」
「院内感染で問題となる多剤耐性菌は、健康な人が接しても、ほとんど心配はありません。ただし、抵抗力が落ちている入院患者などでは、感染症を発症させる恐れがあり、院内での集団感染の事例が確認されています。多剤耐性菌に使える抗菌薬もありますが、種類は限られます。複数の抗菌薬を併用することが必要で、使うタイミングなど治療は難しいのです」 - ――抗菌薬の開発は進んでいるのでしょうか。
- 「1980~90年代には多くの抗菌薬が開発されました。日本の創薬力は高く、日本初の薬も多数ありますが、2000年代から創薬は頭打ちとなり、年に一つあるかないかです」
「背景には、新薬の研究開発に限界が出てきたことや、膨大なコストを要する一方で、価格の安い後発薬の需要が広がり、新薬の優位性が失われる状況があり、採算面から、製薬会社の開発意欲が低下していることなどが考えられます」 - ――耐性菌を増やさないためには、何が重要ですか。
- 「まず、不要な抗菌薬を処方しないことと、必要な時には十分な量を使うことが大切です。良くないのは、中途半端にだらだら使うことです。処方された時は、自己判断で薬を中断せず、しっかり使いきることを心がけて下さい」
(野村昌玄)
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