思考の踏み込み

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2013-12-27 10:13:56 | 
"客有り 常に止を同じくするも
取舎 漠として 境を異にす
一士は常に獨り酔い
一士は終年醒めたり
醒と酔と還た相笑い
發言各おの領せず … "


陶淵明「飲酒其十三」

酒、或いは麻薬 ー 古来から人類の文化にくっついてけして離れることのなかったモノである。

主としてその効能は人間の神経を鈍らせ、麻痺させることにあるといっても大筋で間違ってはいないだろう。

麻酔薬や睡眠薬がそうであるように、量の配分さえまちがわなければ有効に働くものである。

一方でこれら全てに共通する危険性に依存性がある。
神経系統の麻痺は肉体と精神をつなぐモノを切り離し、あるいは鈍らせる。

その通り道に苦しみや悩みがあるとすれば、一時的にそれらから逃れることを可能にする。

それ故にその危険性を知りながら多くの者が手を出し、やがて適量を超え身を滅ぼすということがおきてしまう。



いってみれば人間なんてそれだけ弱い存在であり、かつまた悲しい生き物といえるかもしれない。

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