EVERBLUE,EVERGREEN~YU-KIのブログ~

僕の日々の出来事や飼い猫の近況、お気に入りの作品など…徒然なるままに綴るページです。ただ、思いの丈を他が為に伝えます。

言葉にならない思い

2010-03-07 21:10:28 | Weblog
この間、学校の食事学習でマクドナルドへ行ってきました。
注文からお会計、トレーを持って席へ移動、片付けをするというところまで、全て生徒の力でやるという企画。
いつもおもちゃ箱をひっくり返したかのようなクラスだから、どうなることかと思いましたが、デイサービスとかで慣れている子も多いようで落ち着いてできました。
みんなとても美味しそうに食べていました。
驚いたのは、偏食でいつも給食を残してばかりいる子が、隣の私のポテトを何度も「ください」と言ってくるではありませんか。
また、いつもは早食いの子もハンバーガーの具を一つ一つ分解しながら丁寧に味わって食べているではないですか。
マクドナルド恐るべし。
ちなみに私は、「クオーターパウンダーチーズセット」を頼みました。
普段は安いハンバーガーしか食べないからその濃厚さ加減に感激。
そして油物にはやっぱりコーラが合いますね。


さて、そんな学校ではもうすぐ卒業式があります。
私が勤務して1年目に見た生徒たち(高校3年生)と3年目に見た生徒たち(中学3年生)が卒業します。
どちらも大変な学年だったので感慨もひとしおです。
卒業式の歌「この地球のどこかで」が気分を盛り上げてくれます。
とりあえずしばらくは卒業式練習に明け暮れる日々です。
今、私が見ている子が式の間、騒がないで寝ないで席に座っていられることが課題です。
がんばれがんばれ!(私)


通勤中はもっぱら本を読んでいます。
そんな中で私の思いを上手に表現している文章があったのでご紹介します。↓

『夕方の灰青色の山と薄いオレンジ色の空を車の窓から運転しながら見て、いつもいつもち ょっと憂鬱な気持ちを抱えて生きてきたな~と思った。
 いつか気分がぱっと晴れる日が来るんじゃないかと思いながら20代も30代もすごして きた。
 きっとこれからも同じような気持ちで時はすぎていくのだろう。
 ぱっと晴れる日なんてこなくて。
 きっと死ぬまで淡い憂鬱の中をただようように。
 それが私の生きている気分なんだろうと思う。』

  (「子どもとの暮らしと会話」著:銀色夏生 より)

この部分を読んだ瞬間はっとさせられました。
そうそう、こういうことが私は言いたかったんだと。
生きていると次々と言葉にならない思いを抱えて、でもうまく表出できなくてほったらかしにしてしまうことはよくあるけれど、この著者の銀色さんは、冷静にそんな思いを突き詰めて言葉に置き換えているので感心します。
また、この本は、日記形式に日々のお子さんたちとの出来事や会話を徒然なるままに書かれてあります。
ちょっとよそ宅を訪問したような感覚が楽しめます。