Naoの誰でもわかる!英語の話

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「使える英語表現」(No. 142)「あなたは見事に頑張ったわよ。」

2010-02-24 | Weblog
表現142)You made it through with flying colors.(あなたは見事に頑張ったわよ。)

今回の表現には二つのポイントがあります。いや、三つかな?まずは、makeの使い方。これはだいぶ前に書きましたが、以下のような時に使われるmakeと同じものです。
A: Can you come to our party next Sunday?
B: Yes, I can make it.
(はい、行けますよ。)
あるいは、
A: Were you able to catch the last train last night?
B: Yeah, I barely made it.
(ああ、なんとか間に合ったよ。)
どちらもmakeは、「~をする、成す、やり遂げる」等の意味で使われていますよね。今回の表現もそれと同じです。made itですから、「それをやった、なしえた」といった感じでしょうか。ただ、今回の場合は、その後にthroughがついてますよね。throughといえば、「~から、を通して」という感じで理解しているのではないでしょうか。少なくとも僕はそんな意味で基本的には理解しています。そしてthroughにはまた、何かが「通り抜ける、(最後まで)行く、行き着く」という意味合いがあります。なので、I will think it through.と言えば、「考え抜く、とことん考える」、I went through it.と言えば、「最後まで行った」。Everyone goes through it.だと、「誰もがそれを経験する(経る)」、Put him through.で、「彼を電話に出して」といった意味になるわけです。それぞれのthroughの感覚は同じですよね?

ということで、make it thoughとなると、「~を成し(make)遂げる(through)」といった意味になるわけです。「ある事を完遂(かんすい)する」って感じですね。どのように覚えるかは皆さん次第ですが、意味の感覚はしっかり理解してください。では、最後に、前置詞句(前置詞が率いる、名詞句と合体してできる意味の固まり)のwith flying colorsについてです。

「ん~飛ぶ多くの色ねぇ~?」と思うのはごもっとも…。僕も最初にこの表現に出会った時はそう思いました(笑)。もちろん、「色」は、どんなにたば(複数)になっても飛びませんよね~(「当然…」)。じゃあ、colorsって何?答えは…flag(フラッグ)、そう、「旗」のことです。軍隊の連隊旗とか、船になびく旗のことをcolorsと言います。「どうしてそんな意味になるのか?」当然聞かれると思い調べましたが、はっきりした事はわかりません。僕の想像では、前述の「旗」類は、国旗もそうですが、遠くから見えるように多くの色を使って目立つものにしていますよね。そこから、flag=colorsとなったのではないかと推察します。しかし、今は通常「旗」と言えば、flagが普通ですね。このcolors という言葉が使われるのは、日常会話ではwith flying colorsの時だけのような気がします(僕の理解では…ですが)。「で、「飛んでいる」の、flyingは?」はい、それが最後ですね。

この場合のflyingは、「飛んでいる」ではなく、「はためく」という意味です。何となくわかりますよね。確かに布自体は動いて飛んでいるように見えるものの、固定されていますからね~飛べません。でも、その動きはflyingなので、意味は「ぱたぱたしている」「はためいている」という意味で使われるわけです。ですから、with flying colorsで、「はためく旗と一緒に、はためく旗をもって」が直訳になります。「え?それじゃあ意味が全然わからない!」ごもっとも…。

思い出してください。colorsは、船ではためく旗のことだって言いましたよね。では、想像してください。船が…漁船にしましょうか…漁港に帰ってくる様子、そして、それを心配気に待つ家族、漁業関係者の姿を…。漁港に無事帰って来る船を大喜びで迎える人々の笑顔、そして、その旗を誇らしげにたなびかせて意気揚々と港に入ってくる漁船の様子…僕の脳裏にはそんな光景が浮かびますが、皆さんはいかがでしょう?この光景をshareできれば、with flying colorsがどんな意味を表しているのかわかりますよね。そこで、冒頭のYou made it through with flying colors.のwith flying colorsの訳は、「見事に」としました。もちろん、他の訳でもその意味され出ていれば問題ありませんが。例えば…「りっぱに、全く問題なく、上出来に」などでもいいですね。文脈によっては、「意気揚々と」でもいいわけです。

ということで、You made it through with flying colors. の意味、わかってもらえたことと思います。では、会話ですが、今回の表現は医療現場を舞台にしたドラマの中で使われていたのを取り上げましたので、会話は、手術を受けた患者とその家族との会話にしました。さて、その感じがうまく出るかな?では…Here you go!

(at the counter at the hospital)
Mary: Excuse me. Where is Tom Johnson?
(すみません。トム・ジョンソンはどこでしょう?)
Nurse: May I ask your name?
(あなたのお名前は?)
Mary : Mary Johnson. Tom Johnson is my husband.
(メアリー・ジョンソンです。トム・ジョンソンは夫です。)
Nurse: Okay. This way, please. Dr. Simon, this is Mr. Johnson's wife.
(わかりました。こちらにどうぞ。サイモン先生、こちらはジョンソンさんの奥さんです。)
Dr. Simon: Please take a seat.
(どうぞ、お座りください。)
Mary: Is he all right, doctor?
(彼は大丈夫でしょうか、先生?)
Dr. Simon: As you probably know, he had cardiac arrest and we performed an emergency operation.
(おそらくご存知と思いますが、旦那さんは心停止になりましたので、緊急手術を行いました。)
Mary: How did it go?
(うまくいったのでしょうか?)
Dr. Simon: No problem. He got it through with flying colors.
(大丈夫です。彼は見事に耐え抜きましたよ。)
Mary: Thank God, thank you so much, doctor. Can I see him now?
(よかった…本当にありがとうございます、先生。今彼に会えますか?)
Dr. Simon: Sure. He is in ICU next door.
(いいですよ。彼は隣のICU(集中治療室)にいます。)
Mary: Tom? Are you awake?
(トム?起きてる?)
Tom: Mary. Where am I? What happened?
(メアリー。僕はどこにいるんだい?何があったんだい?)
Mary: You had a heart attack in the golf course and you were carried to the hospital by ambulance.
(あなたはゴルフコースで心臓発作を起こして、救急車で病院に運ばれたのよ。)
Tom: How bad was it?
(どれくらい悪かったんだい?)
Mary: You had cardiac arrest and underwent an emergency operation.
(心停止を起こしたので緊急手術を受けたのよ。)
Tom: How did it go?
(手術はどうだった?)
Mary: You made it through with flying colors.
(あなたは見事に頑張ったわよ。)
Tom: Successful, huh?
(成功したってこと?)
Mary: Sure thing.
(その通りよ。)
Tom: Good. Would you do me a favor, Mary?
(よかった。一つお願いがあるんだけど、メアリー。)
Mary: Shoot.
(言ってみて。)
Tom: Would you ask the doctor when I could go back to the 18th hole? I was about to win the game and get some money.
(医者にいつ18番ホールに戻れるか聞いてくれるかい?ゲームに勝ちかけていて、お金も手に入ることになっていたんだ。)
Mary: Good grief!
(あきれた…。)

いかがでしたでしょうか?このドラマ(?)、僕には身につまされるんですよね~。昨年、手術こそしませんでしたが、angina(アンジャイナ/狭心症)って言われましてね。まあ、それで生活が特に変わったわけではありませんが、とにかく、人生は健康が一番!と思って今は生活しています。皆さんもくれぐれも身体に過信することなく、ストレス(stress)を避けて(avoid)、ご自分の健康に気をつけて生活してくださいね。Again, please take good care of yourself and be attentive to your health while avoiding too much stress in everyday life. Let's live a healthy life together, folks. Now, this is it today. See you soon in the next story, folks. In the mean time, have a good one! nao



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