群馬で闘う!「伝説」社長のブログ

『伝説』グループ社長、根木寛正の日々の雑談です。

「日経ビジネス」vs民主党

2006年02月13日 | 見たこと、聞いたこと
「日経ビジネス」の2月13日号で「吉野家」と米国牛肉輸入再停止の問題を特集しているが、この特集の中で米国最大の食肉加工業者タイソン・フーズの加工工場の管理体制を「良い!」と評価している。

で、このタイソン・フーズの加工工場を「ずさんで危険」と報告したのが民主党の視察団。

この報告に対して、タイソン・フーズ側が激怒!

自民党は同じ施設に再調査団を送った…ということだ。

これに対し、民主党の前原代表は意味がない…と言っていて、武部幹事長は外交問題に発展しつつあるので、民主党の調査方法を再調査する…というようなことを言っている。

双方の言い分を聞いていてもどっちがどうなのかわからない。

そして、「日経ビジネス」の記事に対して民主党が反論のメルマガを出してる…というので、昨日会ったIT専門家のますだくんにそのメルマガを送ってもらった。

このメルマガを読んでみると、日経ビジネスに対して「もっとしっかり調べた上で記事を書くべき…」とか書いてあるのだが、よく読んでみると発信している議員さんは調査団とは関係ない人みたいだ。
少なくとも日経ビジネスの記者は自分で見てきたことを記事として書いていているのだから、この言い方は違うんじゃないか…と思った。
もう、こういう複雑な言い合いになっている時に、民主党は当の調査団以外の人の意見を党のメルマガで流すのはどうなんだか…?

さて、自分の意見だが…。

今回、輸入停止の問題となった背骨の付いた牛肉を出荷した業者についての情報があまり出てこないのはどうなんだ…?と思う。

この問題の業者はこれまで輸出経験がない子牛専門の業者で、BSEに関する観念が薄かったと言われている。
こういう業者を指定業者として認定した米国がもちろん問題なのだが、日本以外では若い子牛はBSEとは関係がないと判断しているので、海外では問題にならないのだそうだ。

とにかく、特定危険部位がついたまま輸入された問題は、この業者の問題なのだが、それで工場視察に行くのに何故タイソン・フーズに行って、そこでまたこの大騒ぎの言い合いになっているのか…?
タイソン・フーズは最大手の業者なのだから、これまで何度も行っているだろうに…。民主党だって、指摘してたのは指定業者の加工工場を全部調査したのか…?ということを強く言っていたように思うのだが、何故そこでタイソン・フーズへ行って、何故今さら「ずさんで危険…」なんて報告したのか理解に苦しむ…。

と言うことで、最終的には「吉野家」の安部社長が言っている「指定業者はすべてご破算にして、日本が認めた業者以外は輸入を認めない。…日本の検査官が米国の食肉工場に常駐する…」という意見が一番良いんじゃないかと思っている。

とにかく、この問題は外交問題にもなってしまうので、いつまでもそれぞれが言い合っていたのではどうにもならないと思うのだが…。