いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

シンセことば No.2「MIDI ミディ」

2009年07月29日 | シンセことば
 DX7出現以降、MIDI(ミディ)という規格が
 スタンダードになったという話をしてきましたが、

 今回は、MIDI(ミディ)というものがどういうものか、
 書いてみたいと思います。


 写真は、YAMAHAのMO6の背面のMIDI端子です。

 右から、IN、OUT、THRU と並んでいるのがわかりますか?

 その左横は、USB端子です。
 コンピュータに直接つないだり、
 USBメモリでデータを管理したりします。

 
 MIDIは、

 MUSICAL INSTRUMENTS (楽器同士を)
 DIGITAL(デジタルで)
 INTERFACE(つなぐ)

 の略です。


 つまり、音楽の情報を、言葉に変えて、情報としてやりとりします。


 MIDI OUT は、そういった情報を出力します。

 MIDI IN は、情報を入力するところ。

 MIDI THRU は、INから入って来た情報をそのまま出し、別の楽器などに送ります。



 さて、その言葉(情報)って、どういうものかと言えば、

 例えば、演奏情報としては、

 NOTE ON(鍵盤を弾く)、VELOCITY(強さ)、NOTE OFF(鍵盤を離す)

 他に、コントローラーの情報、

 サステインペダルを踏む、離す、モジュレーションを上げる、ピッチベンドの情報、
 アフタータッチの情報

 などが、デジタルの言葉でやりとりされるわけです。



 時間軸にそって、それを記録していくのが、

 MIDI シーケンサー です。


 音を録音するのではなく、データを録音するので、

 ○後で、テンポやキーを変えることができる
 ○リズム感が悪くても、タイミングをそろえたりできる。
 ○鍵盤が演奏できなくても、ひとつづづ音を入れたりできる。
 ○間違っても、その音だけ直したり、消したりすることができる
 ○音色を差し替えることができる

 など、音楽制作には便利です。


 他に、MIDI タイムコードというテンポ情報もあります。

 リズムマシンなどと同期(つまりテンポをぴったり合わせる)させたり、
 コンサートでは、照明と音楽を同期させたりするのにも使われました。
 

 コンピュータとシンセをつなぐ時は、
 MIDI インターフェイス、という機械が必要になります。

 けれど、最近は、それがキーボードなどの本体に内蔵されている場合も多いので、
 USBコードで、直接、パソコンとつなげば、
 パソコンのシーケンサー・ソフトに入力することができます。

 けれど、ドラバーソフトをインストゥールする必要があったりと、
 パソコンが苦手な人は、いろいろと苦労することがあります。


 キーボードを使いこなすためには、
 特に、音楽制作などをしようと思っている人は、
 このMIDIの知識をある程度知っている必要があります。

 最近は、MIDIを使わない音楽制作のやりかたも出てきてますが、
 今のところ、まだ知っておく方がいいことだと思います。

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