ロシア日記

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~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

合格

2017年06月03日 | 日記
  ロシア語検定試験に合格しました!自分でも予想外の結果でした。一日目の文法、読解、エッセイは結構できたと思い返し、二日目の聴解、そして会話ができなかったと思ったからです。試験を受けたあとで毎回思うのですが、すべてが終わって気持ちが晴れ晴れするのは心の底からできたと思うときだけで、大抵、試験のために頑張って日々を費やしてきたのにできなさが際立ち浮かない心模様です。

  けれどこんな説も聞きました。試験後、できたと思ったときは本当はできていなくて、できなかったと思ったときはいい点数を取れている、それは自分の実力と試験のレベルを冷静に見れる力があるからだと。だから今回の自分のパターンは二つとも思ったので、本当はどっちなんだろうと試験後、バスの中で考えたりしていました。


  というのも、二日目の会話がさんざんだと思ったからです。会話の試験はテキストを読んでその内容について答えるというものが一問目ですが、紙の辞書を持ち込めたことを知りませんでした。終わったあとで自分の情報収集力のなさにがっかりしました。当然、何の助けもなしで文章を読み、キーワードのчерепаха(亀)という単語がわからないのです。さらに、質問の核を握る動詞もわからず、何についての話なのか、いったい何を聞かれているのかさっぱり理解できないのです。仕方がないのでわかる単語とタイトルと概要を想像力で埋め、さらに本当は亀を意味するロシア語のチェリェパハの響きに、チェリェパハ、チェリェパハ、テレパシー!!(ロシア語も外来語があります)テレパシーが働く存在ってことは妖精かもしれない、はっきりとはわからないけど答えるときは堂々と受け答えする態度が大切と決め込み、お父さんが息子に話してたのは息子を喜ばせるためのおとぎ話で、妖精は実際には生きていない存在だから持ち帰れなかった、とかなんとか言ってむりやり話を作りあげました。試験官はちょっと笑ってチェレパハは生きてないの?と聞いてきたので私も再度、ダー、とかなんとか言い返しました。試験官は、もういいわ、みたいな感じで早々に切り上げ、次の問題へ移りました。
点数を取れたのは、次項以降の問題に答えられたからです。個人教授の先生と準備をした範囲のものが出ました。これも試験後にいつも思うのですが、膨大な量を勉強して試験に出るのはほんの一部、だけどその一部のためにたくさん勉強すること必須なんだろう、と。

 
 写真の茶色の細長いスイーツは、ジャガイモを意味するカルトーシュカという名のお菓子。
モッチリしていて美味しいです。ロシアのケーキ屋さんなら大抵どこでも売っています。