いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

思い出のシンセ・機材「KORG POLY61」

2009年07月06日 | 思い出のシンセ・機材 ~シンセ編~
 始めてのシンセ、ヤマハのCS10は、
 モノフォニック、つまり単音しか出ないシンセでした。


 アナログシンセはとにかく高くて、
 ローランドのジュピター8が、90万円以上。
 その廉価版のジュピター4でも、40万円以上。

 海外ものに至っては、プロフェット5が約160万円
 メモリームーグは、確か200万円を越えていたと思います。

 笑うしかない金額ですね。


 その頃、コルグからPOLY SIXという20万円台のポリフォニックのアナログシンセが出て、
 ようやく、手が届きそうになってきました。

 そのPOLY SIXの後に、POLY61という、
 オシレーター(発信器)をデジタル化したシンセが登場。

 VCO(アナログ)からDCO(デジタル)にすると、

 値段が安くなる、
 ピッチが安定するなどの長所がありますが、

 音が細くなる(といっても今のシンセに比べればかなり太い)
 微妙に揺れるアナログの味わいがない

 などの短所もありました。


 けれど、そんな細かい違いなどわからずに、
「これは、いいよ!」という楽器店の店長の推薦によって、
 POLY61を手に入れたわけです。


 くるくる回すつまみはなく、
 スイッチで、数値を入れるディスプレイ方式。

 数値は荒く、細かい設定はできなかったんですが、
 逆に言えば、音のエディットは簡単だったんですね。

 もちろん、メモリー機能もついて、
 紙にシンセの絵を描いて、つまみの位置をメモしたり、
 あるいは、つまみに矢印のシールを貼るなんていう
 文字通り、アナログ的な行為からは解放されました。


 今思えば、もっとも自分で音づくりをしたシンセかもしれないですね。

 この後、ヤマハのDX7が現れて、
 シンセはフルデジタル化していきます。

 もちろん、DX7は買いました。
 それについては、また次回にお話したいと思います。


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