私が今滞在中の大理白族自治州と徳島県美馬市は2010年に8月に友好姉妹都市となったそうですが実は私は、この事を極最近になって知った次第です。どの様な経緯があって大理白族自治州と徳島県美馬市が、友好都市となったのかも良く分かりませんが、大理白族自治州と美馬市には、ある共通する物がある様です。
美馬市と大理白族自治州に共通する物とは「うだつ」です。「うだつ」を漢字で書くと「梲」と表す様ですが、中国語では、「棁」と書く様です。 良く注意して大理鎮や大理鎮内にある大理古城の街並みを見ていると、確かに「うだつ」のある建物が目に付きますが、大理鎮では、その「棁」が付いている建物は意外に新しく造られた建物に付いている様です。今のところ、大理古城等では古い建物には「棁」は付いていない様です。
「うだつ」が付けられるのは、本来は防火の為との事ですが、大理古城等で見られる「うだつ」は、防火と言う事よりも、装飾として付けられている様です。
大理古城内で見かけた「うだつ」 (中国語では、「棁」=zhuoと発音するとの事 第一声)
こちらは現在建築中の建物に付けられた「棁」です。
大理古城の「うだつ」には絵や文字も書かれている事も多い。
吉祥と云う文字が書かれている「うだつ」
これは四国徳島県美馬市の脇町等で見られる「うだつ」だそうです。
こちらは「防火壁」として造られた「うだつ」で、貴州省施洞鎮で見かけた「棁」。家は木造なので火災が起きた場合には、防火壁として役割があるとの事で、この様な物は中国語では「壁櫓」とも呼ぶそうです。
火災が起きた場合には、防火壁の役目を果たすのが「棁」の本来の役目との事ですが、日本語では「うだつ」を漢字で書く場合は「梲」と書くそうですが、この漢字はセツ・セチと音読みするとの事。尚、この様な形の物は中国語では「壁櫓」bi yanとも呼ぶそうです。
貴州省施銅鎮で見かけた「壁櫓」。
ある集まりで、地元大理鎮にある大理大学の学生と「うだつ」について話をした所、「棁」と云う言葉を知っていた学生は少数派でした。また、「棁」と云う中国語を読めた学生も少数派でした。大理白族自治州と姉妹都市の徳島県美馬市の人口は幾ら位か尋ねた所、少ない学生でも、人口は7、80万人位と答え、殆ど学生は2.3百万人前後と答えました。中には7百万人と答えた学生もいましたが、美馬市の人口は約3万人と知って多くの学生は、大変に驚いた様です。改めて中国と日本の人口の違いも感じた次第です。