EVERBLUE,EVERGREEN~YU-KIのブログ~

僕の日々の出来事や飼い猫の近況、お気に入りの作品など…徒然なるままに綴るページです。ただ、思いの丈を他が為に伝えます。

彼女たちの時代

2010-06-13 03:28:21 | Weblog
またまた大好きな作品をご紹介します。
1999年夏に放送されていた連続ドラマ「彼女たちの時代」です。


当時、僕は高校2年生だったのですが、このドラマの登場人物たちの言いようもない閉塞感とか孤独に共感しきりで、思わず新聞のお茶の間評に投書してしまったほどです。(しかも掲載されました



簡単に説明すると、性格も生き方も職業も全然違う26歳の3人の女性(深美、千津、次子)がカルチャースクールで偶然出会い、友情を深めていく物語。
ひたすら些細な日常の出来事を一つ一つ丁寧に綴っていくような…
現実的で等身大なドラマです。


さて、この歳になって改めて見て、大人になってからこんなにも何でも言い合える友達関係が築けた3人は幸せやなあ…と、うらやましさを感じています。

ビルの屋上から彼女たちが「ここにいるぞ~!!」って何度も叫んだりするシーンとか、夜に友達の家をアポナシでおじゃまするところとか…
なんだか大学時代を思い出して懐かしくなりました。


しかし、やはり圧巻なのが並行して描かれる深美の義兄・啓介の転落人生の苦悩ぶり。

順調なエリート街道を歩んできた啓介が、左遷を機に、異動先の上司から毎日叱責を浴びせられたり、営業研修で「私は最低の人間です」と言わされたり、果ては「人間開発室」と呼ばれる何の仕事も与えられない独房への勤務を命じられ、自主退社へと追い込まれてしまいます。

当時、椎名結平さん演じる啓介のこれでもか!とばかりにズタズタにプライドを打ち砕かれていってしまうまでの過程とその熱演ぶりに感情移入し、高校生ながら、会社とは末恐ろしいところであり、そして男の人生は物凄く大変なんだと知ったような気がします。


個人的にこのドラマのタイトル、「男たちの時代」でも成立する内容だと思っています。
脇役の平泉成さん、山本圭さんなど、本当にいい味だしてます。


このドラマも心に残る台詞のオンパレードですが、特に最終話で、亮介(山本さん)が啓介(椎名さん)に一言投げかけた
「まだ充分間に合うさ」
という言葉に思わずもらい泣き(啓介の)してしまいました。
人生を再スタートする人にとっては、これ以上ない力のある台詞ですね


ちなみに、このドラマをきっかけに、バックストリートボーイズの音楽も好きになりました。
いたるシーンで実に効果的にBGMとして使われています。


あと、なぜかDVDが販売されていない(VHSしかない)のが非常に残念…!
今の時代だからこそ、たくさんの人に見てもらいたいし、高く評価されてほしい作品だと思っています。

ちなみに、僕はヤフオクで購入しました。
宝物です。

すいか

2010-06-04 20:32:03 | Weblog
日々、いろいろなドラマ・邦画を見ている僕ですが、
これまで見てきた作品の中でおそらく最もリピート視聴回数が多いのが
この「すいか」です。
ダントツに大好きなドラマです

「もう何もかも嫌になっちゃたよ…」
なんて時に見ては、ほんの少し生きる元気みたいなものをもらっています


このドラマを簡単に説明すると、東京の三軒茶屋にある「ハピネス三茶」という賄い付きの下宿屋を舞台に、そこに住む下宿人たちの何気ない日常のやりとりが中心に描かれています。

まるで、子ども時代の夏休みにタイムスリップしたようなレトロな空気感が心地いいし、みんなで食卓を囲むシーンは心がほくほくし、うらやましささえ感じます。(一人暮らしが長いせいでしょうか…)
また、物語の随所に登場人物それぞれの抱える悩みや劣等感、人生とは…といった意外に重いエピソードがちりばめてあるのですが、ちょっとしたユニークな小物や雑学なんかを通してさらりと伝えているので、不思議と微笑ましい気持ちになっています。


そして、心に残る台詞の宝庫のようなドラマといっても過言ではありません。

なかでも、基子さんとの会話の中で教授の言った
「いろんな人間がいていいんです」「私みたいなのも?」「いてよし!」とか
「何年経とうが、自分で責任をとるような生き方をしないと、納得のいく人生なんて送れないと思うのよ」
なんて台詞にはちょっとほろっときてしまいました。


出演者の方々の情緒豊かな演技力もさることながら、ここまで生活観や人間味のある作品が書ける脚本家の木皿泉さんは、すごいなあ~と改めて思っています。


ちなみに、この「すいか」、2003年の夏に放送されていた連続ドラマで、DVD-BOXとして発売されています。

1話完結で、見やすいのでまだの方はぜひ!


は~ それにしても放送当時は、ゆかちゃん(20歳)と同い年だったのに、いつのまにやら絆さん(27歳)と同い年になってしまいました。
時が経つのは本当に早いものですね…