中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理で日本語を勉強する子供達

2015年06月30日 | 日本語

貴州省から大理州に移って来てからは、特にやる事もない上、時間も持て余し気味なので、頼まれて日本語を教えています。日本語を教えている事を特に宣伝している訳でもないのですが、私の処で日本語を習う人が次第に増えています。私が日本語を教える人は、最初は大理大学で第二外国語として日本語を勉強している大学生が多 かったのですが、最近は大理鎮に長期に滞在する予定の人や小中学生等も少しづづですが増えています。

大理州には、日本語を教えている塾や学校が無い様です。かなり昔には、大理州の「文化宮」と云う所で日本語を教えていたそうですが、そこで教えていた先生が高齢となり、そこでの日本語講座が中止となった後は、日本語を教えている民間施設は無くなったそうです。中国の大きな都市には、英語等を教える民間の語学学校が必ずあり、そこに併設される形でたいてい日本語クラスがあるのですが、大理州には、そういう形での日本語の教室やクラスも無い様です。日本語が出来る人がプライベートで教えている中国人は何人か居る様ですが。

大理鎮には大理大学と云う4年制の総合大学がありますが、その大学の外国語学部には日本語専攻課程はありません。しかし、外国語学部の第二外国語としては、フランス語、日本語、タイ語はあります。そこでは日本へ留学して日本で修士号を取得した先生が第二外国語として日本語を教えている様です。また、大理市内にある看護婦養成専門学校でも、どういう訳か日本語を教えているとの事です。その専門学校では、かなり力を入れて日本語教育を実施している様で、日本語担当の先生が4名もいるそうです。

実は、今年4月から小学生にも日本語を教える事なりましたが、最近では小学生が3名、中学生が5名迄に増えて、全部で8名となり、プライベートレッスンと云うよりは、日本語教室と云った体裁になりつつあります。

最近、私の処で日本語習っている中学生は、なんでも日本語を勉強したくて長い間、日本語を教える教室や人を探していたそうですが、見つからずに困っていたそうですが、漸く日本語を勉強できるようになったと喜んでいる様です。その子は、一年程前に大理州の某県から大理市に越して来たそうで、大理市では、当然日本語の勉強が出来ると期待していたのが、日本語教室が無いのでがっかりしていたのだそうです。

私の所で日本語を勉強している子供達の共通点の一つは、やはり皆日本のアニメが大好きと云う事です。中には趣味は「コスプレ」と云う中学生もいますし、子供達にどんな日本のアニメを見た事があるかと聞くと、たちどころに10や20の日本のアニメの作品を挙げます。(注:最近子供達が見た事があると挙げた、幾つかの日本のアニメには、暴力的、残虐なシーンが多いとの理由で中国では観る事が出来なくなりました。) 今月には新作の「ドラエモン」が、大理市でも上映されたのですが、それを見に友達と映画館に出かけたと云う子供も何人かいました。また、小学生の二人組は日本の「上智大学」と云う大学を知っており、上智が何処にあるか大変に興味があり、なんでも出来ればそこに留学したいとの事。

夏休みには、毎年昆明市では、コスプレやアニメの催しがあるそうですが、それに参加する為、私の処に来ている女の子は、友達と昆明まで出かけるそうです。子供達の親とも偶には、話す機会もあるのですが、親としては、子供が日本のアニメに夢中だったりするのは、やはり内心は歓迎しない様ですが、禁止は出来ないと諦め顔で話しておりました。

一時期に比べれば、最近は少しは日中間の緊張も緩和に向かいつつある様ですが、そう云う事も反映しているのか、私としては、日本語を勉強する子供達も増えている様に感じています。子供に外国語である日本語を教えると云う事は、大人や学生に日本語を教える事と違いなかなか難しものがあります。私としては、子供達の期待沿うべく、私なりに努力する事、また、子供達の夢を壊さない様に出来ればと思いつつ子供達に日本語を教えている昨今です。



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