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WBCを振り返る~柔よく剛を制す。

2009-03-25 01:24:03 | WBC/五輪
今大会5度目の対戦となった日韓対決は、辛くも日本が韓国を振り切り、WBC2連覇を果たした。

それにしても今大会は、最後の最後まで結局日本対韓国だった。
最後の決勝戦にいたっては、WBCなんてもうどうでもいいよってなもんで、とにかく韓国にはもう絶対に負けられない、日韓対抗野球合戦である。
それは韓国にしたって同じ事。韓国メディアが「これはもう戦争である」と言い放った気持ちも、まあちょっと過剰ではあるけれど、解らなくはない。

純粋に世界の野球を楽しみたかった野球ファン、ベースボールファンとしては、2大会連続でちょっとがっかりな図式ではあったけれど、最後まで日本チームの試合が観れたという点ではかなり楽しめた大会だった。

しかし、しっかりしてくれよ、アメリカ、ラテンアメリカ、と言いたい。
日本以外の他国の試合を何試合か観戦したが、日本と韓国が最終的に残った理由がなんとなく見える。
豪快で迫力はあっても、プレイなどが大味過ぎて緻密さがややかけて見える。
そりゃもうちょっと一流どころが出場していれば、との見方もあるのだろうが、言い換えればそれも後付けな言い訳にしか聞こえない。
パワフルな野球を否定しているのではなく、個々のプレイや試合運びが大味に見えたということなのだ。
韓国の野球は間違いなくパワフルであったが、けっして大味な野球をするわけではない。日本の野球同様、緻密で、粘り強く、スピーディーだ。
日本、韓国、そしてキューバ。
キューバは、大会後のカストロさんの発言や今後のナショナルチームのあり方、方針を聞いた限りでは、前向きで向上心にみなぎっている。やはりキューバは素晴らしい。
強いし、さらに強くなって、今後国際大会に望むであろう。

組み合わせについては、ほんとうにどうにかして欲しい物だ。
観てみたい、日本対べネゼーラ、対プエルトリコ、などなどラテンアメリカとの対戦。
イタリアの強さも目を引いた。ヨーロッパからもっと強豪チームが出て来ると、より面白みが増えるのだが。

岩隈、内川、片岡、青木、名前を挙げたらきりがないくらい、印象に残るシーンが目白押しだった。
そして、イチローは、本人が言うとおり、なんか持ってるんだろうな、プレイヤーとしての凄さとはまた違う何かを。
ただ、イチローの野球選手としての役回りを考えれば、精神的な意味ではなくプレイヤーとしての役回りを考えれば、とくに打線という観点からは、イチローが日本チームの支柱というのはちょっと寂しいし、物足りない。
日本チームが韓国チームより劣っている点をあげるとしたら、そのあたりのチームのバランスではないか。

それにしても、楽しんだ。
野球の上手い、野球の強いチームが勝ち残って、最終的に勝った。
そういう大会だった。


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