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通常のDACはCDでカットされるている20 kHz以上の音を補正しない。これまで書いてきたようにKenwood R-K1000-NのTape出力の音が良いのは20 kHz以上の音を補正しているからではないかと考えてきた。しかし、20 kHz以上の音が補正されているかどうか、耳だけでは結論が出せなかった。
Macbookのアナログ入力は96 kHz/24bitまでいけるので、Mac the Scope 4Xというソフトを使ってスペクトラムを測定してみた。一番上の図はDenDacの出力で20 kHz以上の音がカットされているのが分かる。次の図は、Kenwood R-K1000-NのTape出力の音で、20 kHz以上の音が付加されているのが分かる。図では差が分かりにくいかもしれないが、波形の動きをリアルタイムで見てみるとDenDacは20 kHz以上のプロットが全く動かないのに対して、R-K1000-Nの方は20 kHz以上のプロットが上下に移動し、明らかな差が認められる。
しかし、変だったのはR-K1000-Nの高域補正のセッティングをOFFにしても、ONの場合と同様に20 kHz以上のプロットが存在したことだ。Tape出力の場合、高域補正は常にONになってしまうのか、もしくは、もともと高域補正など働いておらず、漏れ電流等の別のファクターが20 kHz以上のプロットを作り出しているのか、正確には分からない。ただ、上下を繰り返す20 kHz以上のプロットが、20 kHz以下のプロットの値を超えることはなかったので、20 kHz以下の音情報に連関して20 kHz以上の音が付加されていると思われた。