猫山の乳がん日記

2009年11月、2年半かかった乳房再建が完了。ホルモン治療は副作用のため1年間で中止し、無治療です。

手術

2007年05月30日 | 入院・手術
手術日。
右胸全摘+センチネル生検+同時再建(エキスパンダー挿入)手術。

3:30頃目が覚め、5:30までうつらうつらし、起床。
寝汗をかいたのでひどく喉が渇いている。
このまま丸一日何も飲めないなんて。
もう一人の私が「一口ぐらい飲んじゃえ」と言ったが
何とか自分を制止する。

7:30 
術着、血栓防止ストッキングを着ける。

8:00 
親戚到着。
乳がん患者さん2名から激励メールが届く。
今日が術日だって覚えていてくれているんだ、嬉しい。

8:40 
看護師さんが迎えに来て、一緒に手術室へ歩いて向かう。
   
8:45
手術室受付に到着。
執刀医らに挨拶。
名前とどちらの胸を手術するかを確認。
シャワーキャップみたいなのを頭と足にかぶされる。

執刀医を先頭にみんなでぞろぞろといくつかある手術室の
一番奥の部屋へ向かって歩く。
手術室の扉が開く。
緊張がピークに達し、腰がくだけそうになる。
「あー、もう緊張してダメです…」と言ってみるが、誰も反応せず。
はっきり見えなかったけど、手術室はすごく広い。
ドラマとかで見るのと全然違う。
雑然としてあまりキレイじゃないっぽい。
   
小さい木の階段を上り、手術台に乗る。
絞首刑みたいだな、と思う。
術着を脱がされ、タオルをかけられる。
点滴の針を入れ、心電図を付けられる。
酸素マスクをかぶされる直前に、
執刀医に「傷、きれいにお願いします」と言う。
「傷?肝心なのは手術じゃなくて、結果ですよ」と諭される。
言わなきゃよかった。
    
静脈麻酔注射。
「どうですか?」と聞かれ「冷たいです。」と答える。
「冷たさが喉元の方にもきました」と言おうとするが、
これは言葉にならず、以降、記憶になし。

13:00
手術終了。
予定より1時間オーバー。
「終わりましたよ」と言われ、返事をしたいが声が出ない。
胸苦しい。
   
「血圧が下がったので○○を使用しました」と申し送りしている
のが聞こえてくる。

待っていた親戚は予定時刻を過ぎた頃から緊張が高まり
10分おきにトイレに行ったそう。
母から親戚に悲壮な声で「まだ終わらないのか?」と電話が入り
「あの声を聞かせてやりたかった」と後で言われた。

病室へ戻る。
胸のレントゲンを取る。
咳と痰がいっぱい出る。
痛みは思ったほどではない。

痛み止めを打つと吐くことがあると聞いたので
痛みは我慢できそうだし、打ってもらわないことにする。
私は胃の中のものが口に戻ることにすごい抵抗感があって
普段からうまく吐くことができない。
こんな寝たままの状態ではなおさらだ。
なので、「吐き気を催さない」ということを最優先にした。

18:00
病室の人たちが夜ごはんを食べている音が聞こえてくる。
お腹すいたよぅ。
隣の人が冷蔵庫から飲み物を出し「プハーッ」と言いながら
飲んでいる。いいな~~

腰がものすごく痛い。
この姿勢のまま、あと半日寝ているなんて悪夢だ…  
様子を見に来る人すべてに腰の痛さを訴えるが
腰の下に枕を入れるぐらいしかてだてがない。

熱も出てきて汗びっしょり。
なんとか全然違うことを考えようとしてみるが
(こんなこともあろうかと予め考え事のネタをいくつか用意していた)
腰の痛みのほうが勝ってしまい、何も考えられない。

21:00
手を伸ばしたら携帯に手が届いたので
親と朝メールをくれた乳がん患者さん1名にメールする。


結局、この日は一睡もできず、
長い長ーーい夜でした。
 


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