中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

冬至にはモチ、狗肉、水餃子

2014年12月22日 | 少数民族の食べ物

今日22日は、冬至ですが今私が滞在中の大理州に住む白族には、モチを食べると云う習慣があるとの事です。それで最近では、中国語では、菜市、或は農貿市場と呼ばれる市場やスーパー等ではモチが並んでいます。この冬至の前後には、モチだけを商う人も沢山現れます。今年の餅の値段は一斤(500g)5元位で売られています。形はやや大きな丸モチ(直径30センチ位)や小ぶりの丸モチ(直径10センチ位)等様々です。スーパー等では大きなモチをブツ切りにした物を売っていますが、農貿市場等の市場では、どちらかと云えば丸餅が多い様に見受けられます。

実は今日偶々二人の中国人と会っていたのですが、市場で買ったモチを二人に見せた処、二人ともモチは初めて見たと答え、モチを知りませんでした。一人は上海人、もう一人は広西省南寧市出身で漢族ですが、二人は矢張り冬至の日には水餃子を食べるとの事でした。

私は、大理州に来る前は貴州省は黔東南苗族トン族自治州の凱里市に一時滞在して居たのですが、そこは文字通り苗族やトン族が多い地域で、冬至には狗肉を食べるのが苗族やトン族の習慣との事でした。貴州省に住む苗族やトン族は祭りの際には、必ずの様に狗肉を食べる様です。凱里市は、元々貴州省の中でも特に狗肉店が多い処で、普通の時でも良く狗肉を食べるのですが、冬至の日は、自宅で或は狗肉専門店で犬肉を食べるのが習慣の事でした。この日ばかりは狗肉店を事前に予約しないと犬肉を食べる事が出来ないとの事。また、専門店の狗肉の値段は、冬至の日には普段の二、三倍になるとの事でした。

只、中国の多くの地域では、冬至の日には、矢張り水餃子を食べるのが習慣との事ですが、地域や民族により、冬至の日に食べる物はモチであったり、狗肉であったり、水餃子であったりと、夫々違う様で、改めて中国の多様性を感じる次第です。私の知り合いの青海省西寧出身の中国人は、冬至には火鍋を食べるとの話です。
(注:以前このブログで凱里市の冬至の犬肉の話や大理州でモチを食べる話は書いた事がありますので、興味ある方は、そちらも覗いて見てください。)

 

菜市や農貿市場と呼ばれる市場で売られている丸モチ。これで一斤強あり、6元から7元程です。モチは焼いたり、炒めたりもする様ですが汁モチの様な食べ方もあるようです。

 

これはやや小ぶりの丸モチ。値段は同じで一斤(500g)5元。

 

こちらの餅は、大きなモチをブツ切りにした物。100%モチ米では無いモチもあり、美味しいとは云えかねるモチもあります。無論、美味しいモチもあります。

 

因みに私は福島県で生まれ育ったのですが、私が小さい頃は冬至にはカボチャを食べるのが慣わしでした。今もそのような習慣が残っているかどうかは分かりませんが、、、。

 

 

 

 



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