信助さんのオーディオ

いい音で音楽を聴きたい

ヘッドホン試聴

2008-11-04 14:41:08 | オーディオ
昨日、日本からアメリカに戻ってきた。仕事がかなり忙しく、ほとんど休みのない帰省だった。自分の仕事が評価されたり、一方で問題点が明確になったことは良かったことだと思う。

前、このブログでヘッドホンも導入していきたいと書いたが、どのヘッドホンが好みか、難波や秋葉原でヘッドホンの試聴をした。

もともと、ヘッドホンには詳しくないのだが、実はこれまで、インナーイヤー型のイヤホンは振動板が耳に近いので一番最良の音かもしれないと思ってきた。しかし、ある時、開放型のヘッドホンを聴いたら、インナーイヤー型より、開放型のヘッドホンの方が非常に素直で情報量が多いことに気づいた。開放型ヘッドホンやYoshii9は、どちらも正相の音を耳に送るという点で共通している。普通のスピーカーは、正相と逆相の音を混ぜて再生しているし、インナーイヤー型や密閉型のヘッドホンも同様だと思う。

日本で片っぱしから、ヘッドホンを試聴して、やはり、密閉型のヘッドホンよりも開放型のヘッドホンの方が素直でいい音だと思った。どうしても密閉型だと癖があるように思う(弱点を利用して音の個性を作っている感じ)。聴いた開放型の中では、ゼンハンサーやSTAXが良いと思った。開放型は低中域が落ちる傾向にあるが、ゼンハンサーは低中域がきちんと聞こえ(高域の解像度も高い)、おいしい音という印象で、STAXは高域の情報量が凄く高いのに音がきつくないのが驚きだった。私にとって、音楽を楽しむという点ではゼンハンサーの方が好みだった。

ゼンハンサーをいろいろ聞いて、HD-595が一番の好みかなと思った。HD-650との比較を何度もしたけど、HD-650は音が遠く感じることと、高域を少し落としてアナログライクな音を演出しているように感じた。ある店で、店員さんにHD-595の方が好みと言ったら、HD-650の方が音は良いんですよと言われてしまった(笑)。

STAXもいろいろ聴いたが、どれもよく似た音をしていて、どれを買ってもほとんど変わらないなと思ってしまった。昔、所さんの車の番組で、カーグラフィックTVでベンツの乗り比べをしているのに対して、どれも変わんねーよと言っていた。まさにそんな感じ。どのSTAXのヘッドホンもいい音だったし、もちろん買うのならこれかなというのもあったが、私に限っては、それぞれの音の差はさほどないなと思った。

ソニーの消音タイプのヘッドホンがあって、どれぐらい消音されるかデモしていたが、インナーイヤー型のヘッドホンの方がよっぽど消音できると感じた。音楽を聞くことは出来なかったが、消音タイプのヘッドホンは密閉型なのでそんなに音も良くないと思っている。ソニーのスタジオモニターの定番と言われるMDR-CD900ST(密閉型)やその他のソニーの密閉型を聴いたが、いい音だと思わなかった。