【時事(爺)放論】岳道茶房

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6/28編集手帳

2010年06月28日 | コラム
6/28編集手帳

 平和を数値で計ることができるのか、疑問がないわけではないが、英誌エコノミストの調査研究部門EIUなどが2007年から世界各国の「平和度指数」を集計している。

 今月初めに発表された2010年版で、日本は昨年の7位から3位へとランクを上げた。1位はニュージーランド、2位はアイスランドだった。日本は防衛費の対国内総生産(GDP)比が1%未満で、犯罪率も低いことが評価されたという。

 平和な国だと言われて悪い気はしない。では同盟国アメリカは、と探せば85位で、ああ戦時国家なのだと改めて思う。

 「平和が望ましいと信じているだけでは平和を実現できない」。昨年12月のノーベル平和賞授賞式でそう力説したオバマ大統領は、テロ組織アル・カーイダの根絶を図るアフガニスタン戦争を、「必要な戦争、正しい戦争」と位置づけ、兵力を10万人に増強した。

 その戦いが思うようにいかない。戦死者は1000人を超し、ベトナム戦争を上回る最も長い戦争になった。政権批判の発言をした駐留米軍司令官を解任した。「平和は犠牲を伴う」という大統領の言葉が重く響く。


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