明治の釜石港(上閉伊郡釜石町)全景其の1
釜石と云えば「製鉄の町」として有名ですが、写真のとおり明治45年には既に高炉の煙突から煙が上がっています。
前回の宮古鍬ケ崎湊と較べると、停泊している船舶や桟橋がより近代化及び大型化とされています。これは明治19年(1886年)当時の釜石鉱山田中製鉄所が、日本で初めて連続出銑に成功し高炉製鉄を軌道に乗せ、さらに日本の産業革命の進展とともに鉄鋼の需要が増大し、前述の本写真帖付属データのとおり、製鉄された鉄鋼材を東京・横浜方面への搬出か、あるいは北海道から製鉄の燃料となる石炭を搬入するためより大型の船舶が必要になったものと思われます。(製鉄所にまつわる話は製鉄所写真の項で)
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