アートな気分で田舎とふれあおう

よみがえれ、我が母校の木造校舎よ、ギャラリーに!
「西会津国際芸術村」と周辺の四季を写真と共に紹介します

木造校舎で なつかし雪国ツアー(1日目part1)

2011-02-18 00:15:16 | <イベント>その他
2月12日(土)、ツアー1日目。

前日に西会津へ帰っていた私は、12時半に集合場所であるロータスインへ行き、
そこで東京から来る皆さんを待ちました。
しかし、事故により、高速道路一部通行止めの為にバスの到着が遅れ、
予定より一時間遅れでツアー開始となりました。



この日の天気は、「雪国ツアー」にふさわしく、雪が降ったり止んだり。
ツアー参加者が宿泊するロッジも雪の中。

まず、お腹を空かせたご一行が向かったのは、"えちご屋"さん。
今や西会津名物となった、味噌ラーメンを食べに行きました。
西会津の味噌ラーメンは、昨年秋の福島県B級グルメグランプリにも輝きました。



特に、"えちご屋"さんは人気店で、お昼時はいつも大混雑。
私達は20名以上ものご一行様なので、2階のお座敷を貸しきりました。
"えちご屋"さんの味噌ラーメンは、野菜をスープで煮込むので、
スープに野菜の甘味が出て、とってもまろやかな味がします。
お土産用の味噌ラーメンセットを、道の駅やロータスインなどでも買うことが出来るので、
家に帰ってこの味を再現したいという人にお薦めです。

腹ごしらえした後は、旧:新郷中学校(現:西会津国際芸術村)へと移動しました。
ここが本日のツアーのメイン会場となります。



玄関には、雪かき用のスコップやスノーダンプ、ソリなどが置いてあり、
雪国ではごく普通の風景なのですが、いかにも雪国ツアーという風情を醸しだしておりました。
それに加え、トイレの手洗い場の水道が凍結。(都会じゃ体験できない!)
今や給湯器がある一般家庭ではなかなかないことで、昔お湯が出ない頃は、
夜に蛇口から水を細く出しておかないと、朝には水道管が凍ってしまったことを思い出しました。

さてさて、雪国体験第一弾は、かんじき作りです。



ご指導は、名人の生江さん。
本来は、木や竹で作るのですが、今回は塩ビ管で代用しました。
真っ直ぐの塩ビ管を、生江さんが前以って温めて曲げて、かんじきの形にしておいて下さいました。
なので私達は、それを接着剤で繋ぎ合わせて、紐を結ぶだけ・・・。



なわけですが、この紐の通し方が簡単なようで難しい。
先生の説明を聞いても、なかなか上手くできなくて、みんな悪戦苦闘しておりました。



どうにかこうにか、他の人より一足お先に私のかんじきが完成!
って、実は、写真撮ってる間に、途中から先生の説明を聞き逃してしまい、
ほとんどケーブルテレビの取材に来ていたカメラマンのお兄さんにやってもらってしまいました・・・。


 左:杉の木で作ったかんじき。    右:かなり複雑、上級者用(?)のかんじき。

かんじきが出来上がったら、早速雪の上を実際に歩いてお試しです。



朝にはなかった“歳の神”の準備が、こんなに立派にできていました。
その周りの雪を、かんじきを履いた皆で踏み均します。



雪に対して垂直に足を降ろさないといけないんですが、
早く歩こうとすると、かんじきが縦に雪に埋まってしまう。
そうなると、足が雪から抜けなくなってしまいます。
雪国育ちの私でさえも、小学校低学年の頃以来のかんじき体験でした。
右の写真は、雪に足を取られて転んでいるわけでなく、雪にダイブしている人です。

お次は、ソリ体験。
ブルドーザーによって寄せて積見上げられた雪上が、ソリのコースです。



ちょうどその頃、夜の交流パーティーに参加の為、元町長がおみえになりました。

童心に返って、けっこういい年の大人達(失礼!)が、代わる代わるにソリに乗って大はしゃぎ。
そういう私も、久しぶりのソリを大いに楽しみました。
子供の頃は毎日のように、近所の子達と一緒にソリ遊びをしたものですが、
大人になってからソリに乗る機会なんて、もうないですからね。



ほんのちょっと方向がずれると、上手く下まで滑れず途中で転覆しちゃったりします。
上手く滑れないと悔しくてもう一回、上手くいくと気持ち良くてもう一回。
子供のように、キリがありません・・・。

一方、体育館の屋根から落ちて積もった雪の、短いけれど急な上級者コースでは、
肥やし袋に藁を詰めて、これまたもっと昔なつかしのソリ体験が行われていました。



お~、初めてにしてはお上手です。上手い具合によく滑っています。



が、途中でバランスを崩すと、思わぬ方を向いてしまったり、お尻が袋から落ちてしまったり、
ひっくり返ってこんなことに・・・。



左の写真は、師匠による模範滑り。お見事、きれいです!
だんだんコツをつかんで慣れてくると、滑り方にバリエーションをつけ、
頭から滑ったり、正座して滑ったり、サーフボードで波乗りしているように滑ったり・・・。



いや~、肥やし袋のソリが、こんなに盛り上がるものだとは思いませんでした。
是非またやりたいですね。(今では、藁を手に入れるのもなかなか大変ですが。)
童心に返れる、こんな企画を考えてくださったスタッフの皆さん、ありがとうございます!

<続く>



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2 コメント

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> バイクの松尾さん (Youta)
2011-02-22 06:21:27
全国各地、今年は豪雪のニュースが流れていますが、西会津も例外ではありません。
例年より雪が多くて、初めての「雪国ツアー」にふさわしくなりました。
そこで暮らす人々にとっては、大変なことなんですが・・・。

過疎化の進む田舎では、町おこし・村おこしをしないと、どんどん廃れていってしまいます。
町おこしに積極的な人もいれば、消極的なひともいる。
誰かが動かないと変わっていかないし、これからを担っていくの若い人達の課題でもあります。

西会津の町おこしは、徐々にですが前進しているようです。
農業体験したい人の為に「自然塾」なんていうのもできたし、
観光というより田舎の素朴さをアピールできたらいいですね。
そういう意味では、この「雪国ツアー」は田舎を体験できる、いい機会だったと思います。

東京に住んでいる私が、西会津の町おこしに協力できることは少ないけれど、
このブログで少しでも貢献できればいいなと思っています。
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少しづつ拡がっていけばいい (バイクの松尾)
2011-02-21 14:25:07
田舎の九州から東京に出てきた。スキーに雪国越後湯沢にいった。道の両サイドに自分より高く積み上げられたのを初めて見た除雪の雪に「えーこれが雪」なのかとしばし呆然、驚いたのは45年前のこと。

西会津でも校庭の雪を見るとだいぶ積ってるんですね。これじゃ動くに大変なことでしょう。
「うーん」どうして暮しているのか想像がつかない。

部屋にこもってじーっとして酒でも食らうほかわたしには思いつかない。

どこでも地元の特徴出して元気を取り戻そうと
イベントが盛んですね。TVなど見ていると「無理しているのではと」思うことも。

いつまでもつのかと心配になり、いつまで続くかと見てるこちらが息切れしそう。でも何か起こさないとそれこそ「何も」生まれないことも事実ですよね。

無理をしないで一年にひとりづつ「ありのまま」を少しづつ知ってもらうように西会津に期待したいですね。

マケドニアさんのレポート飾り気がないのでスーッと読めます。これが大きな武器になる。
これからもレポート続けてください。
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