うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

おもに運動に関して、気ままに話したいと思います。
のんびり更新しますので、どうぞ気長にお付き合い下さい。

アイススレッジホッケーで日本が大金星を挙げて決勝進出!!

2010年03月20日 | 五輪&パラリンピック
バンクーバー・パラリンピック第7日の18日(日本時間19日)、アイススレッジホッケーは準決勝を行い、日本は強豪のカナダに3-1で逆転勝ちし決勝に進出。銀メダル以上が確定した。

〔毎日新聞 2010年3月19日の記事より〕


                              *  *  *  *  *

 
連日熱戦が繰り広げられているバンクバーパラリンピック。
NHKでは毎晩ハイライトで放送してますが、五輪と比べると放送時間が短過ぎて不満です。
とはいえ、全く放送しない民放に比べれば、まだ放送してくれるだけでマシですが・・・。

健常者のスポーツを取り巻く競技環境だけでなく、障害者スポーツを取り巻く日本の競技環境も、昨今の経済不況や国のスポーツ政策の無策もあり、厳しさを実感いたします。これらの要因が、大会の成績に反映しているのでしょうか。お金の掛かるウィンタースポーツなだけに、選手の経済的な負担はとても大変だと思います。本当に代表選手たちには頭が下がります。

そんな逆風の中、大会第7日目となった19日(日本時間)には、ノルディックスキー距離男子10キロクラシカル立位で新田佳浩が待望の金メダルを獲得するなど、日本勢はメダルラッシュでした。そして、アイススレッジホッケーが準決勝で前回トリノ大会優勝の地元カナダを3-1で破る大金星を挙げて史上初の決勝進出。同時に、日本は銀メダル以上が確定しました。

カナダは先の五輪でもアイスホッケーが男女アベックで金メダルを獲得。アイスホッケーの“親戚”のような競技であるアイススレッジホッケーでもパラリンピックで金メダルが期待されており、地元で3冠達成を狙ってました。テレビでハイライトを観ましたけど、カナダとの準決勝は五輪の時と同じく、もの凄い熱気の中での試合でした。まさに「完全アウェー」の中での戦いを日本は強いられました。

日本は、応援を背に受けて実力に勝るカナダの激しい攻撃を再三受けます。日本は1人少ない状態で第1ピリオドに先制を許す苦しい展開。だが、日本は第2ピリオドに反撃。なんと、日本がインターセプトから同点。その後は地元カナダが猛反撃。雨あられのシュートを日本ゴールに浴びせます。だが、日本は死に物狂いで体を張って阻止。そして、焦りが見せたカナダから第3ピリオドに日本はカウンター攻撃で逆転弾。更に第3ピリオドの試合終了間際、全員攻撃を仕掛けたカナダがパスミスを犯してオウンゴール。これで万事休す。3-1で奇跡の勝利を成し遂げました。

決勝の相手は、日本を予選リーグで6-0と粉砕した米国。前々回ソルトレーク大会優勝国です。また、昨年の世界選手権優勝チームなので、間違いなく優勝候補でしょう。日本は長野パラリンピック以降、過去3大会連続で5位。なので、準決勝進出すること自体、歴史的な偉業です。このパラリンピックの舞台で戦う選手達は、五輪やW杯サッカーに臨む日本代表チームと同様に、日の丸を付けた“我々の代表チーム”です。だからこそ、我々は世界一の座を賭けて戦う彼らを心から応援しなくてはいけません。


そして、ビッグニュースです。
なんと、NHKがアイスレッジホッケー決勝戦を生中継します
おそらく、海外開催のパラリンピックで競技を生中継するのは、今回が初めてではないのでしょうか。
だけど、このNHKの大英断に対して心から拍手を贈りたいです


◆放送予定◆
「アイススレッジホッケー決勝 日本vs米国」
3月21日(日)早朝3時45分~6時 NHK総合
(延伸の場合は教育テレビで放送)



優勝候補相手なので、間違いなく厳しい試合になると思いますが、
「氷上の奇跡」を起こすことを信じてみんなで日本代表を応援しましょう。



NHKのパラリンピックの番組表
 日本アイススレッジホッケー協会のホームページ

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