朴のままに・・・

子育てをしながら、自分らしさも忘れないように…

何かが失われている

2013年01月26日 | Weblog
先日も体罰の話しをしました。

中学生の頃、部活の顧問は今でいう体罰をしていた。学校の生活態度が悪いと容赦なかった。
練習に練習を重ねたことが試合でできない。
そんな時、デカイ手が上から落ちてきた。
パイプ椅子が飛んできた。
男女共同で、顧問を引き受けてくれていた。
顧問になれば、休みも休みじゃなくなる。
なり手も少なかった。

対抗試合をセッティングしてくれたり、勝つ為の作戦を立て成功すれば、静かに微笑む先生。
子どもは喜ぶ先生の顔が見たい!
子どもが親の笑顔が好きなのと、ちょっと似ている。

『この部であることに誇りを持て』そんな風に教えられた。
そんな言葉を聞いたのは初めてで、くだらない理由で活動停止にならないようにしようとみんな思った。

所謂、有名な先生だった。
そんな中、もやしみたいな男子の母親から体罰への苦情が入った。
男子も女子も、もやしに『そんなこと言ったら、周りが迷惑。嫌なら部活をやめてくれ』と攻めた。
それから、もやしは退部することもなく、親からの苦情もなかった。

昔はそんな時代。
子ども達も強かった。

今は一言で打たれ弱い。
這い上がろうとする気持ちなんて時代錯誤?
子どもに解決する力がなくなり、問題があればすぐに親が入ってくる。

心が弱い人間相手にたたくことがいいとは言わない。


話しはそれるが何かあれば訴える世の中。
感情で突っ走る前にもっと広い視野で見れないだろうか…。
責任感とか感謝とか思いやりとか時には自ら反省する事柄もあるかもしれない。自分を見つめ直すいい機会。
そんなものはなく、自己主張の時代…。
絶対損はしたくないって。

何かを作ろう(生産)としても、クレームが起こらないように。
何かを売るにしても、クレームが起こらないように。
面白さとか冒険心とか…そんなものが失われていく。企業単位までなれば、大きなことだ。

ネット社会になり、便利になったものの、その分我慢することとか、想像力とか心が貧しくなった。
スーパーで、『家に去年使ってた靴下があったから、この靴下返品したい』という人を見た。
自分の都合で簡単に返品する大の大人。


大切な心は失われ、世の中が小さくなっていくようだ…。




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