ここで、ちょっと注目されている海外ものも見ておこう。
軽量化、高音質、ハイ・デザイン性という点では、
Nord(ノード)が先駆けと言えるだろう。
プロ、アマチュア問わず、テレビ、ステージなどでよく見られる
例の赤いキーボード、なんといってもそのデザインがいい。
写真は、Nord Electro 4D (61鍵)、約7.7kg。
Nord のもうひとつの魅力は重量。ただ海外製品なので価格は高め。
KORGが日本での販売を手がけるようになってから価格は下がった。
それでも、Nord Electro 4D で、19万円前後と価格帯は高級機だ。
海外製品は、やはり日本製品とは発想が違う。
音色セレクト やエディット、ディスプレイ にしても、けっこうとまどうことが多い。
音色に関しても、クセがある感じだ(それが魅力ともいえる)。
Nord系はオルガン、シンセ系の音に魅力がある。ピアノは個人的にちょっと使いにくい音。
音色のバリエーションは少ない。
フラッシュメモリーに波形を読み込んで、音色を増やすこともできるようだが、
初心者にはむずかしいかもしれない。
ディスプレイも数字のみのLEDで、ある意味直感的に使える方に重点がおかれている。
このデザインが気に入って、ピアノ、オルガン中心で使うのなら、Nord はありだろう。
(Nordでシンセ音を巧みに使っている強者もいる)
これから日本のシンセメーカーに求めるのは、やはりデザイン性 だ。
それと、高音質のシンセ・キーボードはどうしても重くなってしまうので、
高音質でありながら軽い(できれば5kg台) ものがほしい。
それらのものがクリアされるなら、シンセ・キーボードはもっと盛り上がるに違いない。
HP. http://noanoaai.com/ by NOANOA AIR / Akira Iwasaki