Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

Voicyにチャンネルができました!

2021-10-16 | 英語の学習
しばらく記事を書かなくてすみません…(深謝)。実は先日、Voicyというポッドキャストのアプリにチャンネルを出させてもらいました。これからは、書くことと、話すことで、少しでも皆さんの英語の勉強のお役に立つよう頑張っていきたいと思います。よかったら、私の話も、お暇なときに聴いていただければ幸いです。以下がリンクとなります。何分よろしくお願いします!

あ、もちろん無料ですので、ご心配なく…(笑)。

https://voicy.jp/channel/2342/221782

Please take a listen!

Naoki

思いがけない単語たち#4: buy=買う!?

2021-09-17 | 英語の学習
Buy¬=買う、なんて単語、中学校、いや、今は小学校の児童だって知ってますよね。何をいまさら…って思ってません?しかしです!この単語、買う、購買等の意味ではなく、現代政治で別の意味でとても重要な意味を持つ単語なのです!

「え〜buyでしょう。政治で重要な意味を持つなんて考えられない〜」

て、思いますよね。ではヒントです!今のアメリカの政治状況について思いをはせてください。まず、今の大統領は?

「ばかにしてません?バイデンに決まってるじゃん。」

ですよね〜。私たち、少なくとも外国に住んでいる人間にとっては当たり前のことですよね。でもね、今のアメリカの国内情勢をみると、「バイデン大統領がアメリカの大統領だ〜」て、はっきり言い切れる人は、そうですね〜いろいろな見方や統計があるのではっきりした数字はわかりませんが、私の感覚では、人口の7割〜8割の人達かな?

「ん?アメリカの現職大統領がジョー・バイデンっていうのは事実ですよね〜(戸惑い)」

はい、昨年行われた大統領選挙の結果、そうなりましたよね。でもそれは、私たちが、世界中の人達が大統領選挙結果を正当な結果と受け入れているからですよね。

「ん?誰か…まさか、アメリカ国民の2割〜3割の人たちがそれを認めていない!?」

ピンポン〜!そういうことです。

「でも誰が?」

共和党(Republican Party)の右派と言われる人達です。ていうか〜…簡単に言えば、トランプ前大統領の熱狂的支持者たちですね。岩盤支持者(hardcore supporters)とも呼ばれます。

「でもなんで認めてないの?」

はい、段々と今回の単語の話になってきましたね〜。それは、彼らがトランプの大嘘(a big lie)を信じている、受け入れているからです。大嘘とは、The 2020 Presidential Election was rigged(リッグド)(2020年の大統領選挙は八百長(不正に操作されたもの).だ。)という嘘です。そして、それを仕組んだのは、民主党(Democratic Party)だというものです。ご存知のように、トランプは大統領選挙の開票途中から、自分が不利になった時くらいから、選挙には不正がある、It is rigged.と言い始めました。そして、選挙結果が出た後もそれを認めず、アメリカでは通常、選挙に負けたと知った大統領は、勝った大統領候補に対し、負けを認めるスピーチ(concession (コンセッション) speech/敗北宣言演説)をする中、次の政権をよろしくと伝える伝統がありますが、トランプはそれをしませんでした。

それどころか、政権交代に関わる大統領職務の引き継ぎ(transition)すら長い間認めなかったのです。やっとそれを認めたかと思うと、2021年1月21日の大統領就任式(Presidential Inauguration(イノーギュレーション) Ceremony)に先立ち、1月6日にCapitol Hill(キャピトルヒル・米連邦議会)で行われた大統領選挙結果を最終的に認める儀式の日に、議会近くで大規模集会を開き、その中でやはり選挙は仕組まれたものあること(rigged)を強弁し、参加をあおり、その結果が、あのアメリカの民主主義を揺るがすCapitol Hillへのinsurrection(インサレレクション・乱入)を誘発したのです。そして、その波紋は今も残っており、アメリカ社会は、基本、共和党のトランプ支持者、極右勢力(白人至上主義者(white supremacist(シュープリマシスト)たちを含みます)と、その他の人達との溝が埋まらないままの分断社会になっているのです。あ、いかん…なんか時事英語研究シリーズの内容になってしまった〜!

「で、buyはどうなっちゃったの?」

あ、すみません…((冷汗)気持ちを切り替え…)というアメリカの分断を生む原因が、以下の言葉に如実に表されているのです。

Trump supporters bought Trump’s big lie. (トランプ支持者は、トランプの大嘘を信じたのだ。)

また、こんな言い方(buy into a lie)もあります。

A lot of Trump supporters bought into a lie from then-President Trump. (多くのトランプ支持者は、トランプ前アメリカ大統領の嘘を信じて行動したのだ。)

つまり、上記のbuyは「買う」ではなく、「信じる、受け入れる」といった意味になります。ちなみに、buy into a lieは、何らかの嘘を信じて、その理解に基づいて何らかの行動をするといった意味を持ちます。なので、1月6日のCapitol Hillのinsurrection((インサレレクション・乱入)に参加した人達は…They bought into a big lie from then-President Trump.…ということになりますね。

どうでしょう?buy…ちょっと思いがけない単語でしたでしょ?ん?そうでもない?!日本語でも、その意見、買った!とかある?…なるほど〜確かに!(ガッテン!)…ということは、語源では繋がっているんでしょうね。ま、同じbuyなのでね。ともかく、どんな覚え方でもいいので、上のような文脈でbuyに遭遇した時には、buyが「信じる、受け入れる」って意味であることを直感的にわかるようにしてくださいね。では今回はこの辺で。Did you buy my story today? Hope so. See you in the next blog, guys. In the meantime, have a good one! Nao


思いがけない単語たち#3: Claim=要求?

2021-09-14 | 英語の学習
今回はあんまり面白くはないかな〜と思いつつ、ちょっと気になった単語があったので、それについて書くことにしました。その単語とは、はい、標題にある、Claim(クレーム)という単語です。クレーム(claim)は、日本語になっていますよね。苦情とか、文句とか、否定的な意味合いの名詞として使われますね。クレームがあった、とかですね。では英語ではどうかというと、名詞としては…当然の、それなりの正当な権利がある、等の意味合いを持つ、要求、請求、主張…あるいは、(要求する)権利とか資格といった意味があります。まあ、その語感から、もともとは正当な要求とか主張という意味合いがあるclaimも、謙譲の美徳が重んじられる日本の文化の中では、例えそれが正当なことであったとしても、それを強く主張するという態度は嫌われる傾向性があるため、理不尽な要求とか請求等の否定的な意味合いの言葉として定着したのではないでしょうか(あくまで私見ですが)。 claim (クレーム)の一般的使い方の例文は以下の通りです。

John claimed that what he did was the right thing to do.                     (ジョンは自分が行ったことは正しいことだと主張した。)
I don’t think it is a legitimate claim.                                  (それは正当な(レジィティミット(トは舌を上の歯の下でほんの軽くはじくだけ)な要求ではないと思うよ。)
I have a claim to this money as I have earned it.                           (この金は僕が稼いだんだから、僕がもらう権利があるさ。)

あ、あと、claimと言えば、どこの空港にもこんなところがありますね。

Baggage Claim(バゲッジクレィム)=「荷物受取所」ですね。そして、荷物を取りに行く時に必要なのが、A baggage-claim tag=「手荷物預かり証」です。動詞のclaimは「荷物を預ける」という意味もあります。なので、以下のような使い方もしますね。
Where do I claim my baggage? (荷物はどこで預けたらいいの?)

さて、ここまでのclaimは、使い方はちょっとずつ違うものの、基本、何かを要求する、請求する、もらう、と、人が主語で、何かを求めるといった意味を持つclaimでしたよね。しかしです!そのclaim、実は思いがけない意味を持っているのです!そう、このclaimも、私たちにとって、実は思いがけない単語たちの仲間だったのです!(「ちょっとおおげさ…(ひく〜)」)あ、ですよね。失礼…(苦笑)。では、その思いがけない意味を持ったclaimを見てみましょう。

(1) 9/11-related illnesses claimed more victims than attack on New York. (ニュースのヘッドラインから)
(2) The sudden attacks claimed the lives of 3 people.
(3) The big fire claimed 100 homes.
さて、上の文章にあるclaimの意味、イメージ、つかめましたか?
(思案中)
(思案中)
…またまた思案中〜…

はい、もうわかりましたよね。その意味は以下の定義から理解してください!
Claim: To cause the loss of, usually by violent means(何らかの消失を引き起こすこと、通常は激しい・乱暴な・暴力的な・凶暴な手段による)

ということで、この思いがけないclaimの主語は、一般的な意味で使われるclaimと異なり、人間ではないということが重要です。人ではないのですから、〜を要求する、とか、〜を請求することはないわけですね。ではどういう意味を持つのかというと、上の定義からわかるように、「〜が〜を消してしまう、なくしてしまう」という意味になります。ですから、上記の例文(1)〜(3)の日本語訳は以下のようになります。

(1) 9/11-related illnesses claimed more victims than attack on New York. (ニュースのヘッドラインから)                                             (9.11関連の病気は、ニューヨークへの攻撃でもたらされた犠牲者数以上の人々の命を奪うことになった。)
(2) The sudden attacks claimed the lives of 3 people.                        (突然の攻撃は3人の命を奪った。)
(3) The big fire claimed 100 homes.                                   (その大火事は100件の家屋を焼失させた。)

どうでしょう?このクレーム、いや、claimの思いがけない意味とその使い方は?思いがけなかったでしょうか、それとも、そうでもなかったでしょうか?少なくとも私にとっては、思いがけない使い方でした!しかし、よくよく考えると、何かに対して強い力を持って対応する、処理する、といった意味を持っていると考えると、その主語が人ではなかった場合は、destroy、kill等の意味合いになるというのは理解できますよね。はやり共通の意味合いが存在するのではないかと思います。ということで、今回はclaimという思いがけない単語を取り上げてみました。少なくも私にとっては「思いがけない」単語でしたので…。

この記事を読んだ何人かの皆さんが、「ほ〜なかなかおもいがけない使い方をする単語だったよね〜」と思ってくださったら、大変うれしく思います(^^)。では、次の記事をお楽しみに…。See you in the next blog, guys. And in the meantime, please stay safe and well! See ya! Nao



「思いがけない単語たち」#2: Shy=シャイ(人見知り)?

2021-09-08 | 英語の学習
Shyという言葉を聴くと、誰しも、もちろん私も…人見知り、とか、内気な、とか、おとなしい、とかいう意味がすぐに頭に浮かびます。海外に派遣する学生のホストファミリーに対する自己紹介を用意するときに、学生がよく「私は人見知りするほうなので…、最初はすごくおとなしいと思われるかも知れませんが、慣れてくると、本当は明るく、社交的な方なんです〜…なので…、どう書いたらいいですか?」と聞いてくるんですが(「あ〜またか〜」という言葉を飲み込みつつ)「じゃあ、I am shy, but…とか、I may look shy, but…」とかで始める?」と言います。それだけ、私たちにとってのshyは、シャイ、とカタカナ英語として日本語になるくらいにその意味が頭に固定していますよね。人の性格、性質を表す言葉の1つですね。一応例文を挙げますね(分かっているとは思いますが…)。

She showed a shy smile.
(彼女ははにかんだ微笑みを見せた。)
Most children feel shy when interacting with strangers.
(多くの子供たちは見知らぬ人とかかわる時には引っ込み思案になるものだ。)
Don’t be shy of telling me the truth.
(ためらわずに私に本当のことを言ってください!)

では、それほどまでにシャイのイメージを強く持っている私たちが以下の言葉を聴いたら、どう思うでしょう?以下の文章をよ〜く読んで、shyの意味を考えてください。

1) I’m shy (of) 500 yen.
2) We are still 1 million yen shy of the target figure.
3) I’m shy of money.
(ちょっと時事英語系の文章を…)
4) According to CNN projections, Joe Biden now stands at 264 votes, six shy of the 270 votes to win presidency.

どうでしょう?shy or shy ofの意味、使い方、わかったでしょうか?分かった人は以下で確認してくださいね。分からなかった人は、答えは以下となります。

(ロングマン英英辞典より)
be shy (of something)
Especially American English to have less than a particular amount of something.
(特にアメリカ英語で、何かを特定の分量持っていないこと。)
つまり、「人が〜(数量等)足りない」あるいは、「(主語)は、〜に対して(数量を示す名詞)の分足りない」といった意味になるわけです。え?わかりにくい?ですよね〜(納得)。では、前述の例文を訳してみましょう。

1) I’m shy (of) 500 yen.
→僕は500円足りないな〜。
2) We are still 1 million yen shy of the target figure.
→私たちは、目標の金額にまだ100万円足りていない。
3) I’m shy of money.
→お金が足りない!
4) According to CNN projections, Joe Biden now stands at 264 votes, six shy of the 270 votes to win presidency.
→CNNの予測によると、ジョー・バイデンは現在のところ264票を獲得しているが、大統
領選挙に勝つためには、あと6票足りないとのことである。

どうでしょう?これでshyの思いがけない意味、その使い方、わかってもらえたでしょうか?(微笑)あ、そうそう、こういう使い方もありますよ。

Rio died on May 18. He was one month shy of his 33rd birthday.
*私のブログを読んでくださっている皆さんはなんとなくわかると思うので、日本語訳なしで〜す。(Sorry, Rio. I used your name and episode.)

シャイ(shy)の思いがけない意味は、他の言葉で言うと、lack or short(欠けている、足りない)です。ただ、その使い方にはちょっと注意が必要ですね。2つのパターンがあります。

1つは、[誰々・何々+ shy of+数量](例:I’m shy of 500 yen .)、そして、もう一つは、[数量+shy of+何々に対して]という風に、数字があって、その後にshy of が来るパターン(例: Joe Biden…six shy of the 270 votes to win presidency. We are still 1 million yen shy of the target figure.)です。ニュースでは、どちらかというと後者の使い方がよく聴かれます。アメリカのニュースを是非聴いてください。今は民主党と共和党の間で様々な政治的戦いがあり、票の行方が政策の方向性を決めるため、このshyと言う言葉はよく聴かれます。その時、このブログを思い出してくださいね(笑)。

でも、どうして同じ単語であるshyが、これほど異なった意味を持っているのか…。考えてみました。shyはそもそも「何かが欠けている、足りない」という意味を持っていて、それが人の性格とか態度に関して使われると、「他人と繋がるための気持ちや前向きの気持ち、積極性が足りない」という意味合いを持ち、一般的に「人見知りする、内気である、おとなしい、引っ込み思案」といった意味になる。そしてshyが物理的なものに言及する時には、そのもともと持っている「何かが欠けている、足りない」といった意味がそのまま現れる、というのが私なりの結論です。語源をちょっと調べてみましたが…わかりませんでしたので、とりあえずは、この解釈でこのshyの2つの意味を理解してもらえたらと思います。

では今回は、「人見知り」という意味が一般的に知れわたっている中、「不足」という意味を持つ、shyという「思いがけない単語」の話でした。皆さん…Don’t be shy of using “shy” to mean “lack” or “short” when you find the right time to use it. Good luck, guys. Please continue to stay safe and healthy, and have a good one for now, guys! See ya! Nao







「思いがけない単語たち」#1: Consumption=消費?

2021-09-07 | 英語の学習
「consume(コンシューム)は「消費する」…だから…その名詞形なので、consumption(コンサンプション)=消費!ですよね?」

はい、私もconsumption(コンサンプション)という言葉を聴けば、すぐに「消費」の“イメージ”と「消費」という言葉が頭によぎります。当然ですよね。だって私たちは、consumption(コンサンプション)=消費、というような方程式でconsumption(コンサンプション)という単語を覚えてきたわけですからね。ですから、以下のような文章を見たり、聴いたりすると、「え〜なんだ〜…どういう意味?」となります。皆さんはどうですかね〜?その文章をどうぞ!

President Biden’s speech was for domestic consumption.
*domestic(ドメスティック)=家庭の、家庭向きの、国内の、自国の、等々

「ということは〜domestic consumptionなので、国内消費!」当たり〜!と言いたいのですが、この場合はおかしいですよね。だって、バイデン大統領のスピーチは国内消費のためです…?ふむ…この文章が間違いのない文章だと考えると、この「国内消費」っていう意味はおかしいですよね〜。では、皆さん、どんな意味を当てるのが適切でしょうか?
(考え中)
(考え中)
(考え中)
(…………………)
はい、その通りです!答えは以下ですよね。
President Biden’s speech was for domestic consumption.
(バイデン大統領スピーチは国内向けのものだった。)

単語が持つ基本の概念から考えるとわかりますよね。consume は「消費する」という意味で覚えたとしても、そのイメージは、「誰かが何かを身体(体内)にいれて消化していく」なので、その消化するものが「物」という物理的なものでも、「考え」という抽象的なものであってもいいということです。ですから、(今回の)バイデン大統領のスピーチは、(アメリカ国民に聴かせて理解してもらう(受け入れてもらう=消費してもらう)ための国内向けのものだった、という意味になるわけです。

今回の思いがけない英単語は、消費する=consume→consumption(消費)でした。しっかり理解していたと思っていた単語、思いがけない使い方があるものですね。いや、私たちノンネイティブにとっては思いがけないものであるだけで、ネイティブにとっては全く「思いがけない」わけではないですよね。単語を覚えるときは、その概念、語感をしっかり理解して、決してその単語の1つの意味に縛られないことが大切というわけです。皆さん、単語を覚える時は、その意味を一対一で覚えないように心がけましょう!

ではまた、次の「思いがけない単語」に出会うことを楽しみにしていてくださいね。See you soon, guys. Have a good one! Nao




「思いがけない単語たち」シリーズ、始めます! (予告です…)

2021-09-04 | 英語の学習
私たちが英語の単語を覚えていく時って、まずはその単語の最も基本的な、一般的に使われる意味の日本語を覚えて、それを機会ある毎に頭で何回も何回も繰り返して覚え直すことで、なんとか記憶に固定していきますよね。そして、それがしっかり固定されると、その単語を聴いた時に、あるいは、自分がその日本語を英語に変えて言おうとしたり書こうとすると、その単語が自然に出てきます。もちろん、それは単語だけでなく、いろいろな表現や文章構造にも同じことが言えますね。要は、新しい言葉や表現を覚える過程はみな同じ。新しい単語や表現に出会うと、私たちは、まずはそれを一番わかりやすい意味や方法で覚えようとして、後は機会がある毎にその記憶を強化して、きっかけがあると、その単語(意味)が自然に頭に浮かぶように努力するわけです。そうやって新しい言葉を「身につける」ことを「習得」(acquisition)と言語学では呼びます。いくら一生懸命勉強(learn)しても、それを習得(acquire)しなければ、新しい言葉を自由に使うことはできないというわけです。あ、ちょっと理屈っぽくなりました…すみません…では本題に戻ります。

しかし、そうやって覚えた単語だからこそ、それが予想もつかないところで使われるのを見たり、聴いたりすると、「え、何で?どういうこと?どんな意味?」と困惑して、頭が真っ白になってしまいます。そのような事態を事前に防ぐ方法は?そう、少しでも覚えた単語の意味の幅を拡げて覚えるべく努力することです!その一助となるべく、このシリーズ「知ってたはずの単語の、知らなかった〜使い方」を始めます!僕自身が過去に「え?なんでこんな時にこの単語!?」と思ったものばかりなので、きっと多くの皆さんに役立つのではと思い、そんな「思いがけない単語たち」を紹介していきたいと思います。「もう知ってるよ」という皆さんは、流し読みでお願いします(冷汗)。第1回、すぐに始まりま〜す! Nao

Naoの時事英語研究②8/21/2021: “Evacuate”を理解する

2021-08-22 | 英語の学習
US military helicopters evacuated Americans from hotel near Kabul airport(By Oren Liebermann, CNN Updated on August 21, 2021)

今日のヘッドラインは上記となります。そして覚えてほしい単語は、evacuate(エバキュエイト)。意味がわかっている人も多いか思いますが、念のために説明しますね。この単語を分解すると、e+vacu+ateとなります。中心の意味は真ん中にあるvacu。これはラテン語から来たもので、そもそもは「空になること」という意味だそうです。そういえば、vacuum(バキューム)という単語を思い出しません?これも同じ語源(ラテン語)から来たもので、vacuos(空(から)の)という言葉から派生したものとのこと。本題に戻ります。では、そのvacuの前にある、e、は、エ?何に?いや、だじゃれじゃないですよ(冷汗)。これだけじゃわかりませんよね〜。では、exのeと言ったら、何か想像できます?exitとかextraとかに使われるex…そう、何かの「外(側)に」っていう意味です!exitは「出口」ですよね。そして、extraは「余分の」「臨時の」「格外の」とかの意味ですが、要は、何かもともとあるものから「外れた」「別の」って意味なので、これも「外側」って語感がありますよね。そうすると、evacuまでで、「何かを外にした(もって行った)空の状態」みたいな…。では最後のateの意味はいうと、create、educate、translateなどに見られる、単語の最後にくる言葉で(接尾辞と呼ばれま〜す)、「〜させる」「〜する」という意味をそのくっつく単語に与えます。そうすると、evacuateは、何かを、あるいは、誰かを外に持って行って(どこかを、なにかを)空の状態にすること、という意味になるような…なので、辞書を引くと、「空にする」「引き上げる」「避難させる」「撤退させる」といった意味が出てきます。すみません、ちょっと説明が長かったですね。すみません(ペコリ)。では、今日のヘッドラインに戻ります!

US military helicopters evacuated Americans from hotel near Kabul airport

わかりますよね。そう、「アメリカ軍のヘリコプターがカブール空港近くにあるホテルからアメリカ人を避難させた」って意味ですが、より分かりやすく言うと、「軍のヘリコプターがカブール空港近くにあるホテルからアメリカ人を救助した(アメリカ人に対し避難救助を行った)」といった意味になりますね。あ、ちなみに、カブールとはアフガニスタン(Afghanistan)の首都になりますね。今アフガニスタンはタリバン(The Taliban)がほぼ全土を掌握したことで、大変な混乱状態にありますよね。そんななか、カブール空港はアフガニスタンから出国したい人達であふれています。なんとかならないものでしょうか…と思っているは私だけではないですよね。今回の記事はその現状の一部を記事にしたものです。是非ニュースで追って行ってくださいね。では、そのヘッドラインを持つ記事の冒頭を見てください。

The US military used helicopters to evacuate a group of Americans from a hotel near Kabul's airport, according to a Pentagon spokesman who provided new details about the mission that was first revealed by President Joe Biden in his speech on Friday.

according to〜の前は問題ないですよね。その後は、関係代名詞のwho、そして、thatが誰に、そして、何にかかっているのかをしっかり把握すれば問題なく理解できますよね。でも、念のためにその訳を書いておきますね。

「ジョー・バイデン大統領が先に金曜日に行ったスピーチで明らかにしていたミッションについて、その詳細を初めて明らかにしたペンタゴンのスポークスマンによると、アメリカ軍は、ヘリコプターを使って、カブール近郊にあるホテルから自国民の一団を救助したとのことである。」…でその原文はというと…(再度!)

The US military used helicopters to evacuate a group of Americans from a hotel near Kabul's airport, according to a Pentagon spokesman who provided new details about the mission that was first revealed by President Joe Biden in his speech on Friday.

ふむ…英語は、特にニュース記事は、最初に何があったのか、最も重要な内容を先に書いて、その後にその背景を書くんですね。何々によると(according to)、は決まり文句です。あと、説明をする際に、誰が、何がという時には、その主語(名詞)がどうしたのか、何だったのかを言わなければいけないので、その時には関係代名詞のwhoやthat、あるいはwhichを使うことになります。それが意味を足していき、その足された内容が関係代名詞になっている、もともとの主語(名詞)にかかるので、私たち日本人の頭では理解する順番が変わってくるので、ややこしくなります。関係代名詞は、その代わる名詞に新しい情報を付け加えることになると理解し、頭の中で辛抱強くその説明されている名詞の残像を残しておくことが大事です。それをしていないと、その説明された内容がどこにかかっているのか、何について言っているのかがわからなくなります。そこがしっかりできるようになれば、英語力は上がります!今回のような短い文章でいいので、是非、関係代名詞の入った文章を何度も読み、頭の中でその役割、全体の繋がりが分かるように練習してみてください。そうすれば、「ん?なんかこの頃英語がわかるようになってる〜(ニヤリ)」って思う時が必ずきますよ。That’s a promise!

ちょっと時事英語からは外れたような…でもまあ、英語の勉強のための時事英語研究なので、お許しを。では今回はこの辺で。あ、そうそう、今回のニュース記事、もう一度読んでからコンピューターを閉じてくださいね。よろしくお願いします!では…See you soon, guys! Have a good one! Nao


Naoの時事英語研究①8/19/2021:Mask Mandate in Florida

2021-08-21 | 英語の学習
以下がCNNのネット版の記事のヘッドラインと記事の一部(冒頭)です。

Florida’s largest school district votes in favor of mask mandate, defies governor (from a CNN news clip on August 19, 2021)

知っている人も多いと思いますが、記事のヘッドラインに使われる動詞は、基本現在形となります。意味は「〜した」、と過去なんですけどね。このヘッドライン中の単語で絶対に覚えてほしいのは、mandate(マンデェィト)という単語です。あ、読み方は、manとdateをくっつけて読めば問題なしです!意味は、「公式な命令(指令)」と覚えましょう。他の意味を知りたい人は辞書を引いてくださいね。ですので、mask mandateは…そう、マスクを着けなさいという命令(「マスク着用命令」とでも言いましょうか)という意味になります。今アメリカでは、このmask mandateを巡って、多くの州で混乱が生じています。特にフロリダ州ですね。フロリダ州の最も大きい学区(largest school district)が、そこに通う生徒達に対してマスク着用を義務づける案(mask mandate)を協議し、投票でその案を可決した(votes in favor of mask mandate)のですが、そのことは、州知事(governor/ガバナー)の意向に背く(defy→defies)ことになったというが、このヘッドラインの意味です。それを頭に入れて以下のヘッドラインをもう一度読んでください。

Florida’s largest school district votes in favor of mask mandate, defies governor

意味はわかりましたよね。そのヘッドラインのもと、以下の記事が続きます。

Miami-Date County, Florida’s largest school district, voted 7-1 in favor of a mask mandate Wednesday, in defiance of Gov. Ron DeSantis’ executive order on masks in schools and the threat of severe state penalties.
(マイアミデェィト郡、フロリダ州の最も大きい学区は、水曜日に、ロン・デサンティス州知事の学校におけるマスクの着用についての知事命令、及び、厳しい州の制裁措置の脅しにも逆らう形で、マスク着用を義務づける郡令を投票に付し、7対1で承認することとなった。)
*in favor (フェイバー) of=〜に賛成して、〜の方を良しとして
*in defiance(ディファイアンス)of =〜を無視して、〜をものともせず

つまり、Ron DeSantisフロリダ州知事は、生徒のマスク着用の義務づけには反対しており、もしそれを強行するなら、州から郡への補助金は出さないという知事命令を出していたという背景があることがわかりますよね。知事はなぜそんなことをするのか?彼は共和党員(Republican)であり、トランプ前大統領に服従しているからなんですね。共和党員の多くは、マスクをすること、ましてや、それを条例で強制することは、トランプに対する背信行為となると思っており、そのような動きを認めることはできないと思っているわけです。まあ、なんとfoolishな、と思いますが、今のアメリカでは、特に共和党は、マスクをすることを政治問題化している(politicize)わけです。いやはや、困ってものです。

あ、長くなってはいけませんね、では、今日はこのくらいで。時事英語研究シリーズ、第1回でした。See you, guys! Nao

時事英語研究シリーズについて

2021-08-20 | 英語の学習
皆さんお久しぶりです。Naokiです…。(ん?この響き、どこかで聞いたような?)

Putting that aside(それは置いといて)、長らく記事を書かず、大変申し訳ありませんでした!これからはできるだけ定期的にアップしていきたいと思いますので、お時間がある時にのぞいていただければ幸いです。よろしくお願いいたします(._.)゙。どのような内容が皆さんの英語学習に役立つかといろいろ考えた結果、これまでのシリーズに加え、違った角度から英語を学ぶ…とは言っても英語は英語なのですが…新しいシリーズから再開したいと思います。「時事英語研究」というネーミングにしました。僕が大学の時に毎日読んで勉強していた研究社さん出版の月刊誌の題名と同じです。登録商標じゃないと思うので…いいかな…と。研究社さん、もしも問題なら言ってください!すぐに変更いたします(ペコリ)。それまではこのネーミングでブログをアップしていきますので、皆さん、何分よろしくお願いいたします。ところで、1つの記事はできるだけ短くするようにしますので、何度か読んで理解するようにしてくださいね。中心は、とりあえずは、単語(あるいは、一語句)と決めて、覚えてください。それではニューシリーズ、すぐに始まりますよ〜!(「なんか大げさやな〜」…確かに…(汗))Nao

問答シリーズ 3「英語の音って、なんでふにゃふにゃ…?」

2020-04-24 | 英語の学習
Question 3: 英語の音って、なんであんなに、ふにゃふにゃって、してるんですかね
       〜?(Cさん、35歳、会社員、男性(…のつもり)

Naoki: ふにゃふにゃ、ってですか?あ〜、なるほどね〜、なんか上がったり、下がったりしていて、それに音がはっきり聞こえないってわけですね。

Cさん: 英語は読めるんですよ、これでも大学は出てるし〜。

Naoki: ま、それは関係ないですけどね。ではまず、日本語の音を考えてみましょう。日本語は、単純に言うと、a(ア)、i(イ)、u(ウ)、e(エ)、o(オ)という母音と、単純な子音で出来た、50の、いわゆる、あ、い、う、え、お、か、き、く、け、こ、さ、し…という、音節を組み合わせて単語を作って、また、それらをくっつけて文章にしますよね。

Cさん: ま、そんなことは知ってますけど。会社にも行ってるし…。

Naoki: えぇ、それも関係ないですけどね。ま、ともかく、なので、日本語を話すと、いつも母音がいっぱい聞こえる。聞こえないと、何を言ってるのか、さっぱりわかんないですよね。おい、はっきり話せよ!って言いたくなりますよね。

Cさん: よく言われるんですよね〜、僕。いや、今日もね、課長から…

Naoki: あ、それはいいです。つまり、母音がいつも強調されて、また、ほぼすべての音に母音が付いているので、はっきり聞こえる。なぜ?母音は有声音なんですね。つまり、のどが震えて音が出る。なので、はっきり聞こえる。そして、その音がいっぱい次から次に聞こえてくる。だから、日本語を知らない外国の人が日本語を聞くと、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、って聞こえる。まるでマシンガンのようだって言うんですね。音自体はいつも平坦で。

Cさん: 日本語はマシンガン言語、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ…

Naoki: お〜い!それはもういいですから。じゃあ、英語はどう聞こえます?

Cさん: そうですね〜、ダ、ダ、ダダダン、ダ、ダ、ダン、ダダダダダン、ダ、ダ、ダン…みたいな。

Naoki: そう!いいですね〜。つまり、リズムがあるわけでしょ。そのリズムのことを、イントネーション(抑揚)って言います。だから、英語はイントネーション言語って呼ばれるんですね。

Cさん: は〜日本語はマシンガン言語で、英語はイントネーション言語…。

Naoki: いや、いや、マシンガン言語とは言いませんけどね。ま、いっか。では、どうして英語にはイントネーションがあるのか?それは、英語には多く子音、あるいは子音が集まった固まりがあって、その中に母音が埋もれている。しかもです!その母音の数は、単純な母音(短母音)と2つの母音が集まって一つになっている二重母音がある。しかもです!

Cさん: ま、まだ、何かあるんですか?

Naoki: そうです!その母音の音の音色が違う…。口の上の方で発音されたり、下の方で発音されたり、口の奥の方で発音されたり、唇の開け方が違ったり、そりゃぁ、ややっこしい。そんな母音が全部でなんと15もあるんです!拍手!〜って…違うか。失礼。つまり、そんな母音群といろいろな子音が集まって単語ができている。じゃあ、そんな単語をいっぱいくっつけて話したらどうなります?ダ、ダ、ダ、って、日本語式で言えます?子音がいっぱいあるわけだから、空気が抜けるの、はじけるの、唇を合わせるの、様々な音を作りつつ、その中に七色の(?)母音を入れる…。ああ、忙しい。だから、そんな単語で出来た文章をしゃべろうと思ったら、リズムをつけなきゃ、とてもじゃないけど意味のある固まりを流暢に話すことはできないわけです。そこで…

Cさん: あの〜、まだ続き、長いです?仕事があるもんで…。できれば今日はこのくらいで、ってわけにはいきません?

Naoki: (あなたが質問したんでしょ!と怒ってみても仕方がない。ので…)No problem! じゃあ、続きは明日にしましょう。See you tomorrow! (なんか消化不良…。胃薬飲もう…。)

(End of Part 1)