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橋本到・復帰で原監督が描く青写真。

2014-06-29 19:23:23 | 2014年シーズン

先日、スポーツ報知に橋本到の復帰時期に関する記事が載っていた。

「 橋本、7月1日・広島戦で1軍復帰へ!外野手9人レギュラー争い激化 」

5月8日のDeNA戦で左太ももを痛めて以来、登録抹消されていた橋本だが、
実戦復帰は6月14日のイースタンリーグで既に果たしている。
途中交代などを含めても8試合は出場しているので、
実戦勘のようなものはもうほぼ戻っているだろう。

橋本はただ代打で出場したり、代走や守備固めで出場したりといったタイプの選手ではないと、
原監督が以前、橋本到のチームにおける位置づけをそう語っていたように、
復帰へのタイミングは、まず走攻守すべて整ってからが原監督の構想のようだ。
橋本自身もファーム戦でのインタビューで、
治ったからすぐ一軍復帰というほど簡単にはいかないと気を引き締め、
しっかりファームで結果を残してから呼んでもらうと奮起を誓う。

8試合で24打数5安打、打率.208が現在の橋本のファームにおける成績だ。
変化球にも対応できていると本人が語るように、調子は徐々に上向きだが、
まだ若干、打撃の感覚がズレていると納得はいっていない様子。
ただ走塁、守備に関してはもう不安はないように見える。

現在、ジャイアンツの外野陣は開幕からレギュラーを張る長野、復帰から安定感を欠かない亀井、
交流戦後半から戻ってきたアンダーソンがメインとなってスターティングオーダーに名前を連ねる。
スポーツ紙などは橋本が戻った後の外野は誰をメインにどう配置すると早くも外野戦争勃発を煽る。

原監督も 「長野も状態がさらに上がってこなければ、ちょっと(定位置確保が)難しくなる可能性も、
なきにしもあらず」 と、記者の質問にサービス加味のノリを見せる。
よほどの状態に陥らない限り、原監督が長野を外すことは考えずらい。
途中交代や途中出場など、あり得なくもないが、原監督の長野への信頼は相当厚い。

たしかに長野は開幕からなかなか調子を取り戻せず苦しんでいるが、
交流戦終盤から徐々に調子は戻りつつある印象だ。
昨夜のスワローズ戦で打った本塁打も長野自身が手ごたえを口にしている。

そして原監督は橋本の復帰について、
「彼を上げるときはスタメンに戻るとき」 と上がった後の起用にまで言及した。
さらに 「橋本がスタート(開幕)時のような状態であるならば、センターを任せたい」 と言い切る。

以前から亀井の器用さを評価し、内野を守らせることにも迷いはない原監督。
一塁をメインに、一時は三塁にも挑戦させ、先日の交流戦では二塁という荒業にも出た。
あれだけのメンバーがいながら、いくらなんでもセカンドはと思うが、
もうセカンドはないとしても一塁の起用は充分にありえる。
ただ、亀井を使うことを前提に、亀井一塁、アンダーソン左翼はないだろう。
この二人をアタマから使うならどう考えても逆、が順当。
ただ、ここ何年か好調が持続仕切れていない亀井のことを考慮すれば、
個人的にはなるべく守備は外野に専念できるようにして欲しいと願う。
なにせ守備力に関しては一級品なのだから。

昨夜の試合でも4回の見せた右前へ落ちようかという打球を猛チャージで捕球。
そなまま一塁へ好返球し、飛び出している一塁走者を併殺にしとめた。
原監督は常々、ライト・長野の意味を重要視するが、亀井もまったく遜色ない。
どちらかといえばライト・長野、レフト・亀井のほうが利はありそうではある。

そうするとやはり、橋本が復帰してからの外野の配置はライトから長野、
センター・橋本、レフト・亀井がスタートとしては理想。
そして一塁には先ずアンダーソンが座るのだろう。
打線のつながりを考えたらひとまずこれが原監督の青写真だろうか。
もちろん一塁にはロペスもいるから、外野の誰かに支障が出れば即座にアンダーソンが外野に回りるだろうし、
セペダ、ヨシノブ、松本哲也、中井とカードは多い。
レギュラーに何か起ったときのバックアップ・メンバーとしては内外野ともに非常に心強い布陣だ。

それにしても、ライト・長野、センター・橋本、レフト・亀井のナインナップは、
守備力だけでいったら12球団でもトップクラスだろう。
試合の後半、守備固めで松本哲也というピースを出すことさえ躊躇しそうな鉄壁感だ。

交流戦で見た、中田、陽、大谷というファイターズの外野陣も破壊力満点だったし、
オリックス・バファローズの糸井、駿太、坂口というラインナップに至っては、
大坂ドームの高いフェンスの前に、もうひとつ高い壁が立ちはだかるような要塞感に満ちていたけれど、
ジャイアンツも決してひけを取るものではない。

先日、このブログの記事でライト・長野、センター・松本哲也、レフト・亀井の布陣に感嘆したばかりだが、
それに攻撃力がプラスアルファされたような前述のラインナップ。
原監督の 「野球は9人制だからな」 という言葉からも自信が窺える。
チーム状況が思わしくない状態でも、上位争いの先陣に立ち続ける事が出来るのは、
決して手の抜けない、このチーム内での競争が絶えずあるからこそ。

原監督は今週末のイースタン・リーグ、ヤクルト3連戦での状況次第では、
7月1日のカープ戦からの復帰もあり得ると、橋本合流の可能性を示唆する発言をしている。



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