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処方薬依存 減薬は医師の支援のもとで行うのが大原則だが・・・

2013-08-21 | 梅肉エキス


薬物依存という言葉はよく耳にしますが、処方薬依存という言葉は初めて聞いたような気がします。

処方薬ももちろん薬物ですから、同じと言えば同じなのでしょうが、

医師から処方してもらっている以上、私達は疑うこともせずに飲み続ける訳ですが・・・

それがいつの間にか、処方薬依存という状態になっている場合があるようです。

医師の支援のもとで行う減薬が必要な場合もあるといいます・・・


今朝は、エッセイストの渡辺瑠海さんの体験を紹介した記事を転載してみようと思います。

~以下、8月21日読売新聞朝刊より抜粋~

 医療ルネサンス
処方薬への依存 


 断薬決意 苦痛耐え抜く

 新聞記事で処方薬依存に気付いたエッセイストの渡辺瑠海さん(48)は、今年2月、自らの意思で減薬を始めた。

 このとき飲んでいたベンゾジアゼピン系薬剤は、抗不安薬コンスタンと睡眠薬ハルシオン。英国の専門家がインターネットに掲載した減薬法「アシュトンマニュアル」(日本語版)などを参考に、服薬量を少しずつ減らした。減薬は、医師の支援のもとで行うのが大原則だが、処方薬依存を認めず、薬の増量を勧めるばかりの主治医は頼れなかった。

 減薬が進むと聴覚過敏になった。車の通行音や近所の子供の声、床のきしみ音などが脳に突き刺さるようだった。射撃用の耳栓を取り寄せてしのいだ。

 耳鳴りやめまいも強まるばかりで、嵐の海にこぎ出したかのような揺れを感じ、外出も出来なくなった。思考力や集中力が低下し、悲観的感情に心が占拠された。耐えきれず、薬の量を元に戻した。すると魔法のように症状が消えた。振り出しに戻ったが、逆に断薬の決意は強まった。
苦しさを書き留めた渡辺さんのノート
離脱症状の苦しさを日々書き留めた渡辺さんのノート(高知県内で)


 「ひとかけらの薬にこれほど振り回されるなんて、やはりおかしい」
 再び減薬を始めた。目まい、幻聴、幻視、不眠、感覚過敏、自殺衝動、自分への怒り。ありとあらゆる不快な感覚、感情にとらわれた。耳栓をしたまま横たわったり、いすに座り続けたりして、いつ終わるか分からない苦痛に耐えた。

 心が折れそうになる度、減薬法を書いた本の一節を思い出した。「波を繰り返しながら回復に向かう」
 回復度を実感するため、日々の思いをノートに書き留めたほか、症状の軽重を点数で記録した。100が最も不快で、0が症状なし。めまいや耳鳴りのひどさには波があるが、経過を追うと確実に快方に向かっていることが分かった。数が60まで下がると「何かしたい」という思いが湧き、部屋の掃除などを始めた。

 5月初めに断薬したが、2週間後、焦燥感に襲われて薬を少し飲んだ。自分に絶望し、自責の念に駆られた。しかし、「これも回復の過程」と思い直し、再び断薬した。以来、薬は飲まず、6月から仕事を再開した。同月末には体験記「シャンビリ・ヘル」を電子出版した。

 シャンビリとの激闘の爪痕は、今も体に残る。苦しさで歯を食いしばり続けたため、奥歯が1本かけ、2本にヒビが入るなど、歯を傷めてしまったのだ。

 渡辺さんは「離脱症状の苦しさを医師は知らなさすぎる。医療が作り出した依存症なのだから、医師は責任を持って対応してほしい」と訴える。
コメント (1)
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