EVERBLUE,EVERGREEN~YU-KIのブログ~

僕の日々の出来事や飼い猫の近況、お気に入りの作品など…徒然なるままに綴るページです。ただ、思いの丈を他が為に伝えます。

図書館の静と動(2)

2012-02-08 01:19:24 | Weblog

              


「動」のほうは、言わずもがな公共図書館です。
勤務は最も利用者の多い土・日・祝日。
のんびりしてる暇など1分たりともないくらいの慌ただしさに初日から面食らいました。


業務内容はというと、10人ほどのスタッフでシフトを組んで手分けして図書の貸出・返却・調べもの全般(質問・検索・予約・取り寄せなどの諸々を受け付ける)のカウンター業務、配架作業を行います。
大学図書館と違う所は、それぞれ対応する窓口が別々になっているということ。


中でも驚いたのが、ここでは返却カウンターの机上に利用者が本を置いていくだけで返却完了という形をとっていました。
あとはスタッフが一括して次々に返ってくる図書を機械で返却手続きし、本館か他館かに振り分けていくのです。
本館のものであっても他館から新たに予約が入っているものは、行き先が表記された予約票(スキャンした際に備え付けの機械から発行される)を挟んで他館へ。
続いて本館のものは再び磁気を入れて後ろに控えているトラックへ配置し(分野ごとに五十音順で振り分けられている)、他館のものはそのまた後ろにあるケース(10数館ほどあり)へ分類していきます。



また、昼過ぎには大仕事が待っています。
図書を流通する業者さんが来られるので、他館へ振り分けた図書の入ったケースを台車に積んで引き渡します。
と同時に、他館に貸していた山積みの図書が戻ってくるので、本館に留まるものと再び他館へ行くもの(行き先が表記された予約票が挟まれている)に振り分けていく作業を総動員で取りかかります。
瞬く間に返却カウンターの机上には、返ってきた本で溢れ返るので返却手続きにも追われます。

追われるといえば、配架作業です。
カウンター業務に入っていない時はひたすら配架、配架、配架です。
午後はあっという間にトラックがいっぱいになるので、大量の図書を両脇に抱えて行ったり来たりと大忙し…
ちなみに配架は、主に図書の背表紙のラベルに印字されたNDC(日本十進分類法)に基づく図書番号やアルファベット、五十音を確認して元あった場所へ戻していくのですが、とにかくずっと細かい文字を目で追っているので疲れます。
ただ、絵本コーナーの配架はちょっと好きです。
絵本のみ、タイトルの五十音で分類すればいいので比較的楽だし、何より鮮やかな色使いの表紙やタイトルをぱっと目にするだけで心が慰められます。


配架と並行して、予約が入っている図書探しにもたびたび奔走します。
著者とタイトルを確認するだけで済む小説は見つけやすいですが、番号のややこしい専門書はやや時間がかかります。

 

さて、この公共図書館に勤めてまだ日が浅いのですが、一番困ることと言えば、利用者の方に質問されることです。
ここでは普段着にエプロンをつけて仕事しているのですが、利用者から見たらどんなに初心者であろうとスタッフに変わりなく、「怖い本どこにありますか」「「何冊まで借りれますか」「メールアドレス変わったんですけど、どうすればいいですか」「(図書番号を見せられて)これどうやって探せばいいですか」「貸出の延長できますか」など次々にいろんな質問を受けます。
今のところ、他のスタッフに助けを乞うことが多いですが、そのうちちゃんと自分で答えられるようになりたいです。

 

と、今のところ分かる範囲で書かせてもらいましたが、開館10時から閉館18時までずっと忙しく動き回っているので、
ガンガンに効いたエアコンも手伝い、のぼせて脱水症状を起こしてしまうほどです。
翌日は、両腕両ひざ共に筋肉痛になっていました。
これは以前に経験のある辛さ…そう、工場系のものだ。
公共図書館の重労働ぶりを思い知ったのでした。
女性が中心の職場というのが意外なくらいです。


ただ、てきぱき動いている先輩スタッフの方でも、「初日で辞めようかと思ったくらい辛かった」と話されていたので、ちょっと安心しました。
このしんどさ、自分だけじゃないんだ…と分かると、ふっと心の重荷が軽くなるものですね。


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