さて、Rさんと飲んでいるところに、日本人の方がきました。お話を聞くと、旅行会社の方とのことです。3人で話が盛り上がり始めました。
Rさん「ベトナムのバイク、悪い人ばかりじゃないよ。わたし、そんなひどいことしてないよ。ねぇ!XXさん」(XXさんは日本人の人です。)
XXさん「うん。XXさんは信用しているよ。だから、この店にきてRさんに会いにきているのさ」
小生はベトナム人を、とくにバイクを疑っています。それは、某雑誌でバイクは変なところに連れて行かれたり、料金でトラブルになったり危険だ、と書いていたからです。
でも、その中にはRさんのようにきちんとしたバイタク(バイクタクシー)の人もいるのです。複雑な気持ちになりました。
小生「では、大きな会社がバイクタクシー会社を展開して、顧客から信用を勝ち取ればいいじゃないですか。」
小生は言いました。しかし、
XXさん「以前、車のタクシーでそのようなことがありました。たくさんの黄色いタクシーは、信用を勝ち取ることができました。しかし、すぐに同じ名前の看板で、車を同じ黄色に塗ったタクシーが出回り始め、その会社はつぶれました。」
小生「つまり、同じ名前や見掛けのものを作れないように法律化する必要があったのですね。」
XXさん「ドイモイ以降、街にほとんどいなかったバイクが嵐のように走り始め、景気は上がりました。しかし、稼げない人はインフレにつぶれ貧富の差が拡大しています。
ぼくはね、そういったことに対してベトナム市民が立ち上がり、法律などで規律を定め正しい経済になる瞬間を見るために、ここの現場を選んだのですよ!!」
小生「すばらしいです!・・・では、その瞬間に出会えることを願って!!」
三人「ヨー!(乾杯!)」(Rさんは話をあわせていただけだと思います。念のため)
・・・ベトナムの夜、乾季が近い暑い夜は過ぎていきました。