~笑顔いっぱい 附属高校生~ Nias ! ◆長崎総合科学大学附属高等学校◆

長崎総合科学大学附属高等学校
(男女共学・普通科)
2010年 4月1日blog開設

がっぷり四つ 

2011年01月27日 | クラブ活動
□第45回 長崎県大会新人戦・準決勝(予定)
 1月29日(土曜)14時00分  かきどまり陸上競技場  国見高校


□男子バレーボール部(平成22年度長崎県高等学校・新人戦)
 1月29日(土曜) 諫早会場  一回戦  佐世保工業高校



 今朝はとても寒かったです。道行く人達の肩が、いつもより上がっていました。


 昨日ある教室をのぞくと今週末に公式戦を控えた男子バレーボール部がミーティングをしていました。


 「きっと今週末の公式戦についてだろう。」



 高をくくって好奇心も手伝い失礼させてもらいました。すると、教室では『新一年生を迎えるにあたって、今年度の目標をみんなで考えていこう!』 という、筆者の意に反した実りある話し合いが行われていました。


 



 議論のテーマは、学校行事・日常生活等にもおよびます。そして 「お互いがお互いをしっかり意識できる距離で、活動をしよう。」 を命題に話し合いが進んでいきました。





 「目標を持って、執念を持って、SHARP に 意欲的に取り組もう!」


 部員諸君は先生の話に耳を傾け、またお互いが考え合い意見を出し合っていました。がっぷり四つに組み合っての話し合いです。今週末の公式戦に向けて、そして新一年生を迎えるに当たって。



 できていて当たり前。してもらって当たり前。疑問がなくて当たり前。あって当たり前。


 当たり前の事などひとつもありません。全ては心一つで、自分とその対象をどう考えるかで決まってきます。『謙虚』 さを失った時に、『当たり前』 が顔を出します。夏目漱石は、病に伏したときに普段自分が関心を寄せてなかった周囲の人達に『感謝』の心をさとります。

 手を打たなければ来なかった下女、人に頼まなければ用は弁じなく、焦ってもかなわないことが多かった。病になるとガラリと変わり、余が黙って寝ていても医者が来た、社員が来た、妻が来た、仕舞いには看護婦が来た。ことごとく余が意志を動かさないうちに、ひとりでに来た。 - と。


 根拠なき対抗心、自らの優位性を自己解釈しての嫉妬心… 『五殺』と造語された人の良くない心を嘆きつつ、四つに組んだ土俵に立つ美しさに心を奪われる。姿勢と汗がかろうじてもたらす努力の結果の美しさ。





 純粋な心で取り組み、そして新しい仲間に伝えようと今から準備している男子バレーボール部諸君に、また元気をいただきました。