中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理古城に新しく出来た日本語コーナー

2014年06月19日 | 日本語

私が今滞在中の大理古城に、5月に新しく「日本語コーナー」が出来ました。中国には中国語で「日語角」と呼ばれるものがありますが、「日語角」とは、日本語を学習している人達や日本に関心がある人達が集まり交流する場所を指す様です。同じように「英語角」と呼ばれるものもあります。

大理白族自治州内には大理学院と云う4年制の総合大学もありますが、残念な事に大理学院には、日本語科は無いとの事です。しかし、英文科専攻の学生の中には、2年生になると第2外国語として日本語を選択科目として選ぶ学生も多いとの事です。その様な事情もあり、大理学院の学生の中には日本語を学習している学生もかなり居るようです。また、大理古城に、他の省や都市から移り住んで来る人の中にも、かって日本語を独学で学んだと言う人や大学で日本語を専攻した事があると言う人も結構見受けられる様です。

日本語を学習している大理学院の学生が中心となり、大理古城に5月から「日本語コーナー」を開設したとの事です。大理古城に新しく出来た「日本語コーナー」も他の都市にある「日本語コーナー」と同様に日本語を学習している人や日本に関心のある人が交流する場所との事です。また、大理古城に長期滞在中の日本人も日本語コーナーに参加して日本に関心を持つ中国人と交流したり、日本に関する様々な情報を提供し、情報を交換する場所となっている様です。

私が以前滞在していた貴州省にも日本語コーナーがありました。貴陽市には、貴州省の省立図書館があり、毎週土曜日の午後から、その省立図書館の一角で日本語コーナーが開催されていました。それで私も時間が許す限り「貴陽市の日本語コーナー」に参加していました。日本に留学の経験の在る中国人、、日本語を勉強している社会人、日本語選考の大学生等が毎週集まり、交流していましたが、私も興味があったので、貴陽市に滞在中はこの日本語コーナーには極力参加していました。

実は、この日本語コーナーが開かれる省立図書館の会場の横には、日本から送られて来る日本の新聞、雑誌、日本語の書籍がかなりあるので、それを看るのも目的の一つでした。どちらかと言うと日本から送られて来る新聞や週刊誌を眺める方が目的でしたが、、、、、。そういう場所に参加すると改めてイロイロな中国人がいるものだとも感じた次第です。夏休み中には千葉県から一時帰省中の中国人一家も日本語コーナーに参加していましたが、様々な形で日本と関わりのある中国人を知る事が出来て、それなりに興味深いものがありました。

私が最初に「日語角」と云う言葉を知ったのは、1988年に河南省鄭州市の大学で語学留学している時です。鄭州市内公園の一角で毎週日曜日午前中に日本語コーナーが開かれていましたが、鄭州市では「日語角」を「日語島」とも云っていた様に記憶しています。始めて耳にするその言葉に興味を引かれ、「日語角」がどんな物かは全く解らず、「日語角」が行われている公園に行った事を思い出します。その頃は余り熱心ではありませんでしたが、時々「日語角」に顔を出して日本語を勉強している中国人と日本語で話した事を思い出します。

ネット等で調べると中国の各地には、古くから続いている「日本語コーナー」や「英語コーナー」も多い様ですが依然として公園等の野外で行われている「日語角」「英語角」も多いようです。大学に日本語科がある場合等には、無論大学の構内で「日語角」が行われている様ですが、昔ながらに公園等の野外で、休日に「日語角」が行われているケースも多いようです。公園等屋外で行われるので、誰でも気軽に参加出来るのが、この様な「日語角」の良さの様で、日本語や日本に関心ある中国人が結構多く集まり、中には10年、20年と続いている日本語コーナーもある様です。

「日語角」「英語角」と云う制度(?)、仕組みが何時頃中国に誕生したのかは、調べていないので解りませんが意外にも古くからあるものの様です。中国山西省太源市には、30年近く続いている日本語コーナーがあるそうですし、上海市の魯迅公園で今も行われている日本語コーナーの歴史もかなり古いそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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