森高千里の「渡良瀬橋」は有名ですが
東武佐野線の駅にも「渡瀬駅」という駅がある
群馬栃木県境の館林市内。
渡良瀬川より2キロ程南になります。

表記は「渡瀬駅」と書いて「わたらせえき」と読む。
恐ろしく辺鄙なら良いが、拡大した市街地に引っかかるような中途半端な旅情も何もありはしない駅。
渡良瀬川までは歩ける距離ではないし、渡瀬駅というネーミングに惹かれ出かければ、周辺に見る場所はなく時間を損したと思う。
コンビニもなし、あるのは残土置き場だけ。
一日の乗降客230人ほど、ここ10年変わってない。
でも実はこれ日本中、ありふれた光景なのだ。

「はじまりの街」
ゲームでも「はじまりの街」はこじんまりとした陽が落ちる頃には商店も閉まり、宿で寝るしかない何の変哲もない街。
しかし、主人公はこの町から大冒険に出かける。
仲間を増やし、山を越え海を越え、出会いと別れ、何事にも代え難い素晴らしい体験。
世界の果てで氷の女王に逢い、謎を解き、ボスキャラを倒しお宝を手に入れる。
始まりはそれはそれは地味な一歩。
長い長い思慮のうち、遥かな世界からの風聞を頼りに、不安だけど一歩踏み出す。
踏み出すまでの一歩が長いこと長いこと。
逡巡と不安と安定した世界から離れたくない故郷への思慕。
旅立ちの日、前途洋々と輝く若者、故郷へ見切りをつけた者、事情により居られなくなった者。
理由は様々ですが、たたずむホームはひとつ。

「旅立ちの時」
旅立ちは朝がいい。始発電車に乗り行ける所まで行ってみる。陽が高いうちに晴海埠頭で白い船が見れるだろう。その後は?、考えていない。どうにかなるだろう。
それとも、白昼夢を見そうな昼下がり
盛大に一族郎党に送って貰おうか。思いっきり派手に、打ち上げ花火を頼んで、ホワイトのシルクハットでぎょうさん荷物を抱えて旅立つ。それもいいが、成功するまで帰って来れない。
旅立ちは夜がいい。見送りは陶器のたぬき親子だけ。それにこいつら酔っ払ってる。突然居なくなった俺を近所の友達は驚くだろう。

世知辛い世の中、ボックス席も無くなり、車中で話しかけて飴をくれるおばさんもいなくなった。
閉塞感の打ち破れない現代。この国の人たちは何処を目指しているのかと考える。
よい生活、豊かな生活を求め東京を目指した者たちは全国から集まる優秀なライバルに揉まれ、頑張れば頑張るほど体力を消耗するデスゾーン化した世界でしのぎを削っている。
いずれ戦国時代の収拾者(収集者)信長みたいな人物が現れると思う。
下り線に停車する列車

日本は当面の大底を打ったとは思うが、
もう少し下り列車で知らない土地を旅したい。
「上がってお茶でも飲んで行け。」
手作りの沢庵もしばらくい頂いていないけど
下り列車の先にはこんな世界が広がっている。
何をするにも遠回りしてしまう私の人生。
でも、それでいい。
浦安の夢の国

時には出かけたい、と正直に言いたいところですが、今日のところは強がって
「ミッキーなんかテメエの家の天井裏にいくらでもいるだろ」と呟く。
まあ行けば面白いよね。
東武佐野線の駅にも「渡瀬駅」という駅がある
群馬栃木県境の館林市内。
渡良瀬川より2キロ程南になります。

表記は「渡瀬駅」と書いて「わたらせえき」と読む。
恐ろしく辺鄙なら良いが、拡大した市街地に引っかかるような中途半端な旅情も何もありはしない駅。
渡良瀬川までは歩ける距離ではないし、渡瀬駅というネーミングに惹かれ出かければ、周辺に見る場所はなく時間を損したと思う。
コンビニもなし、あるのは残土置き場だけ。
一日の乗降客230人ほど、ここ10年変わってない。
でも実はこれ日本中、ありふれた光景なのだ。

「はじまりの街」
ゲームでも「はじまりの街」はこじんまりとした陽が落ちる頃には商店も閉まり、宿で寝るしかない何の変哲もない街。
しかし、主人公はこの町から大冒険に出かける。
仲間を増やし、山を越え海を越え、出会いと別れ、何事にも代え難い素晴らしい体験。
世界の果てで氷の女王に逢い、謎を解き、ボスキャラを倒しお宝を手に入れる。
始まりはそれはそれは地味な一歩。
長い長い思慮のうち、遥かな世界からの風聞を頼りに、不安だけど一歩踏み出す。
踏み出すまでの一歩が長いこと長いこと。
逡巡と不安と安定した世界から離れたくない故郷への思慕。
旅立ちの日、前途洋々と輝く若者、故郷へ見切りをつけた者、事情により居られなくなった者。
理由は様々ですが、たたずむホームはひとつ。

「旅立ちの時」
旅立ちは朝がいい。始発電車に乗り行ける所まで行ってみる。陽が高いうちに晴海埠頭で白い船が見れるだろう。その後は?、考えていない。どうにかなるだろう。
それとも、白昼夢を見そうな昼下がり
盛大に一族郎党に送って貰おうか。思いっきり派手に、打ち上げ花火を頼んで、ホワイトのシルクハットでぎょうさん荷物を抱えて旅立つ。それもいいが、成功するまで帰って来れない。
旅立ちは夜がいい。見送りは陶器のたぬき親子だけ。それにこいつら酔っ払ってる。突然居なくなった俺を近所の友達は驚くだろう。

世知辛い世の中、ボックス席も無くなり、車中で話しかけて飴をくれるおばさんもいなくなった。
閉塞感の打ち破れない現代。この国の人たちは何処を目指しているのかと考える。
よい生活、豊かな生活を求め東京を目指した者たちは全国から集まる優秀なライバルに揉まれ、頑張れば頑張るほど体力を消耗するデスゾーン化した世界でしのぎを削っている。
いずれ戦国時代の収拾者(収集者)信長みたいな人物が現れると思う。
下り線に停車する列車

日本は当面の大底を打ったとは思うが、
もう少し下り列車で知らない土地を旅したい。
「上がってお茶でも飲んで行け。」
手作りの沢庵もしばらくい頂いていないけど
下り列車の先にはこんな世界が広がっている。
何をするにも遠回りしてしまう私の人生。
でも、それでいい。
浦安の夢の国

時には出かけたい、と正直に言いたいところですが、今日のところは強がって
「ミッキーなんかテメエの家の天井裏にいくらでもいるだろ」と呟く。
まあ行けば面白いよね。