住宅地盤会社の位置づけについて
今回、住宅地盤会社の位置づけについて、記載します。少し長くなってしまいました。
長年、この業界の仕事に携わってきましたが、以前から、地盤調査を行い、その調査や
調査地の地形、既存家屋、周辺観察などから地盤の判定を行い、地盤が軟弱であれば、
対策を提案してきました。この流れは、今も同様ですが、変わってきたのは、地盤保証です。
以前は、地盤調査会社の判定から、建築主様や建築会社より、地盤保証を付けてほしいと
要望があれば、保証会社に連絡して、地盤保証を付けるケースでした。
しかし、地盤の専門会社である位置づけが、建築会社⇒地盤会社⇒保証会社という依頼の流れから、
建築会社⇒地盤保証会社⇒地盤会社という流れに変化しているケースを見ます。 この変化の要因は、
地盤調査会社の判定から、地盤の改良工事が過剰に行われているという風評などにより、変化した面も
あるのではないかと、私は思います。実際に本当に、そのような地盤会社が多いのかどうかの詳細は、
私は、わかりません。
保証がついているというのは、モノを買う、工事をするなど、安心感がありますよね。
でも、実際には、保証を使わないで済むことが大切ですよね。例えば、地盤調査を行い
この土地は、地盤が良いので、地盤対策なしで建築できますとか、軟弱な地盤なので、地盤対策をしたほうが安全な為、
工事をした場合、どちらにしても、使用期間の中、何の問題もなく過ごせることが一番大切ですよね。
つまり保証は、万が一の時の為ではないでしょうか。
地盤保証が付くといっても、地震などの自然災害は、対象外ですし、保証期間もあります。その為、地震保険や火災保険に
入る人もいます。これは、保証ではなく、保険ですよね。
地盤保証を付ける場合は、当然費用が掛かりますので、入らない人も多くいます。
さて、地盤工学会、日本建築学会、全国地質調査業協会などが構成している地盤品質判定士協議会があり、
地盤品質判定士という資格があります。
2月27日付で,地盤品質判定士が,国土交通省の「平成 29 年度 公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格」のうち、
「宅地防災」の施設分野で登録されました。
私のいる会社では、地盤保証会社から地盤調査の依頼を受ける事は、ほとんどありませんが、
地盤に関しての専門家である地盤品質判定士の活躍により、直接、建築会社様や建築主様から以前のように依頼を頂き、
建築会社or建築主様⇒地盤会社⇒保証会社となる流れに戻るように、更なる信頼を築いていく事が大切です。
PS
もう少しで、寒い冬も終わりですね。早く、春が来てほしいですね。
先日、東京で集まりがあり参加してきました。東京の夜もきれいですね。