うやむやにできないこと～東京都議会の暴言～

◆「暗転の山」
　

東京都議会で晩婚化や晩生化の対策について質問した女性都議に「セクハラ」のヤジが飛ばされたというニュースや新聞報道を見て怒り心頭の気持ちになりました。

「お前が早く結婚すればいいじゃないか」
「産めないのか」

女性都議は声を詰まらせながら質問を続けると、

「おい、動揺しちゃったんじゃねえか」

と別のヤジが飛んだという。

常識ある人たちが選ばれたと思われる議会と思いきや、あながちそうでも無かったようでした。一部の議員の発言に言語道断、情けなさを通り越してあきれるばかりでした。
働く女性の支援を掲げる知事もまた笑みを浮かべていたそうですが、議場の雰囲気に呑み込まれてしまった知事の態度に気の毒としか言いようがありませんでした。
トップで指導する立場にある者が、「議会の品位をおとしめるヤジの何たることか」と毅然として「ムッ」とした態度をとったらどんなにか良かったものをと思いました。

ヤジが飛んだ席もだいたい特定ができるようでしたが、事態をうやむやにしたい政党は発言者を特定しない意向なそうです。
世の中「うやむや」がまかり通り、「喉元過ぎれば」と言う風潮がはびこるとどういうことになるのかと危惧しています。ましてや、東京オリンピックの開催地である東京都議会での出来事です。このままにしておいて世界に通じるでしょうか。セクハラ対策に神経を研ぎ澄ませている国々の集いですが本当に行く末は大丈夫なのでしょうか。

翻って、セクハラ対策に血眼になっている会社の取り組みを見ていると都議会どころではない様子が伺えます。
取り返しのつかない結果が身に降りかかることが必須な状況にあります。
自業自得でしか言いようがありませんが、”蔑視”の発言や態度はいかに人を傷づけるのか肝に銘ずるべきと思います。

女性蔑視発言で国政選挙に落選した議員もいたそうです。
一男性としてブログにも書き込まなければならない出来事に震撼としています。