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WBC、韓国とべネゼエラの差。

2009-03-22 18:22:33 | WBC/五輪
準決勝、韓国対べネゼエラは、韓国の圧勝だった。
韓国はやはり強い。ただこの試合、韓国の強さ以上にべネゼエラの雑な野球ばかりが目についた。韓国に比べるとべネゼエラの試合はダイジェストでしか観ていないが、今日の準決勝を見る限りでは、べネゼエラの野球にやや失望した。
もちろんべネゼエラの野球を低く見るということではない。投打共に圧倒的な力で準決勝まで勝ちあがってきたラテンアメリカナンバーワンチームである。
だが、この試合を見る限りでは、韓国との野球に圧倒的な質の差を感じた。韓国の方が何枚もうわ手だった。力と緻密さがうまくかみ合うバランスの良さがあった。10安打10得点という効率のよさがそれを物語っている。個々の能力やパワーについては群を抜く選手が揃うべネゼエラなのだろうが、野球は、イヤ、ベースボールだってチームとチームの闘いである。個々の質の高さ以上に、チームとしての質の高さが問われる。

組み合わせの都合で偏ったカードでしか試合が行われていないから、べネゼエラにしてもプエルトリコにしても、あまりじっくりと試合を観れていない。そんな状況でこう言い切るのもちょっと迂闊ではあるのだが、今や韓国や日本のような緻密な野球が、大リーグを代表するパワー野球を完全に飲み込もうとしているように見える。
先日、キューバのカストロさんが、準々決勝での敗退を分析してコメントを出していた。日本野球の質の高さ、野球に対する勤勉さや取り組み方を賞賛する一方で、自国の国際大会における認識の甘さ、過信を指摘し、練習や作戦の方針を変えてゆく必要性を唱えていた。
キューバについてあまり多くの事を知らないが、野球に関して言えば、カストロさんやナショナルチームの首脳陣や選手達の発言や態度を見ていると、とても良識的で常識人、人としてすごく純粋で好感が持てる。もともとパワーに正確さも備えたキューバ野球だ。実績から考えても次回の国際大会までには何らかの方向性を打ち立てて臨むだろう。

今大会アメリカは、離脱者などの影響なのかどうかは知らないが、再三のピンチの中から勝ち上がってきた。それが実力なのか底力なのか運の良さなのか、いずれにしてもラソーダさんが吠えたように「ベースボールはアメリカのもの!」と当然ここまで来たら息も荒い。
どうにかアメリカを突破し、韓国との決勝を実現したい。ベースボールはどこのものだとか、アジアの実力を世界にだとか、そんなことはどうでもいい。
とにかく、力と力、技と技、質の高い決戦を期待したい。



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