きいさんの作品大好き過ぎてヤバいです(ちなみに快楽天本誌の感想も同時にUP)。
この漫画は前作「群青」ぶり、2カ月ぶりに載った新作な訳ですが
前作が割ときいさんの中でも新機軸というか切ない青春モノだったので
その反動・・・なのかどうかはファンとしての印象でしかないので分かりませんが
物凄くいじらしくて甘酸っぱい思春期モノに仕上がっております もっと詳しく言えば前々作「布団の中の宇宙」の続編的な作品でもありますね
あの作品で密かに色気のあるおしりを披露していたかなちゃんの友人の一人である七園さんが主役の物語になっております
個人的にあの娘好きだったのでタイトルとキャラを観た瞬間ちょっと嬉しい気分になりました(笑
そもそも友人の性的なお話或いは体験を覗き見て自身もそういう事を意識してしまう~って方向性は私的にお気に入りなんです
凄く可愛げがある行為だと思ってますし傍から見てるといかにも思春期真っ盛りで微笑ましいですからね
あの友人の娘が主人公ってだけでそういう方向性になるのは即座に判断出来ましたし、
正に「俺得」な作品である事を冒頭からジャッジ出来た稀有な作品の一つでした。あと確かにスカートの中って宇宙ですよね。ホントにね!
また、七園さんは素材は抜群ですが物凄く垢抜けた美人って訳でもなく
どちらかと言えば“地味に可愛い子”って印象なのでそれもあってその題材がよりリアルに感じられるんですよね
確かに可愛いけど男をバンバン惹き付ける程派手ではない、ちょっとウブで割と普通っぽいけど、だからこそ身近な存在に感じられて
よりそのシチュエーションに興奮出来る隙間があるっていうか。美少女美少女し過ぎてないからこそ逆に有り体以上に可愛いって思える印象です。
こう、いかにも年頃の女の子!って感じの部屋とかちょっと幼さの残る下着とかスカートの丈の長さとか
そういう基本的なディティールが凄くしっかりしているので作中観に入り込みやすいですし
ウブで思春期真っ盛りな心情を描く作品に於いて完璧なディティールではないかと
「そういう事」に興味しんしんな七園さんが、
じっくりと色々想起しながら一人で至る一連のシーンは官能的であると同時に中々のリアリティも感じられてとみに素晴らしかったですね
こういうのは女流作家にしか描けない境地なんじゃないかなあ・・・とか個人的に感じてしまいました
また「布団の中の宇宙」で睨んだ通り(前身ブログでの感想)七園さんのおしりはとってもきれいで良かったです
本当自分の好みどストライクのヒロインだなあ、と(笑)。
一人で至ってるところを(結果的に)邪魔されご機嫌ななめの七園さんも子供らしいとこあって可愛かったな
前々作では割と茶化し要員的な意図が大きかったと思うのでこういう面を見られて新鮮でした
近所の男友達が自分の肉親のDVDを勝手に貸した~だとか、
細かい部分ですがそういうリアルっぽいバックボーンがまた読んでて気分が良いというか作中観にのめり込める要因だったりします
ちなみに棚にある雑誌名が「スプラッシュ」だったり「ひとみ」ってタイトルの本があったりそういう部分でもファンとしてニヤけてしまいましたね
いつか過去作のキャラ再び描いたり登場させて欲しいなあ、なんて。
その後は些細な事から二人で至る訳ですが
普段は地味カワでウブな七園さんが一気に「女の顔」を見せる一連のシーンは相当グッと来ましたね
なんかもう前々作で余裕ぶっこいて友人茶化しモードに入ってたとこから考えると信じられない純情さを披露されてました
きいさんは“普段は地味カワなあの娘”の“本当はすんごく可愛い「女の顔」”を引き出すのが最高に上手いですね
スカートの中で冒険する男の子と一気に感じざるを得ない女の子の図式もまた良かったです
また局部の描写が柔らかそうなのも実にイイですね。
そして、ちょっと涙目になって怒りながらコンドームを渡すカットはもうマーべラスとしか言い様がないです
本当に良い表情描きますねえこの方は
先ほどの一人で至っている一連のシーン含めて思春期の女の子の可愛さがめいっぱい詰まってますよ本作には。
髪がほどけて生まれたままの姿で涙目になりながら彼を受け止めているカットもまたヤバいですね
まな板で薄毛っていうのもまた初々しくていいんじゃないですかね
こんなにもディティールに凝ってて素朴さ、純朴さ重視の作風であるのに
こと行為のシーンに関しては実に濃厚に衝動重視で描かれる落差も相変わらず素晴らしかったです
ガンガン出し挿れしている時の迫力と躍動感に満ちた作画もまた魅力的でお世話になれるクオリティだったかと
それにしても七園ちゃん見れば見るほど魅力的な女性に見えてくるのが非常に堪らないですね
ここまで写実性に拘っている作家さんも珍しいので今後も大手を振って支持していきたいと思う
行為最後の愛液が滲み出ている一枚絵もまた生々しくて良かったですね
「・・・ッ(はあと)」っていう独特のイキ台詞もグッド。
オチの「何個入り買ってくるのかな?」って七園さんのドキドキしながら考えているカットもまた
さり気に彼女のむっつりさを表現していてニヤニヤ出来ました
凄く良い初体験だったんじゃないですかね
充足しつつあるその表情が彼女の気持ちを物語っていました。
なんかもー、ほんとに気持ちのいいぐらいウブでドキドキの思春期模様をどストレートに描いてくれてるので
読み手としてきいさんのファンとして夢中になって読んでしまった新作でしたよ。
やっぱ成年漫画はキャラのディティールとバックボーンが重要でそれをきっちり表現してくれる作家さんだと思いました。
手放しで最高です!