Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

「英語一問一答」(表現編/No.18)anxious for vs. anxious about?

2007-10-15 | Weblog
==================================
Question 41:anxious for とanxious aboutがいつも混乱してしまいます。何かいい解決策はないでしょうか?(18歳、高校生、男(のつもり))
==================================
Answer:
実は僕も結構混乱していました。なので、あまり使わなくなったような気がしますね~。じゃあ、一緒にもう一度確認して、いい覚え方を考えましょう。ではまず、その意味からです。以下の会話をみてください。始めにanxious forが入った会話です。

Michael: Tomorrow is the day when personnel changes will be announced, isn't it?
(明日が人事異動発表日だね。)
Jerry: It sure is. I am anxious for promotion this time as I have been in this position for almost ten years.
(そうだね。僕はかれこれ10年間この地位にいるから、今回ばかりは昇進を切望しているんだ。)
Michael: Is that so? I don't care about promotion, but I am anxious for being transferred to the sales department.
(そうなんだ。僕は昇進なんか気にしてないけど、営業部への異動を強く望んでいるんだ。)

ということで、anxious for は、「~を強く希望する、切望する」という意味ですね。では次は、anxious aboutが入った会話です。

Jerry: Are you kidding? To the sales department? It is notorious for putting tremendous pressure on its members to sell our products. I am very much anxious about being transferred to that department.
(冗談だろ?営業部へ(いきたいって)?あそこはうちの製品を売るのにそりゃあひどいプレッシャーを部の連中にかけるって評判のところだよ。僕はあそこに異動させられないか、すごく心配なんだ。)
Michael: I am rather anxious about working in the personnel department. The job there is boring.
(僕はむしろ人事部で働く事にならないかが心配だな。あそこの仕事は退屈だもの。)

anxious aboutは、「~のことを心配している」という意味ですね。この同じanxiousを使った表現、for が付くのか、aboutが付くのかで、その意味がほぼ180度違うわけですね。でも、同じanxiousなのに、なぜそんなに意味が違ってくるのか?ところで、anxiousは形容詞ですよね。-ousが付くと形容詞になりますものね。じゃあ、その元の名詞ってなんだと思います?この語に似た英単語、知りません?

==================================
え?う~ん、anxious, anxi…あ、anxiety(アングザイァティ)って単語がありますよね。確か、「不安」って意味だったような…。
==================================

その通り。anxious は、anxietyからきている、あるいは、その両語は少なくとも意味上つながっていると考えられますね。anxiety を辞書で引くと、「不安」という意味が最初に出てきますが、少し下の方をみると。「(異様に強い)願望、切望」等が出てきます。つまり、anxietyが示すのは、「人の強い気持ちの動き、その安定しない心理状況」だと言えます。ですから、それは「不安」であったり、また安定しない、常に何かを求めようとする気持ち、つまり「強い願望、切望」をも意味することになるわけです。そして、そのどちらを表現するかを決めるのが、その後に来る前置詞です。つまり、forなのか、aboutなのか、ということです。

==================================
な~るほど。でも、forとaboutとでは、何か違いがありますか?
==================================

まあ、あると言えばあるような…。ここからは僕の理論だと思って聞いてくださいね。for は、そもそも肯定的(前向き)な意味合いが強い語だと言えます。以下がその例です。

Are you for or against?
(君は賛成なの、それとも反対?)
Go for it.
(頑張れ!/いけいけ!)
I hope for the best.
(最善の結果を期待する)
We long for world peace.
(私達は世界平和を切望する)

ですので、anxiousにforが付くことで、人の強い気持ちがforに続くものに肯定的に向けられるという意味合いが生まれ、「~を強く希望する、切望する」という意味になるわけです(納得してくれるかな~)。

ではaboutはどうかと言うと、この語は極めて客観的な語で、「~について、~に関して」といった、冷めた(?)意味しか持たないため、その前の語(この場合はanxious)に意味上なんら影響を与えないことから、anxiousがもともと持っている意味、つまり、「心の動揺、不安定さ、不安」という意味がそのまま表現され、「~のことを心配している」という意味になるわけです。どうでしょう?この説明で混乱は治まるでしょうかね~?

==================================
はあ、まあまあ、理屈で理解すればわかるような気はしますけど…。何かもっとはっきりする覚え方ってありません?
==================================

(な、な、なんと贅沢な…)わかりました。じゃあ、以下の同じような意味を持つ言い方とペアで覚えてみてください。

((昇進を)切望する)
I am anxious for promotion. = I long for promotion.

((首を切られるのが)心配だ)
I am anxious about being fired. = I am worried about being fired.

何回か各々の二つの表現を繰り返して読んでみてください。多く繰り返せば繰り返すほど、混乱する度合いは低くなると思いますよ。では、今回はこの辺で終わりにしましょう。

I'm anxious for the next tennis tournament, but I'm anxious about getting nervous again in it. In order for me to win the games, I have to overcome that problem. That's all for today, folks. See you all in the next story. Goodbye!

(End of Story)

INTERMISSION

2007-10-15 | Weblog
INTERMISSION(休憩)
*思いつくままのバイリンガル日記です。英語をさっとよんで、日本語で意味を確認して、また、英語をさっと読んでみてください。極めて日常の会話文ですので、皆さんのお役に立つかも知れません。そうであれば Happyです。では、どうぞ!

(10:35 p.m.)
I came back home late today, so I decided to write about what I did today rather than writing a story about English.
(今日は遅く帰ってきました、なので、英語についての話ではなく、今日の出来事について書く事にしました。)
Today I participated in a tennis tournament.
(今日僕はテニスのトーナメントに出場しました。)
To be more specific, it was a men’s singles tournament.
(具体的に言うと、男子シングルストーナメントです。)
It started a little after 8 o’clock in the morning, which was much earlier than normal as it had so many players participated in the tournament.
(トーナメントは朝8時ちょっと過ぎから始まりました。参加者が大変多かったことから、通常よりかなり早い時間のスタートでした。)
The result?
(結果ですか?)
It was a total disaster.
(まったくだめでした。)
I played against two players and I lost two straight games.
(2人のプレイヤーと戦いましたが、2試合連続で負けました。)
Were they so good?
(彼らがそんなに強かったかですか?)
Not really.
(そうでもないです。)
Then, how come?
(じゃあ、どうして?)
Because I got stage fright, I could not play the way I normally do.
(あがってしまって、いつものようなプレイが出来なかったんです。)
I know very well, though, that it was an excuse.
(もちろん、それが言い訳だということはよくわかっています。)
That showed my true ability.
(それが僕の実力だったんです。)
I will brush up my skills further and I hope that I will do much better next time.
(さらに技術を磨いて、次回はもっといい結果を残したいと思います。)
That is all I have to say after a long day at the tennis court.
(テニスコートでの長い日が終わり、思うことはそんなことくらいです。)
See you all, tomorrow, in the next story about English.
(では、皆さん。明日は英語の話の続きでお会いしましょう。)

(End of Intermission)