いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

基本練習はどうするか?

2009年07月31日 | キーボード 奏法
 基本練習って、好きですか?

 例えば、指を鍛えるなら、

「ハノン」

 というメカニカルな運指ばかりのっている
 クラシックの練習曲テキストが有名です。

 そういいつつ、私も全部やったわけではなく、
 20番ぐらいで挫折、
 1番から5番までをウォーミングアップにしてたぐらいです。


 それでも、メトロノームを裏でとりながら弾く、
「裏ハノン」は、リズム感と指を両方きたえられるので、おすすめです。


 自分にはとうてい弾けそうもない難しい曲を
 とても細かいジグソーパズルでもやるような気持ちで、
 ちょっとづつ譜面を読んで弾くというのも、いいみたいです。

 ポイントはあせらないこと。

 ゆっくりでも、知らぬ間に、
 弾けないと思っていたフレーズが弾けるようになるものです。


 指練習におすすめなのは、クラシックですが、

 モーツァルトのピアノソナタNo.15 K.545 1st mov.

 写真は、デジタルピアノのオマケについていたクラシック名曲集から。


 スケールの羅列のようなメロディーが見事に名曲になっています。

 名曲もマスターできるし、指練習にもうってつけです。
 最初の1ページだけでも、良い練習になると思います。


「努力してやってる」

 と思ったら、もう音楽のエッセンスからずれる気がするので、

 楽しむ、

 という気持ちを忘れないようにしてください。


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シンセことば No.2「MIDI ミディ」

2009年07月29日 | シンセことば
 DX7出現以降、MIDI(ミディ)という規格が
 スタンダードになったという話をしてきましたが、

 今回は、MIDI(ミディ)というものがどういうものか、
 書いてみたいと思います。


 写真は、YAMAHAのMO6の背面のMIDI端子です。

 右から、IN、OUT、THRU と並んでいるのがわかりますか?

 その左横は、USB端子です。
 コンピュータに直接つないだり、
 USBメモリでデータを管理したりします。

 
 MIDIは、

 MUSICAL INSTRUMENTS (楽器同士を)
 DIGITAL(デジタルで)
 INTERFACE(つなぐ)

 の略です。


 つまり、音楽の情報を、言葉に変えて、情報としてやりとりします。


 MIDI OUT は、そういった情報を出力します。

 MIDI IN は、情報を入力するところ。

 MIDI THRU は、INから入って来た情報をそのまま出し、別の楽器などに送ります。



 さて、その言葉(情報)って、どういうものかと言えば、

 例えば、演奏情報としては、

 NOTE ON(鍵盤を弾く)、VELOCITY(強さ)、NOTE OFF(鍵盤を離す)

 他に、コントローラーの情報、

 サステインペダルを踏む、離す、モジュレーションを上げる、ピッチベンドの情報、
 アフタータッチの情報

 などが、デジタルの言葉でやりとりされるわけです。



 時間軸にそって、それを記録していくのが、

 MIDI シーケンサー です。


 音を録音するのではなく、データを録音するので、

 ○後で、テンポやキーを変えることができる
 ○リズム感が悪くても、タイミングをそろえたりできる。
 ○鍵盤が演奏できなくても、ひとつづづ音を入れたりできる。
 ○間違っても、その音だけ直したり、消したりすることができる
 ○音色を差し替えることができる

 など、音楽制作には便利です。


 他に、MIDI タイムコードというテンポ情報もあります。

 リズムマシンなどと同期(つまりテンポをぴったり合わせる)させたり、
 コンサートでは、照明と音楽を同期させたりするのにも使われました。
 

 コンピュータとシンセをつなぐ時は、
 MIDI インターフェイス、という機械が必要になります。

 けれど、最近は、それがキーボードなどの本体に内蔵されている場合も多いので、
 USBコードで、直接、パソコンとつなげば、
 パソコンのシーケンサー・ソフトに入力することができます。

 けれど、ドラバーソフトをインストゥールする必要があったりと、
 パソコンが苦手な人は、いろいろと苦労することがあります。


 キーボードを使いこなすためには、
 特に、音楽制作などをしようと思っている人は、
 このMIDIの知識をある程度知っている必要があります。

 最近は、MIDIを使わない音楽制作のやりかたも出てきてますが、
 今のところ、まだ知っておく方がいいことだと思います。

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思い出のシンセ・機材「YAMAHA DX7 II」

2009年07月27日 | 思い出のシンセ・機材 ~シンセ編~
 80年代は、バブルと共に、
 YMAHA DX7が音楽界のサウンドを支え、
 リズムマシンとMIDIの登場Iが、
 打ち込み中心へと音楽の作り方を変えていった時代でした。


 とにかく、DX7の音が使われ、
 私もTX7という音源モジュールを使っていたという話を書きましたが、

 TX816というDX7の音源が8台分ラックマウントできる
 お化けのような音源モジュールが出現しました。
 定価は、なんと89万円。

 安いのか、高いのか??


 そんなDX7の絶頂期に登場したのが、
 DX7の後継機、DX7 II FDとDX7 II Dでした。

 FDはフロッピーディスク・ドライブ内蔵、Dはなしでした。

 当時は音色を保存しておく、メモリー(RAM)も高価で、
 そのメモリー何個分もフロッピーディスクに保存できて、
 莫大な音色を管理できるDX7 II FDは、
 まさに、夢のような機種でした。


 そして、もう一つ、大きな特徴は、

 2つの音色を自由に、組み合わせて、
 一つのパフォーマンスとしてメモリーできたこと、

 です。


 つまり、ピアノとストリングスを同時に鳴らす(デュアル)、
 鍵盤の上下で分ける(スプリット)
 などを設定して、それをメモリーできました。

 つまり、実質2台分のシンセの働きが1台で、できるようになったわけです。

 この感動は、当時、MIDIの配線、
 ミキサーの配線などで苦労した人でないと、
 ちょっと、わからないかもしれません。


 2台分のDX7が内蔵された機種としては、

 DX1(約200万円)

 DX5(約60万円)

 と、発売されていましたが、さすがに高い。


 1台のDX7を、2台分として使う(つまり、発音数は全部で16音)、
 パフォーマンスというモードができたのは、このDX7 II が最初だったように思います。
 

 そんなわけで、私も、

 DX7+TX7+MIDIコード+ミキサー+たくさんのシールド、

 から解放されたくて、
 そして、さらに、時代のムーブメントに乗って、
 DX7 IIへと、流されて(?)行ったのでした。



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キーボード・テクニック「自由なプレイ」

2009年07月24日 | キーボード 奏法
 自由に弾く。

 意外にこれが難しいものです。


 自由自在なバッキング

 隙間を埋める気の利いたフィル

 聴かせるアドリブ・ソロ、など


 ポップス、ロック系では、このあたりの自由度が高まると、
 演奏していても、楽しくなってきます。


 さて、そのポイントですが、
 基本的には、会話、とか話すこと、と同じだと思います。

 他のプレーヤーの歌やフレーズをよく聴き、
 それに応えるように、自分のフレーズをからめていく。
 そして、自分のソロの時には、
 聴き手をあきさせないようにフレーズを組み立てる。


 コンビニで見かけて気になり、買ったこの本、

「しゃべる技術 仕事力が3倍上がる話し方の極意」

 
 これを読んでいると、
 演奏する技術と、しゃべる技術、
 共通点が多く、とても参考になります。


 例えば、うまくしゃべる5つのポイントとして、
 こんなのが書いてありました。

1)話の材料
2)話の組み立て方
3)リアクション力
4)表現方法
5)心がまえ

「話」という所を、「フレーズ」と変えれば、
 そのまま、音楽の演奏に応用できそうです。


 その他、人前であがらないようにする心も持ち方、など、
 ステージに立つときにも役立ちそうなメソッドもあります。

 もちろん、しゃべる技術そのものにも役に立ちそうなので、
 気になる人は、読んでみてはどうでしょう?


「しゃべる」技術 仕事力が3倍あがる話し方の極意 麻生けんたろう著

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思い出のシンセ・機材「FENDER Chroma Pralis」

2009年07月22日 | 思い出のシンセ・機材 ~シンセ編~
 1980年代前半は、メジャーデビューを目指して
 バンドでライブ、ツアーなど、精力的に動いていた時でした。

 最初のバンド、ハートビートでは、
 フェンダー・ローズ・エレキピアノを ギターアンプ JC120で鳴らし、
 その上に、KORGのPOLY61を乗せるというセッティング。

 その後のバンド、マスターショップでは、
 引き続き、POLY61(デジアナシンセ)、
 そして新たに、YAMAHA DX7(デジタルシンセ)、
 さらに、あこがれのアナログシンセを導入しました。

 それが、この機種、フェンダー・クローマ・ポラリス、です。
 アナログシンセですが、MIDI対応です。


 当時は、やはりMIDIに対応した
 オーバーハイムのアナログシンセの音源モジュール、Xpander(エキスパンダー)
 が出たところで、実は、これが欲しかったのですが、
 約60万円という値段に手が届きませんでした。


 それでも、クローマ・ポラリスでも30万円以上はしました。
 それで、6音ポリ、やはり、アナログシンセは高い。

 アナログシンセのわりには、音はそれほど太くはなかったのですが、
 かなり活躍しました。

 DX7とMIDIでつないで、音を重ねたこともありましたが、
 相性が悪いせいか、まだMIDI規格が不完全だったためか、
 よく音が止まらず、鳴りっぱなしになりました。


 90年代のアナログシンセの人気が復活してきた頃に、
 東京の楽器店に売りましたが、
 思っていたより高く買い取りしてもらった記憶があります。
 

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スクール・ソングを作る授業へと

2009年07月20日 | 音楽日記
 7月18日、土曜日。

 友人のK君が講師をする
 京都芸術デザイン専門学校の授業を手伝いに、
 京都 北白川にある造形大に行ってきました。


 今回の課題は、

 スクール・ソング

 つまり、学校校歌であるとか、イメージソングの歌詞を
 私が作った課題曲につけ(オリジナル曲でも可)、
 CDジャケット作り、
 新聞広告を作り、
 ラジオCMを作る、
 という、けっこう大変な課題。


 造形大は、山に沿って、建っている構造で、
 今回の教室は、学校の奥、つまり、かなり高い場所にあります。
 エレベーターには、長蛇の列ができてるので、
 待ちきれずに、階段で約、6階か7階分を昇る。

 夏はつらい・・

 そして、たどり着いた所からは、写真のように、京都市内の北部を一望できる。


 ほとんどノンストップで、朝、9時から夕方5時まで
 生徒たちの作品を見て、講評、採点などが続き、
 ほとんど、死にそうなほど、疲弊するが、
 これはこれで、楽しい時間でした。
 
 

思い出のシンセ・機材「YAMAHA KX5」

2009年07月17日 | 思い出のシンセ・機材
 YAMAHAのXシリーズをずっと書いてきました。

 実は、これだけ、ずいぶん後に買って、
 今でも持っているものなんですが、
 Xシリーズの最後に紹介したいと思います。

 YAMAHA KX5

 ショルダー・キーボード・タイプのMIDI コントローラーです。


 MIDI(ミディ)というデジタルで楽器をつなぐ方式ができたので、
 鍵盤のないシンセ、音源モジュールができた、
 という話を TX7 の回にしました。

 鍵盤のないシンセがあるなら、その逆の、
 音源のないシンセもあるわけで、
 それを、MIDI コントローラーと言います。

 MIDI コントローラーは、
 鍵盤、スライダー、モジュレーション、ピッチベンドなど、
 音源部がないので、シンセとは呼べません。
 
 つまり、これだけ持っていても、音は鳴らず、
 MIDI コードを使い、音源モジュールにつないで、演奏します。


 MIDI コントローラーの良い所は、
 自分の気に入っている鍵盤で
 自分の気に入っている音源を鳴らすことができます。


 例えば、YAMAHAのKX88は、
 ピアノ・タッチの88鍵盤のコントローラーで、
 やはり、ピアノの音色はピアノ・タッチの鍵盤で弾く方が、
 しっくりきます。

 初期のショルダー・キーボードは、
 アナログシンセの入った、クラベーターという機種が有名で、
 ハービー・ハンコック、ヤン・ハマーなどに使われていましたが、
 かなり大きく、重いものだったようです。

 それが、MIDI を使うことで、音源を切り離すことで、
 軽量で、動きやすいKX5ができたわけですね。

 ショルダー・キーボードのおもちゃっぽさからか、
 あるいは、キーボーディストのあまり前に出ないという性格からか、
 それほど、普及はせず、今では生産終了していますが、
 中古市場では、人気はあるようですね。



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思い出のシンセ・機材「YAMAHA RX15」

2009年07月15日 | 思い出のシンセ・機材
 1980年代の始め、衝撃的なニュースが流れました。

「ドラムの生音がでるリズムマシンができた」

 今では、あたりまえになっているサンプリング。
 つまり、生音をデジタル録音して、トリガーで再生させる方式の
 リズムマシンがあるというのです。

 それは、リン・ドラムという名前の海外製のリズムマシンで、
 価格も50万円ぐらいしていたと思います。

 ドラムのリズムを自分の好きなように組める、
 それは、多重録音という方法で、
 一人でオリジナル音源を作っていた私にとっては、
 あこがれの機材でした。

 ドラムの録音は、叩ける知り合いに頼んでも、
 スタジオで録音するのはかなりのお金がかかりました。

 他の楽器は自分で録音できても、
 何本もマイクを使うドラムはやはり無理。

 個人の多重録音のネックはドラムだったわけです。


 それからしばらくして、さらに衝撃のニュースが・・

「リン・ドラムのようなリズムマシンがヤマハから8万円ぐらいで出る」

 YAMAHAのリズムマシン、RXシリーズです。

 上位機種のRX11(約14万円)そして、RX15(約8万円)が発売されました。
 RX11は、音色数も多く、パラアウトもついたプロ使用。

 値段が手頃なRX15は大ヒットしたようです。

 もちろん、私も発売と同時に買いました。

 この頃は、コンピュータやシーケンサーなども一般的ではなかったので、
 リズムマシンで、打ち込むというスタイルが普通でした。

 RX15は、自分の作品や、デモ・音源づくり、アレンジなどに大活躍しました。


 それまでのリズムマシンのローランドのTR808を中心とした、
 トン、パシャ、トン、パシャという音のアナログ音源のリズムマシンから、
 サンプリングのリズムマシンが主流になっていきます。


 けれどRXシリーズのビット数は、8ビット(CDは16ビット)だったので、
 生音にしては、かなり荒い音だったんですね、

 その頃は、デジタルのそんな概念すらわからずに使っていましたが・・


 一時姿を消していたアナログのリズムマシンは、
 後に、R&Bを皮切りに、テクノ系や、ポップス系でも使われるようなり、
 今では、その音色は普通にリズム系の音源に見られます。

 逆にサンプリング系のリズムマシンは今では姿を見ることはなくなりました。

 実際のドラムの音に近づけば近づくほど、
 オリジナリティーがなくなっていく、
 これは、この後、発達したサンプリング系のシンセも同じですね。



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思い出のシンセ・機材「YAMAHA QX5」

2009年07月13日 | 思い出のシンセ・機材
 似たような名前の機材が続きますが、
 どんどん思い出してきたので、
 思い出のシンセ・機材シリーズが続いてます。

 見た目も、前回のTX7とよく似ていますね。

 DXは、シンセサイザー
 TXは、音源モジュール
 そして、このQXはMIDIシーケンサーのシリーズです。


 シーケンサーとは、もともとは
 アナログ・シンセサイザーを使って
 単純な短いフレーズをくり返す装置だったのですが、

 MIDI(ミディ)というデジタルの規格ができたことで、
 何台ものシンセサイザーを
 何小節にもわたって、
 複雑な演奏をさせることができるようになりました。


「打ち込み」という言葉は、
 コンピュータに音符の情報を
 数字で入力していたことが、
 MIDI シーケンサーを使った音楽制作全般を
 言うようになったものです。


 MIDI シーケンサーには、
「ステップライト」という、「打ち込み」に近い感覚の、
 音符をひとつひとつ入力していく方法と、

「リアルタイム」という、一定のテンポのクリックに合わせて
 キーボードをプレイして情報を録音する方法がありました。


 QX5は、操作ボタンも少なく、
 小窓のような液晶画面に
 演奏情報が表示されるので、
「リアルタイム」に、向いていました。


 その上位機種のQX3は、
 エディット画面も大きく、
 テンキー入力ボタンもあり、
 フロッピー(!)ディスクドライブもついて、
 約15万円。

 シーケンサーのみにこの値段はつらいですね。
 けれど、結局、後にはQX3を使うようになりました。


「打ち込み」が音楽制作のメインになったのは、
 シーケンサーともうひとつ、
 サンプリングによるドラムマシンの登場があります。

 次回は、そのYAMAHAのRXシリーズについての話です。



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思い出のシンセ・機材「YAMAHA TX7」

2009年07月10日 | 思い出のシンセ・機材 ~シンセ編~
 前回の、80年代一世を風靡したシンセ、YAMAHA DX7、
 そのもうひとつの大きな特徴が、

 MIDI(ミディ)

 という機能がついた、ということです。


 MIDIとは、鍵盤を押した、離した、どれぐらいの強さで、などの演奏情報を
 デジタル信号でやりとりする機能です。

 一番簡単な使い方としては、2台のシンセを鳴らす。

 MIDIコードで2台のシンセをつないで、
 1台のシンセを弾いて、もう1台のシンセも鳴らして、
 音を分厚くしたり、2種類の音を混ぜたりすることができるわけです。

 そうすると、鳴らされる側のシンセは鍵盤は必要ないので、
 鍵盤のないシンセ、つまり、

 音源モジュール

 というものが、でてきたわけです。


 DX7から鍵盤やコントローラーを取り払って、音源部だけにしたシンセ、

 それが、このTX7なわけです。

 鍵盤がついていない分だけ、値段も安いし、持ち運びも便利です。


 DX7の音の薄っぺらさをカバーするための必需品でした。

 例えば、同じエレキピアノの音にして、ピッチをすこしずらして、
 コーラス効果のかかった厚めのエレキピアノができたわけです。


 今のシンセは、1台の中で、何台分もの音を重ねることができるわけですが、
 当時は、MIDIを使い、ミキサーで音をまとめていたわけです。

 逆に、そういうことを経験せずに、今のシンセを使おうとすると、
 便利な分、機能も複雑で、わかりにくいんですね。


 そして、MIDIを使ったシーケンサーが登場、
 「打ち込み」という音楽制作スタイルが一般的になっていくわけです。



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