20日の春分の日は野球三昧な一日だった。
朝からWBCの日韓戦、午後からCSで巨人VS西武のオープン戦、
夜はやはりCSでイースタンの開幕戦を観戦した。
こちらも巨人VS西武。
昨年の日本シリーズ以来、書き込みが中断になっていた。
久々に満足感で満たされたシーズンを終え、
最後は破れはしたけれど、七戦までもつれた日本シリーズで執筆人も燃え尽きた感があった。
さて、久々にジャイアンツの話題なのである。
去年の満足感の大きな要因は、リーグ優勝、日本シリーズが第七戦までもつれたこと以上に、
多くの若手が1軍に上がって活躍したことがなによりもの幸福だった。
新人王の山口、炎のセットアッパー越智、全試合出場の坂本をはじめ、
寺内、加治前、隠善、東野など、名前を上げたらキリがない。
生え抜きの若手が一軍で競い合うこの光景を何年待ったことか。
多くの若手が1軍で活躍したこの現象も、生え抜き1軍中堅レギュラーの怪我などによる戦線離脱があったからこそ。
皮肉なものだがその隙をついた若手の台頭を素直に喜びたい。
このシーズンオフも新たな名前が多くあがっている。
1軍のオープン戦、イースタンの試合で目についた選手をあげてみる。
注目は2年目の中井。
昨年イースタンで四番を打ち続けた期待の内野手。
昨年、坂本のつけた背番号61を引き継いだことからも首脳陣の期待が伺える。
キャンプで猛烈に練習した成果がバッターボックスの中での落ち着きに表われている。
何試合か見た中で、守備で目についた部分があった。
ややスローイングに難があるか?たまたまそういう場面が続いただけかもしれないが、
ショートで内野ゴロを捌いた後のスローイングで、球がやや逸れがちだ。
まず守備を堅実にしたい。
坂本と同期の田中大二郎も昨年ファームでチーム最多のホームランを放ち、
1軍の熾烈な外野手枠に食い込もうとしている。
ファーストも守っていたからバッティングを活かし控えでもどうにか1軍枠に残りたい。
昨シーズン新人王に輝いた山口と同じように、育成枠から支配下登録され即1軍で結果を出したのが隠善だった。
その隠善と同時期に支配下登録された松本は、足の速さと堅い守りがウリ。
このオープン戦では打撃も好調で一軍に残りそうな勢いだ。
山口や坂本らの実績によって、若手に強い競争意識が生まれた。
その競争相手は今までであれば同じ境遇のファームから上を目指す2軍選手たちであったろう。
しかし彼らが昨年競い合い勝ち抜いたライバルたちは高橋ヨシノブであり二岡であり、
上原であるといったバリバリの1軍レギュラーたちだった。
この実績があとに続くファームの選手たちに力を与え、それまで以上の闘争心を芽生えさせたことは想像しやすい。
松本を見ているとそんな現実を実感しながらリアルに競い合っているという必死さを感じる。
藤村の動きの良さに目を見張った。
守備、スローイング、走塁、あとはバッテング。
パチン!というインパクトの力強さが出て来ればカープの東出のような選手になる予感がする。
そして今シーズンの円谷は違う、と感じる。
06年の同期、坂本、寺内が昨年は1軍に定着した。
そんな焦りもあるだろうが、前の年に見たバッティングとは力強さが違う。
06年のドラフトでジャイアンツは、寺内、円谷と並んで長野の指名も考えていたようだった。
長野が日大のとき、日ハムからの指名を断った一回目の指名拒否のドラフトである。
昨年のドラフトでもロッテの指名を断り、その後、巨人の清武代表が来年は一位で行くと明言した。
来期はジャイアンツに長野が入る可能性もある。
それは関係ないにしても、今季円谷が1軍に残ったとしたら、注目である。
オープン戦では松本と並んでコンスタントにヒットを打っているから1軍生き残りも現実味を帯びて来た。
ファームの試合で目をひいたの育成の籾山、1年目の仲沢。
とくに籾山はバッティングが、上手い。
専門家なら「非凡なものを感じる」とかいうのだろう。
仲沢もバットコントロールが巧みにみえた。
そして大田泰士だ。
顔つき、受け応えに大きさを感じる。
松井秀喜の豪放さとは違うが、二年目、三年目が確実に楽しみだ。
ゲームでなかなかヒットやホームランが出ないようだが、ファームの試合を観戦して、
ボールを捉えたあとのバットの軌道というのかフォロースルーというのか、
捌いたあとのスイングの大きさに長距離砲の片鱗を見た。
綺麗なフォロースルーはどことなくホークスの小久保に似ている。
またまだ名前をあげたい選手はたくさんいるが、期待をしながら徐々に紹介してゆきたい。
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