EVERBLUE,EVERGREEN~YU-KIのブログ~

僕の日々の出来事や飼い猫の近況、お気に入りの作品など…徒然なるままに綴るページです。ただ、思いの丈を他が為に伝えます。

長い休憩のあとには…

2011-03-31 01:18:00 | Weblog

映画『幼獣マメシバ』


可愛いマメシバ目当てで観始めたので、びっくりしてしまいました。
物語の主点は、そこではなかったのです。

半径3キロ以内で生活してきた35歳の引きこもり男が失踪した母を探して何と地球の裏側まで旅をしてしまうのですから。
マメシバとともに。


主役である佐藤二朗さんの怪演が面白すぎて、その一挙手一投足に何度も吹き出してしまいました。
そんな彼に関わってくる夢を捨てきれなかったり、失敗を繰り返してきたりした人たちがいい味を醸しています。

また、最後まで姿を見せないながらも、どこまでも諦めない意思を発信し続けるお母さんの存在が偉大です。
そんな様を見てたら、親にとって子どもとは何歳になっても子どもであるんだということを思い知り、客観的ながら子育ての大変さを感じずにはいられません。


劇中に出てくる「休憩ってクセになるって知ってた?一回休憩すると次動き出すのに、またすっごい力が必要なんだって。」という台詞には身に染みます。
私たちの日常の会話の中で頻繁に人生を山登りに例えられる訳が、この場面でよく分かります。
ただ、自身の希望としては、長い休憩のあとには大きな力が蓄えられていると、信じたいところです…。


はっとする言葉たち

2011-03-30 00:30:25 | Weblog

『二度寝で番茶』木皿泉

 

僕は、作品を観たり読んだりしている中で「はっとする言葉」に出会うとメモする癖がついているのですが、この本と向き合っていると「読んではメモして」の繰り返しで大忙しでした。
おかげで優にメモ帳の半分は使ってしまいました。
この収穫量の多さに、素直に「買って良かったな~」って思える一冊でした。


本書は、「木皿泉」というペンネームで脚本家をされている熟年夫婦(大福さんとカッパさん)のエッセイです。
日常のこと、社会のこと、シナリオ作りのことなど、あらゆる事象をどこまでも真摯にユーモアに解析され、痒いところに手が届くような見事な筆致で表現してくれています。


特にお二人の仕事現場を漫画にしている「今日のつづきは また明日」が面白い。
普段は意味のない断片を集めているとのこと。
その飽くなき探求心が素敵なドラマを生み出しているんだな~と、納得。

読後は、どこからともなく自分の中の創作意欲がふつふつと湧いてくる感覚を覚えた次第です。


いろんな幸せがある

2011-03-29 02:35:47 | Weblog

『ハッピーリレー』菊田まりこ

 

高校生の頃、著者の「いつでも会える」を読んで、目頭を何度も熱くさせたのを覚えています。
この本を手にして、今も変わらず愛くるしいキャラクターを描き続けていることを知り嬉しくなりました。

今回のテーマは、「ハッピー」。
一年を通していろんな幸せが日常に隠れていることを実感します。
生きているっていうだけで、ハッピーなのかも・・・なんて、ちょっと思えてしまうような、にんまり笑顔を連れてきてくれる本です。

親しい人へプレゼントするのもいいかもしれません。
「ハッピーのおすそわけ」ってことで。


東北地方太平洋沖地震~被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。

2011-03-16 22:13:40 | Weblog

大地震、大津波、さらには原発事故に計画停電。
これはもう他人ごとではない。


関西でも食料や乾電池などの買い占めが起こっているというニュースにはあまり感心しないけれど、それだけ今回の震災によって災害への危機感や防災に対する重要性を抱いた人たちが多数いるということなんだと思う。


僕が小学6年生の頃に経験した阪神大震災。
あの頃に比べて、どんなに多様なコミュニケーションツールや便利な機器が普及している今となっても、結局、住処であったり、電気や水などの資源が途絶えたりしてしまえば、いとも容易く生活を営むことが困難になってしまうことをまざまざと教えられたように思う。

とはいえ、ネット社会になった今、これまでネットショッピングやクチコミ投稿、アプリゲームなどで貯めてきたポイントやアイテムを現金に変換するとか、いろんな形で義援金が送れることを知り、ボランティアとか苦手な自分にとっては、柔軟に気軽に「善意」というものを届けられるようになってきていることはいいことやな~とも思う。
僕もほんの少しばかりお力添えさせてもらいました。


まだまだ凍えるような寒い夜が続く中、安否確認がとれていない人たちが数多くいて、心も体も休まらなくて…
日常生活でもほんの些細なことで人のことを考えたら眠れない夜だってあるのに、被災地の方々の夜は想像できないくらい長いんだと思う。

それでも、たくさんの人の思いが大きな支援の力となりますように。
被災地の復興とともに、みなさんに少しでも早く、よい朝が訪れることをお祈りいたします。夜