中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

松茸と原子爆弾

2013年03月23日 | 少数民族の食べ物

中国語では、松茸はsōngróngと言います。以前雲南省の楚雄市内にある新華書店に立ち寄った際、楚雄市に属するある県を紹介している本を手にして、立ち読みしていたら「日本人は広島と長崎に原爆が投下された後、松茸が癌に効果がある事を知って、日本では松茸が広く食べられるようになった」というような内容の事が書いてありました。因みに、この県の特産品の一つは松茸との事で、この県は「松茸の郷」とも呼ばれているとの事。

楚雄市の南華県の特産も松茸だそうで、県内の村の家の壁面には松茸やキノコの絵が描いてありました。また、楚雄市の永仁県等でも松茸が採れ特産品の一つだそうです。

 

また、中国のネット上にも「言い伝えによれば、1945年8月に日本の広島に原爆が投下された後、唯一生き残った植物が松茸」というような内容の記事も載っています。中国の一部では、このように松茸と原爆が関係付けられているようです。

大理古城の観光客目当ての食堂の店頭には、このように一年中松茸が並んでいます。これは冷凍物。

 

本として出版された「舌尖上的中国」の中には、雲南省の名物料理の一つには「過橋米線」が当然、紹介されています。最近では、中国の大都市では雲南省の「過橋米線」の店を良く見かけます。貴州の貴陽市にも当然のごとくありました。TV番組の中では紹介されなかったので、本の方では、雲南省に触れた章で、当然「過橋米線」は出てきますが、雲南といえば多くの人は松茸よりは「過橋米線」を思い浮かべるとおもいますが、TV番組の中ではどうして松茸が取り上げられたのか不思議でなりません。

 

こちらは本として出版された「舌尖上的中国」。TVの番組の中でも、本の中でも松茸と原爆の関係については、当然ですが何とも触れられてはいません。


 

松茸に関する噂



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