<ハルヒたちは古泉の家の喫茶店で臨時バイトをすることになりました>
ハルヒ「おはよう」
長門「おはよう」
キョン「おはよ」
古泉「皆さん来ましたね。では店に入りましょうか」
園生「お二人はキョンくんと店頭でクリスマスケーキの販売をお願いしますねー」
ハルヒ・長門『はい』
園生「サンタの衣装で」
長門「サンタ?」
キョン「……園生さん、俺は制服ですよね?」
園生「お願いしますね? きっと似合いますから」
キョン「……はい」
長門「彼が押しに負けている。貴重な光景」
古泉「姉は彼の数少ない弱点の一つだったりします」
◇ ◇ ◇
長門「とても似合っている」
キョン「そんなことないだろ……」
古泉「惚れ惚れするほどサンタですよ」
長門「サンタはどんなドキドキするプレゼントをくれる?」
古泉「それはもちろん、ドキがムネムネするプレゼントでしょう」
キョン「……」
「いい子にしてたら ときめきをあげる」
ハルヒ(ブッ)
みくる(ブーッ)
キョン「――とか?」
古泉・長門「ときめき!?」
園生「あらあら」
◇ ◇ ◇
キョン「ハルヒ、長門」
ハルヒ「ん?」
長門「どうかした?」
キョン「はいこれ」
長門「カイロ?」
キョン「ずっと外にいると冷えるから、使ってくれ」
ハルヒ・長門「……」(キュン)
長門「優しさカイロでぽかぽかに……」
ハルヒ「カイロいらず」
キョン「?」
◇ ◇ ◇
古泉「二人とも、寒くは――と、涼宮さんは何か暑そうですね」
ハルヒ(しゅー)
長門「涼宮ハルヒは彼に熱中症」
古泉「長門さん! 熱中症を区切って言ってみてください!」
長門「えーと、涼宮ハルヒは彼に」
「ねえ、ちゅうしよう」
みくる「接吻迫ってますー!?」
キョン「接吻て」
◇ ◇ ◇
キョン「じゃあ張り切って売ろうか」
ハルヒ・長門『おーっ!』
キョン「いらっしゃいませー。クリスマスははちぽちのケーキで過ごしませんか?」
ハルヒ「……」
(キョンの笑顔……)(たり)
長門「涼宮ハルヒが張り切りすぎて鼻血を……」
キョン「大丈夫か!? そこまで気負わなくてもいいんだぞ」
ハルヒ「これは違う……」
◇ ◇ ◇
朝倉「あら、涼宮さん達もここでバイト始めたの?」
長門「今日だけの臨時」
キョン「朝倉達ははちぽちでお茶か?」
朝倉「ええ、ケーキを食べに」
鶴屋「おー、はちぽちのクリスマス特製ケーキー」
長門「鼻血が出るほどのおいしさ」
鶴屋「鼻血出ちゃうの!?」
朝倉「何が入ってるのかしら」
キョン「愛かな」
長門・朝倉・鶴屋『あー』
ハルヒ「……」
◇ ◇ ◇
朝倉「折角だしこのケーキ買っていこうかな」
鶴屋「私も買うよー。はちぽちのケーキ好きー」
長門「お買いあげありがとうございます」
キョン「でもケーキ食べに来たんじゃないのか?」
朝倉「こっちはお持ち帰り用よ」
長門「では身内サービスで、購入してくださった方には――彼が頭なでなでをプレゼント」
キョン「いらないだろ、そんなの」
朝倉・鶴屋・ハルヒ『買った!』
キョン「!?」
◇ ◇ ◇
古泉「追加のケーキを持ってきました。今日の分のケーキはこれで最後だそうです」
キョン「おう」
古泉「店内のケーキももうすぐ品切れですから、朝比奈さんもこちらにこれそうですよ」
キョン「売れ行きいいからその前に終わっちゃうかもしれないけどな」
長門「同意」
「しかし女性客も多いが、やはり皆彼氏持ちなのだろうか」
ハルヒ「そうでもないと思うけど」
古泉「あれですよ、きっと――」
「ケーキが恋人なんですよ」
ハルヒ・長門(がびーん!)
キョン「クリスマスにそのフレーズは禁止だ!」
◇ ◇ ◇
みくる「手伝いに来ました。わ、もう残り少ないですね」
キョン「ええ、夕方になってから客足も増えてこの通り」
みくる「やっぱりクリスマスにはケーキを買っちゃいますよね」
古泉「やはり恋び……」
キョン「言うなよ、続きを」
みくる「え? どういう意味ですか?」
キョン「あー、いや、さっき古泉が……」
長門「恋人は――サンタクロー。ぐわしっと」
みくる「そんなことしちゃ駄目ですっ!?」
キョン「違うし」
◇ ◇ ◇
全員『ラスト1個お買いあげ、ありがとうございました!』
『完売ー!!』
園生「今日はありがとうございました。皆さんの分のケーキもちゃんと取ってありますから」
女性陣「わー♪」
古泉「カロリーを気にせず召し上がってください」
女性陣「ワァーッ!?」
◇ ◇ ◇
古泉「皆さんお疲れ様でした」
キョン「お疲れさん」
みくる「お疲れ様です」
長門「明日のクリスマスパーティーは忘れないように」
みくる「はい」
キョン「長門も寝過ごすなよ」
長門「ああ、涼宮ハルヒ。突然来られなくなっても大丈夫だから」
ハルヒ「?」
長門「だから彼とラブリマスを過ごしたくなったら、遠慮な」
(ドッ!!)
長門「ぐ は あ!?」
古泉「長門さーん!?」
◇ ◇ ◇
キョン「こうやってみんなでバイトするのもいいな」
ハルヒ「……私も」
「一緒だと、嬉しい」
キョン(ニコニコ)
キョン「降ってきたな」
ハルヒ「雪……」
キョン(ピッ)(ガチャン)
ハルヒ「コーヒー?」
キョン「クリスマスパーティーは明日だからフライングになるが、ホワイトクリスマスってことで」
ハルヒ「ん」
メリークリスマス
ハルヒ「おはよう」
長門「おはよう」
キョン「おはよ」
古泉「皆さん来ましたね。では店に入りましょうか」
園生「お二人はキョンくんと店頭でクリスマスケーキの販売をお願いしますねー」
ハルヒ・長門『はい』
園生「サンタの衣装で」
長門「サンタ?」
キョン「……園生さん、俺は制服ですよね?」
園生「お願いしますね? きっと似合いますから」
キョン「……はい」
長門「彼が押しに負けている。貴重な光景」
古泉「姉は彼の数少ない弱点の一つだったりします」
◇ ◇ ◇
長門「とても似合っている」
キョン「そんなことないだろ……」
古泉「惚れ惚れするほどサンタですよ」
長門「サンタはどんなドキドキするプレゼントをくれる?」
古泉「それはもちろん、ドキがムネムネするプレゼントでしょう」
キョン「……」
「いい子にしてたら ときめきをあげる」
ハルヒ(ブッ)
みくる(ブーッ)
キョン「――とか?」
古泉・長門「ときめき!?」
園生「あらあら」
◇ ◇ ◇
キョン「ハルヒ、長門」
ハルヒ「ん?」
長門「どうかした?」
キョン「はいこれ」
長門「カイロ?」
キョン「ずっと外にいると冷えるから、使ってくれ」
ハルヒ・長門「……」(キュン)
長門「優しさカイロでぽかぽかに……」
ハルヒ「カイロいらず」
キョン「?」
◇ ◇ ◇
古泉「二人とも、寒くは――と、涼宮さんは何か暑そうですね」
ハルヒ(しゅー)
長門「涼宮ハルヒは彼に熱中症」
古泉「長門さん! 熱中症を区切って言ってみてください!」
長門「えーと、涼宮ハルヒは彼に」
「ねえ、ちゅうしよう」
みくる「接吻迫ってますー!?」
キョン「接吻て」
◇ ◇ ◇
キョン「じゃあ張り切って売ろうか」
ハルヒ・長門『おーっ!』
キョン「いらっしゃいませー。クリスマスははちぽちのケーキで過ごしませんか?」
ハルヒ「……」
(キョンの笑顔……)(たり)
長門「涼宮ハルヒが張り切りすぎて鼻血を……」
キョン「大丈夫か!? そこまで気負わなくてもいいんだぞ」
ハルヒ「これは違う……」
◇ ◇ ◇
朝倉「あら、涼宮さん達もここでバイト始めたの?」
長門「今日だけの臨時」
キョン「朝倉達ははちぽちでお茶か?」
朝倉「ええ、ケーキを食べに」
鶴屋「おー、はちぽちのクリスマス特製ケーキー」
長門「鼻血が出るほどのおいしさ」
鶴屋「鼻血出ちゃうの!?」
朝倉「何が入ってるのかしら」
キョン「愛かな」
長門・朝倉・鶴屋『あー』
ハルヒ「……」
◇ ◇ ◇
朝倉「折角だしこのケーキ買っていこうかな」
鶴屋「私も買うよー。はちぽちのケーキ好きー」
長門「お買いあげありがとうございます」
キョン「でもケーキ食べに来たんじゃないのか?」
朝倉「こっちはお持ち帰り用よ」
長門「では身内サービスで、購入してくださった方には――彼が頭なでなでをプレゼント」
キョン「いらないだろ、そんなの」
朝倉・鶴屋・ハルヒ『買った!』
キョン「!?」
◇ ◇ ◇
古泉「追加のケーキを持ってきました。今日の分のケーキはこれで最後だそうです」
キョン「おう」
古泉「店内のケーキももうすぐ品切れですから、朝比奈さんもこちらにこれそうですよ」
キョン「売れ行きいいからその前に終わっちゃうかもしれないけどな」
長門「同意」
「しかし女性客も多いが、やはり皆彼氏持ちなのだろうか」
ハルヒ「そうでもないと思うけど」
古泉「あれですよ、きっと――」
「ケーキが恋人なんですよ」
ハルヒ・長門(がびーん!)
キョン「クリスマスにそのフレーズは禁止だ!」
◇ ◇ ◇
みくる「手伝いに来ました。わ、もう残り少ないですね」
キョン「ええ、夕方になってから客足も増えてこの通り」
みくる「やっぱりクリスマスにはケーキを買っちゃいますよね」
古泉「やはり恋び……」
キョン「言うなよ、続きを」
みくる「え? どういう意味ですか?」
キョン「あー、いや、さっき古泉が……」
長門「恋人は――サンタクロー。ぐわしっと」
みくる「そんなことしちゃ駄目ですっ!?」
キョン「違うし」
◇ ◇ ◇
全員『ラスト1個お買いあげ、ありがとうございました!』
『完売ー!!』
園生「今日はありがとうございました。皆さんの分のケーキもちゃんと取ってありますから」
女性陣「わー♪」
古泉「カロリーを気にせず召し上がってください」
女性陣「ワァーッ!?」
◇ ◇ ◇
古泉「皆さんお疲れ様でした」
キョン「お疲れさん」
みくる「お疲れ様です」
長門「明日のクリスマスパーティーは忘れないように」
みくる「はい」
キョン「長門も寝過ごすなよ」
長門「ああ、涼宮ハルヒ。突然来られなくなっても大丈夫だから」
ハルヒ「?」
長門「だから彼とラブリマスを過ごしたくなったら、遠慮な」
(ドッ!!)
長門「ぐ は あ!?」
古泉「長門さーん!?」
◇ ◇ ◇
キョン「こうやってみんなでバイトするのもいいな」
ハルヒ「……私も」
「一緒だと、嬉しい」
キョン(ニコニコ)
キョン「降ってきたな」
ハルヒ「雪……」
キョン(ピッ)(ガチャン)
ハルヒ「コーヒー?」
キョン「クリスマスパーティーは明日だからフライングになるが、ホワイトクリスマスってことで」
ハルヒ「ん」
メリークリスマス