EVERBLUE,EVERGREEN~YU-KIのブログ~

僕の日々の出来事や飼い猫の近況、お気に入りの作品など…徒然なるままに綴るページです。ただ、思いの丈を他が為に伝えます。

過程における尽力を賛美する

2008-10-13 19:09:06 | Weblog
今年は日本人のノーベル賞受賞者が4人も出た、とニュースで大きく取り上げられていますね。
どの人たちも後世に大きな進歩をもたらす偉大な発明をされたことが報道されていましたが、もし、受賞することがなければ、彼らのこれまでの努力や功績はほとんどの人が知る由もないのだと思いました。
しかし、受賞者は口を揃えて「あまりうれしくない」ということは、結果が全てである世の中において、むしろ「過程」を美徳として生きてこられたからこそ自然と出てきた台詞なのでしょうか。

今日、ようやく読み終えた「老人と海」の主人公・サンチャゴの生き様もそれに通じる気がしました。
奇しくも作者のヘミングウェイ氏も、1954年にノーベル文学賞を受賞しています。

物語は、キューバの老漁夫サンチャゴが長い不漁にもめげず、小船に乗り、たった一人で出漁し、巨大なカジキマグロやサメの群れと死闘を繰り広げる姿を臨場感たっぷりに描写しています。

傷を負った老体に鞭を打って、「おれは死ぬまで闘ってやるぞ」と、あきらめず果敢に挑み続けるサンチャゴの強靭な精神力に乾杯です。

4日間向き合い続けた末に獲得したカジキマグロを何度も押し寄せるサメたちに無残にも食いちぎられていく場面は、何とも歯痒い思いをせずにはいられませんでした。
「たとえ、あんたの勇姿、誰も認めてくれなかったとしても僕は認めるからね!」肩を落とすサンチャゴに何度もエールを送る自分がいました。
しかし、物語の中には、私以上にサンチャゴの理解者である少年が存在します。
帰ってきたサンチャゴの傷だらけの両手を見て、号泣する少年。
救われた思いがしました。

特筆すべきは、大海原の上で一人ぼっちのサンチャゴが独り言や思いを言い続けながら物語が進行していくところです。
魚や鳥や海、風さえも自分の友だちや相棒にして、孤独な心を奮い立たせる場面は泣けてきます。
なぜか夢の中でライオンをこよなく愛する場面も然り。
まさしく大自然を悟りきった境地の者しかできませんね。


今日は、もう一つご紹介します。
私の大学の先輩で、フォークシンガーの渡辺哲存さんです。
関西の飲み屋を中心にライブ活動を展開されています。
詳細は、http://www.geocities.jp/mokusei_hp/live01.html にアクセス!
心にしみじみくる楽曲のオンパレードです。
ぜひ、ご一聴あれ♪


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1 コメント

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ありがとう (ナベ)
2008-10-15 09:53:18
ご紹介ありがとうございます!
嬉しいです。

とても楽しいブログだね
ミーナちゃんかわいい!
更新楽しみにしています
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