タイガースとの3連戦を終え、やはり投手陣のラインナップに不満を覚える。
不安、ではなく、あえて不満と書いた。
原監督は両方だろうか。
とくに先発の布陣は、来季に向けて心配の種である。
現在のジャイアンツの先発陣。
ケガで登録を外れたがグライシンガーに今季飛躍のゴンザレス、
そして左の内海、ヒサノリ、若い東野の5枚が柱になっている。
グライシンガーの抹消で1軍に上がったオビスポは3戦目で好投、
1軍で投げた試合はほぼいい投球をしているから来期以降も期待は大きい。
外国人枠の問題もあるが、この外国人3投手で右の3枚は来期も計算がたつ。
グライシンガーは今季イマひとつな内容だが勝ち星は着実に重ねているし、
ゴンザレスの躍進のおかげで今シーズンのジャイアンツは随分救われているといっていいだろう。
この3投手に比べると内海、ヒサノリ、東野の不安定さは言うに及ばない。
とくに若手のふたり、内海、東野にいたっては、
来期以降もジャイアンツ投手陣を支える2枚看板として原監督の期待もひと潮のはず。
それは彼ら2人が登板した試合後の監督インタビューからも充分に伺える。
常に厳しい注文をつけられるのも、期待の大きさ故だ。
だが今季、両投手はなかなか突き出てこない。
ローテーションから外すことなく使い続ける原監督の思いがなかなか実らない。
昨日のタイガースとの2戦目。
敗戦後の監督インタビューで「なかなか階段を上がってくれない」と東野に対するもどかしさを口にした原監督。
生え抜きのエースとして育って欲しいという原監督の思いは今シーズンの東野の背番号を見ても一目瞭然だ。
今のジャイアンツの投手陣に足りないもの、それは日本人投手のエースとしての存在。
できれば若手投手の中から出てきて欲しい。
それは原監督の強い願いでもあろう。
そんな思いもあってか、先程の東野に対する監督のコメントは精神面にまで及び、
アスリートとして「タバコもやめられない意志の弱さ」があると指摘した。
確かに、ぶち当たっているのは「壁」ですらないように感じる。
先日、東野が打ち込まれたある試合の翌日のスポーツ新聞で、達川がこんなことを書いていた。
いい投手は覚悟を決めてマウンドに上がる。
打たれる覚悟、それでもベースの上をボールを通す覚悟、死球になるかもしれないという覚悟。
内側をつかないのはエチケッチのつもりか、マウンドに行って遠慮しているようではプロの強打者は討ち取れない。
原監督の言う「アスリートとしての意志」は、この「覚悟」に通じるか。
東野、内海に、ジャイアンツのエースになるという「意志」と「覚悟」はあるか。
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