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思考の踏み込み

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Dr.海苔巻

2014-11-13 00:31:48 | 日記
バイクのフロントタイヤが限界に達し、ついに交換。
新品と比べたらその減り具合に我ながら驚き、ついつい写真をとってしまった。
せっかくなのでそのまま投稿してみようと思う。



バイク乗りはだいたい自分で消耗品交換をする人が多いが、私はほとんどやらない。
チェーンを締める作業さえしない。
全てある人に任せている。



まるでレース用タイヤかと思うほどに使い尽くされたフロントタイヤ。
(ここまで走るのはとても危険です。やめましょう。)

そこに見切れているのがその人。

私は親愛を込めてせんべいさんと呼んでいる。
まるで則巻博士様なキャラクターと風貌。
適度なダメ人間ぶり。
それでいて確かな技術。



しかも本業は水道屋さん。
なおかつ三年前に病気をしてから、バイクをいじる事をほとんどやめている博士は、ほとんど私の専属整備士の様になっている。

ぶつぶついいながらもいつもどんな要望にも応えてくれる素敵な方だ。

かつて旧車に乗っていた頃、エンジンが壊れパーツが手に入らず、車両ごと調達してきてニコイチ車を造ってもらい無理クリに直してもらったりしたこともあった。



今回はフロントタイヤとオイル交換、それと調子の悪いウィンカーを直して貰う。

それで一般的なバイク屋さんでは考えられない程に工賃が安い。
私が自分でバイクをいじらない理由である。

「いつかせんべえさん、まったくのゼロからオリジナルバイク作りましょうよ。」

「やです!めんどくさい。」

「500万くらい出せば?」

「やりましょうー 。」



もちろんそんな金はないが、そんな夢の会話をしているうちに作業は終わる。

以上、極めて私的な他愛もない日常の一コマでした。



御会式2

2014-11-12 05:00:21 | 日記
鬼子母神とは我が子を育てる為に、他人の子供を殺しては食っていたという仏教の伝説の女性である。

お釈迦様によってその誤ちであることを諭され、そののち改心して安産、子育ての神様となったという有名な神様である。

警備も厳重。ご苦労様です。


それと日蓮宗がどう結びつくのかは知らないが、興味のある方は調べればすぐわかるのではないかと思う。


普段その境内には江戸時代から続く駄菓子屋さんがなぜかあって、お婆さんが今も営業されている。

なんとなくそのお婆さんも江戸時代から生きているんじゃないかと錯覚してしまうが、秋にはイチョウの大木が鮮やかに染まる美しい場所である。




私は雑司が谷というこの街に住んで四年ほどになるが、この秋引っ越さなければならないので、これが最後の御会式かと思うとついつい500円もする屋台のビールも買ってしまう。

すぐ近くのコンビニにいけばその半値以下なのだが、祭りとはそういうものではない。

誘惑に負けとん平焼きも食べた。登山での食事に似て祭りの屋台もどれも美味しく感じる。


色々な想いでもあるが、雑司が谷はいい街だった。すぐ近くには池袋という巨大な街があり、横には目白という高級住宅街。少しくだれば高田馬場と早稲田という学生の街。

その隙間に、取り残されるように古き良き一角として雑司が谷はある。



何よりねこの多い街だった。
歩くと必ずねこに出会った。
猫好きにはたまらない街である。

そして都電荒川線が走るレトロでのどかな風景。



やがて祭りも静かになり出した頃、ビール片手に御会式をぶらつきながら、この雑司が谷での日々に想いを馳せた一夜だった。




御会式

2014-11-11 00:18:59 | 日記
日記シリーズをもう少し続けよう。

長瀞の翌週末、家にいると外が騒がしい。
いや、騒がしいというレベルではない。
金や太鼓でチンチンドンドン、テレビの音さえ聞こえないほど。
しかも夜7時、8時の事である。



今年もこの季節が来た。

家のすぐ裏の鬼子母神堂の祭り、「御会式」である。
"オエシキ" と読むらしい。

なにしろこの祭りは夜、鬼子母神の周囲を何万人もが練り歩く。
それも太鼓やらフライパンやらをカンカンカンカン叩きながらだから、とてもではないが祭りに関係ない人にはやかましくてたまらない。

解決するには祭りに行ってしまうしかない。
というわけで今年も行ってみた。



祭りというのは不思議なものでそこには独特の時間軸が発生している。
このことは実は日本の文化における深い叡智と繋がっているのだが、それはいずれ機会をみてまとめてみたいと思っている。

ともかくもこの「御会式」はそうした祭りの中でも特殊な方ではないだろうか。

もともとは日蓮聖人の忌日の法会だそうだが、日蓮宗特有の戦鼓を打つが如きのお題目のリズムが、夜な夜な何万人も動かしている光景はちょっと異様である。



外国人がみたら、見方によっては一つリズムで練り歩く日本人の集団に、畏怖さえ感ずるのではないだろうか。

永い世界史の中ではごく僅かな例に過ぎないが、歴史的にもそういう集団心理で日本人が動いたときのエネルギーは凄まじく、良くも悪くも海外で渦巻いて影響を及ぼした過去がある。




何かその、雛形のようなものがこの祭りに見られるような ー これは個人的意見だが ー そんな想いに毎年私は駆られる…。

長瀞不思議旅5

2014-11-10 00:09:18 | 日記
開始からひたすらに飲み続け、食べ続けたこの旅も最終日を迎える。

あとは少し温泉街をぶらついて帰るだけだが、パッション氏はどうしてもやりたい事があるらしい。



夏はこの岩から飛び込んで川遊びをするらしいが、今はもうオフシーズン。
しかし彼は「行くだろ?」と行って聞かない。

寝起きの低いテンションでしかも飲み疲れと山の朝の寒さの中、その男はどういう頭の構造なのか、言行を一致させる。
しかも何の前触れもなく突然だった。



こうなると "男" である。
みな呆れながらもそれを認めざるをえない。女性が理解できないというところの男達のおバカな心理である。



だがこごえながらあがってくるその姿はまるで未確認生物の様でもあり、地元の猟友会の方にでも見られたら狙撃されはしないかと思えるほどに笑えた。



O氏が伝説を残し、我々は長瀞を去った。
最後はお土産屋さんをブラブラ回ったが、色んな観光地の中でもこれほど親切なところは中々ないのではないか。

どの店も試食をさせてくれてお茶もどんどん飲ませてくれる。
豆が名産らしい。
どれも美味しかった。

時間があれば川下りもやってみたかった。

蕎麦も有名らしく、結局は長瀞蕎麦を食べて帰った。
帰りの車中はひたすら花札をやっていたらあっという間に上野だった。
トップは二級建築士のU氏だった。
こうして七人のオッサンどもは解散したー 。


東京からのこの近さと、楽しむ要素がとても多い長瀞。是非また行ってみたいと思う。

長瀞不思議旅4

2014-11-09 01:03:33 | 日記
温泉というのは私はあまり詳しくないが、鉱物系が溶け込んだ水というのはやはり特殊なものであろう。


川の水の濃いエメラルド色もその表れだろうか。


それは長瀞の温泉水というペットボトルを飲めばよくわかる。
温泉水特有の硬さとミネラル感がよく出ている。

その水を味わってから温泉に入った。
温度は比較的ぬるめ。
肌触りは柔らかく、強い硫黄臭などもない。
熱い湯でサッと上がる方が身体変化をもたらすには効果的だが、せっかくなので露天風呂もいき、檜風呂も入り、長々と満喫。温度がぬるいから湯あたりするほどでもない。

風呂上りは二階のバルコニーでまた皆で一杯。誰かが川エビの素揚げを摘みで頼んでいた。これがとても美味しかった。

まったりとした時は過ぎゆき、二日目の夜に向かう。
温泉帰りにバーベキュー用の買い出しをする。
みんな好きなものを勝手に買う。
旅の醍醐味、バーベキューが始まるー 。



備長炭というのはあらゆる燃料を見渡しても最も優れたモノといえるのではないだろうか。
一度火を付けてもまた消して何度でもつかえる。しかも肉を焼く事に関して炭で焼くことは最高の食べ方の一つである。ガスはどうしてもガスの匂いがつく。

弱点は火がおこるまでに時間がかかる事と煙だろう。
だが、省エネ、エコという観点からももっと日常性を開発できないものかとふと考える。

そんなことを考えているとバーベキューもあっという間に終わりに近づく。
誰かがなぜかマシュマロを取り出した。

そしてあろう事かそれを割り箸に差し、火で炙る。



以外と知っている人は知っているみたいだが、私は初めて知った。
マシュマロは軽く炙る事で驚くべき食べ物に変貌する。
余分な糖分が落ちて甘みが程よくなり、外はパリッとしてなかはジューシー。まったく未知との遭遇だった。

それはハムエッグに負けない盛り上がりを見せた。
オッサンたちがワイワイいいながらあっという間にマシュマロふた袋を平らげた。
これはこれからバーベキューには欠かせないアイテムになりそうだ。
登山にも持っていってみよう。
そんな風にして二日目の夜も過ぎていった。