ニコワッカ -niko W akka- FZ1

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ツーリング -MENU-

2019-12-31 18:09:49 | ツーリング
GW 秩父佐久妙義ツーリング 一日目 10/05/01
GW 秩父佐久妙義ツーリング 二日目 10/05/02

09GW磐梯山ツーリング 09/05/03-04

08北海道ツーリング 一日目 雨男は何処へ行った編 08/08/10
08北海道ツーリング 二日目 二年越しの再開編 08/08/11
08北海道ツーリング 三日目 心霊キャンプ編 08/08/12
08北海道ツーリング 四日目 秘湖と火山編 08/08/13
08北海道ツーリング 五日目+六日目 うに丼再び 08/08/14-15

GW東北ツーリング 一日目 08/05/03
GW東北ツーリング 二日目 08/05/04
GW東北ツーリング 三日目+四日目 08/05/05/06

岐阜一泊ツーリング 一日目 07/9/16
岐阜一泊ツーリング 二日目 07/09/17

復帰第一弾 -定峰峠- 07/9/2

GW 秩父佐久妙義ツーリング 二日目

2010-05-18 21:59:24 | ツーリング

キャンプでは夜更かしをしても何故か起きるのが異常に早い
この日も4時起床と、仕事のある平日と比べても全く早い時間に起きてしまった
北海道だとこの時間でも平気で活動を始めているライダーがいるものだが、今回はどうやら一番早起きなようだ

特段予定も決まっていないのだが、だらだらしていても時間の無駄なので早々に出発の準備を始める
遠くの山から太陽が顔を出すころにはテントもたたみ終え、セローに荷物を積み込みだしていた
そのころになって隣のテントの住人が起きて来たので、二、三言葉を交わした後、セローのエンジンをかけた
FZ1だと気を使う場面なのだが、セローだったら全然気にしないで済むのがいい

キャンプ場を出た後、来た道を戻って254号に合流
254号をしばらく走ると荒船山の直近を通る場所があり、そこからの艫岩の眺めは中々迫力があった
そのまま道なりに走り続け、県道43号を左折
そばのコンビニで朝食を買い、何気なく地図を眺めていたら林道があるようなので曲がってみた
しばらくは幅の広い走りやすい山道が続く
交通量が比較的多いのはこの先に碓氷軽井沢ICがあるからだろう
陸橋の真下を抜けてさらに坂を上っていくと、途中にゲートで閉ざされた【林道妙技荒船線】の入り口があった
ゲートは押せば動いたので通れそうな感じではあったし一応オフ車らしき踏跡も見られたので通る気になれば通れたのだろうが、見える範囲にも倒木や泥濘が見られたので重装備のバイクで突入するのはリスクが大きいと考えて進入をあきらめた

元の道をさらに進み、横川方面に進む
18号碓氷バイパスに合流し、すぐに横川駅
一旦ここで休憩をする
子供のころに電車で来た記憶があるが、そのときの風景とは全く違うのだろう
当時はまだ信越本線が碓氷峠を越えていた
牽引車を接続するのを待っている間に釜飯を買いに行ったのを覚えている

釜飯を買おうかどうか迷ったが、値段を見てやめた
代わりにセローに餌を与えてやり、眼鏡橋の方へ行ってみる
横川駅から10分ほど走れば山の中にいきなり巨大な建造物が見えてくる
極太の橋脚は迫力があっていい


その後来た道を戻り、妙義山方面に
そのままワインディングに突入
以前来た時は車だったので楽しむに楽しめなかった場所
セローでも中々楽しめた


そのまま山を下り、再び254号に合流して下仁田の手前でわき道へ逸れる
適当に走れば御荷鉾林道にあたるだろうと思いつつ走るも、結局道に迷い自分がどこにいるのかも分からなくなった
ナビも道を喪失し、現在位置不明となった
しばらく走っているといつの間にかダートに突入したから、きっと道はあっていたのだろう
土砂崩れの復旧跡などが目立つ中々ハードな道
途中まで保林作業をしている人がちらほら見えたが、それもしばらくするといなくなった
上へ上へ行くにつれ道は悪くなってくる
閉塞も覚悟するも気が付けば塩沢峠付近の舗装路に飛び出していた
どうも頭の中が地図と同期していないと、楽しんで走った道も釈然としない気分のまま終わることが多い……

462号に下りた後、ちょうど時期らしく万場のこいのぼり祭りに遭遇した
停められる場所は無いかと町の中をうろつくも、駐車料金500円が目に入ってしまい躊躇
どうせ写真を撮りたいだけだったので上手い具合に見つけた橋のそばに路上駐車して二、三枚写真を撮ってその場を後にする


再び出発した後は、神流湖方面には向かわず、土坂峠を目指して走る
運悪くにぎやかな集団の中ほどに入ってしまい、微妙な気分のまま走行
ペースもまた微妙で自分の快適な速度で走ると前を走っているバイクを煽る形になってしまった
荷物満載のセローに煽られるなんてあまり無いだろうから彼にとっては貴重な経験だったろう

小鹿野に下りた後はいつものツーリングコースのような感じで走り、最後に定峰峠を越えて帰宅
時期が時期だけにダートを味わいつくすというには少し物足りないツーリングだったが、それなりに新しくルートを開拓することができたのは僥倖
忙しい時期がすぎたらもう一度仕切りなおしをするのも面白いかもしれない

GW 秩父佐久妙義ツーリング 一日目

2010-05-07 23:41:37 | ツーリング
今年のゴールデンウィークは、もちろん新しく戦列に加わったセローで出かけることにした
用途もFZ1とは全く違うバイクであり、もちろんツーリングの内容だって変わってくる
ルートも今までにはない組み立てが出来ると、地図を眺めているだけで楽しかった

連休初日前日、仕事を終えた後、帰宅すると数日前から準備していた荷物をFZ1に積み込むと夜の関越を下る
セローではないのか、という話だが、今現在セローは住いには置いていないのだ
用途も限定されるため、本来の生息地に近い実家に駐輪してある
そこでまずは荷物をFZ1で実家まで運び、そこでセローに積み替えて再度出発となる

実家に着いたのは深夜という時間帯だったが、他の連中も旅行に出かけており誰もいない
ガレージで待っていたセローに荷物を積み込む
FZ1と勝手が違うため多少は手間取ったが、一時間ほどで何とか形に出来た

翌日早朝、セローに火を入れて暖機
普段使いではないので、この程度は気を使ってやる
エンジンが温まるまでパッキングの最終確認
問題無いのを確認するとセローに跨り、サイドスタンドを起こしてギアをローに入れ、スロットルを捻る
非力なバイクだとは思うが、後ろに大荷物を積んでいる割には予想外に軽快に走り出してくれた


140号を走って中津川林道方面に曲がる
以前から気になっていた交差点だが、FZ1だとどうせUターンすることになると思い一度も曲がったことの無い場所だった
右折してから県道210号を行きしばらく行くとニッチツ鉱山方面へ行く道との分かれ道が見えてくる
もちろんそこを左へ進み三国峠を目指す道を進む
10分も走るらない内に最後の集落を越え、キャンプ場の辺りから道はダートに変わった

中津川林道の開通予定は5月1日、つまりはこの日
ところどころにひしゃげたガードレールや退かされた土砂の山などがあり、保守整備をしないと一冬越えれば走れなくなってしまうのだと理解できる
ダートは比較的硬く締まっており土中から拳大程度の岩石が露出したりしている場所もあるものの、比較的走りやすかった
しばらく快適なダートを走ると、左手に橋があり「原生の森」と書いてある看板が付いている支線を向こうに見るが、そこはゲートで固く閉ざされていた
走る機会があれば走ってみたい所だが、今回は先を進む
さらに走ると本線上に橋が見えてくる
だがそこで見たくは無い物が目に入ってしまった
ゲートだ

開通は今日ではなかったのだろうか
数人がゲート前に佇んでいるが、彼らは自転車のようだ
すでに自転車はゲートの向こうに渡されている
さすがに軽いとは言え、セローはバイク……自転車の10倍以上重い物体である
持ち上げるのを手伝おうかとも言われたが、この人数では持ち上げることは出来てもゲートを跨ぐことは無理だろう
丁重に断ると、彼らと二、三言葉を交わしてから自分はここを後にした

元来た道を戻り、今度はニッチツ方面に行く道に入ることにする
ここを抜ければ志賀坂峠にたどり着ける
鉱山集落に入ると廃墟などが目立つものの、依然稼動中であるようで人の気配らしきものも多い
稼働中の施設を抜けると見える建物はすべて廃墟となり、ワインディングに差し掛かるころにはそれすらも見えなくなってしまった

その後299号に合流し、そのまま十国峠を使い長野へ抜けることにした
酷道などと言われる十石峠であるが、今まで走ってきた場所と比べると天と地ほどの差がある
峠にある展望台はバイクと車で溢れていたが、予想外に自分のように大きな荷物を積んだバイクは少なかった


佐久へと降りたものの、ここからのルートは特に決めていない
時間もキャンプ場のチェックインには全く早く、入れたとしても時間がもったいなさ過ぎる
適当なコンビニで地図を眺め、いい林道は無いかと探すも近所にダートの表記は見当たらない
それならばと蓼科スカイラインを目指す
もちろん最後まで行って白樺湖をに着いてしまっては逆に戻ってくるのが面倒くさくなるだろうから適当な場所で戻るつもりではあった

蓼科スカイラインのワインディングを満喫するも、これだったらFZ1でも良かったかなと微妙な気分ではあった
走っているうちに見慣れない黄色いひし形看板が視界の端を横切った
黒い文字で林道と書いてあった気がしたのでUターン
【林道めめず原線】
どういった意図でつけた名前なのか皆目検討も付かないが、見たところ確認できる範囲では綺麗なダートが続いているようだ
どうせ暇をもてあましているのだから、とばかりに突入

しばらくは細かい砂利で固く締まった非常に走りやすいダートが続いている
両脇には造園業者の土地だろうか、立派な植木が大量に植わっている
そこを進んでいくと雑草が目立ってきて、さらに半分湿地帯のような場所に迷い込んでしまった
それでも轍は一応存在するので進んでみる
ズルズルとタイヤを取られるも、奇跡的に立ち往生することも無くなんとか先へ進んでいく
しばらくすると湿地帯は終わり、落ち葉が目立つ上り坂になった
そこを一気に上ると、何と別荘地の空き区画にポコンと飛び出てしまった
ゴールデンウィークだけあって人が多い別荘地である
いきなり飛び出してきた泥だらけ重装備のバイクに視線は集まる
場違いな空気を醸し出すカモシカは何事も無かったかのように道を戻っていった

再び蓼科スカイラインに戻ろうとするも、道がよく分からなくなり、さらにはナビも何も無い場所を示すようになってしいまったので、とりあえずは稜線方向を目指すことにする
細い舗装林道をグネグネ走っていくと、今度はまた別の林道看板が目に入った

【林道足の入線】


これまた入り口付近は綺麗なダートで、無警戒な訪問者を歓迎しているようなダートだ
もちろん自分も探検願望には抗えない
畑の脇を走っているうちは締まった土質の快適な道が続き、それが先にある貯水池まで続いている

山奥にあるには非常に大きな池、というか沼だ
堤から対岸まで200メートル程度はあるだろうか
そこを通り過ぎ、さらに道の続く限り進んでみる
次第に落ち葉が道を埋め、落ちた枝なども散乱するようになる
落ち葉の下は胡桃大の小石が多いらしく、それが落ち葉と一緒にタイヤの下でごろごろと転がって走りにくいことこの上ない

しばらく進むと広場のような場所にたどり着く
どうやら見たまま森林管理用の道のようだ
広場の先にも道はあったが、倒木が塞いでいて通ることはできなさそうだった
ナビを見るとこの先にあるのは鍋鎗山山頂であるらしく、どうせ行き止まり確定なようだ
広場にバイクを停めて、エンジンを切ってみる
なかなかに雰囲気のいい場所で、時折野鳥が囀る以外は全くの無音だった
水の確保さえ出来れば、こういう場所でキャンプするのも悪くなさそうではある



道を戻り、今度こそ蓼科スカイラインに辿り着くといい時間になってしまっていた
今度は254号に入り、さらに途中から佐久高原を目指していく
県境のトンネル手前から内山牧場に行くワインディングに逸れる
途中、荒船山の艫岩が悠々とそそり立つのを目の前に見る場所を見つけられた
文字通り巨大な戦艦のようである


そこからさらに上を目指すと、5分ほどで内山牧場キャンプ場に辿り着くことが出来た
受付で利用料金1050円を払い、サイトへ出てみると全面芝生の非常に広いキャンプサイトが広がっていた
ここからも荒船山の景色を拝むことができ、さらには360度すべてを見渡せる
水場やトイレなどは心もとないが、非常に景色のいいキャンプ場だ
今夜はここで幕営することになる


何時ものように手早くテントを張る
この日は若干風が強かったので少し気を使う
夜になって風向きが変わったら面倒くさいかも知れないと思いつつも、入り口を東側へ向けてやる
ちゃっちゃと少し早めの夕食の準備……まあ、米を炊いてレトルトを温めるだけではあるが
さっさと片付けると仮眠に入る
まだ日が沈んだばかりではあったが、あるひとつの目的があってここに来たため、早目に寝貯めしておかないといけないのだ

目が覚めたのは9時くらいだろうか
まだほとんどのテントは明かりがついているが、次の日が早いライダーなどは既に夢の中だろう
暗い中、テントでごそごそと動き出した自分は、バッグの中からカメラと三脚を取り出す
重いのも我慢して持ってきたノートPCもだ
さらに時間を待って、周りの人間が寝静まるころを見計らい、テントから顔を出した
そして夜空にカメラを向け、シャッターを切り続けた

50数枚の写真を合成して出来上がったのがこの画像だ


電池が心もとなくなったころで、月が昇ってきてしまい撮影も終わる
最後に月夜に照らされた艫岩とバイクを撮影し、ちょうど日付も変わるころだったのでシュラフにもぐることにした


09GW会津磐梯山ツーリング

2009-05-06 01:40:08 | ツーリング
一月ほど前から大まかな予定は立てていたが、結局具体的な方向性がまとまったのは出発の一週間前になってしまた
そこからは殆ど計画に肉付けといったものも行わず、あとは野となれ山となれ、といった感じで出発に到る

3日未明の出発直前
決まっていたのはただ東北道を北上し、福島西ICで降りることと、その日の宿泊場所が猪苗代湖のほとりにある寂れたキャンプ場だということだけだった




荷物を積んだバイクを駐輪場から出して公道まで押していく
いつもであれば当たり前のこの行為だが、ツーリング前の満載状態では一苦労だ

イグニッションキーを捻ってエンジンをかける
高速道路を使ったツーリング用に幾分高速寄りのセッティングにしているエンジンは重苦しい雰囲気をまとって火が入る
暖機中にパッキングに不備が無いか確認し、トリップメーターをゼロリセット
自身も軽く屈伸などのストレッチをし、バイクに跨る

ウインカーを右に出して後方確認、後出発





家の最寄のICから外環に入る
車の数は少ない
早朝という時間帯もあるだろう
まばらに他県ナンバーの車が走る程度

川口JCTから東北道に入り、更にアクセルを煽っていく
速度は流れを軽くリードする程度
焦りはしないが、かと言って遅すぎない、ハイパワーマシンの面目を潰さない位で常識的なスピードで流す

暫くし埼玉から栃木に入るころには東の空が紫色を帯びてくる
気温もそれに伴って下がってきた
出発時には着込み過ぎかと思うぐらいだったが、既に隙間から入り込んでくる風は冷たい

7時前に安達太良山をこえ、7時半には予定の福島西ICから降りた



IC前のロータリーで一服しながら漠然としすぎた予定を肉付けしていく
一先ずは磐梯吾妻スカイラインを目指すのが適当か

国道115号から県道5号さらに70号に曲がり山の方に入っていく
段々と道はワインディングの様相を呈していく
ゆっくり走る車を何台かパスし、調子を確かめる程度にコーナーを幾つか通過すると料金所にたどりついた

通行料は1150円
高いが拝める景色の拝観料も入っていると思えば納得できるか

暫くは高山樹林帯の中を走っているような感じだが、それを過ぎると今度は禿山の中を縫うように走る道になってくる
よく話に聞く『アリゾナの砂漠地帯』というのもあながち間違っていないと思えるが、砂礫の質が目に見えて違うので納得できるほどではない
周囲に樹木が全く見られなくなるような所まで行くと、卵を腐らせたような強い硫化水素の匂いが鼻を突くようになってきた
車だったら平気なのだろうが、バイクさらには自転車の連中には結構辛いだろう
もしかしたら中毒を起しかねないという不安もある

火山地帯の丘を越えると浄土平のパーキングに到着する
ここで一旦バイクを止めて吾妻小富士を登る
登山と言っても往復30分程度なので大したことは無い
余程運動不足の人間でなければ十分こなせるだろう
階段を上りきると展望が一気に開けた
正面には吾妻小富士の釜が視界全体に広がる
反対側には一切経山が今も噴煙を上げ、山全体に薄く積もった雪が硫黄によって鮮やかなレモンイエローに染まっている非常識な光景が見られる
ここは登る価値があると思うので、浄土平に訪れる機会があれば「登山なんか」と言わず是非登ってみることをおすすめする


浄土平


吾妻小富士


スカイライン


山を下った後、再びバイクに乗って再出発
暫くは道の両脇に残雪を残す雪の回廊の中を走っていくことになる
それほど高さも無い
後一月もしないうちに消えてしまうのだろう

今度は秋元湖方面のレークラインを目指す
115号に再び入り、県道70号そして磐梯吾妻レークラインとなる
通行料は630円
ここもきれいなワインディング続く快走路となっており、自然にスピードが出てしまう
後ろに荷物を満載しながらもステップをガリガリと擦り、タイヤのビバンダムを消していく
小野川湖を右に眺める所まで来ると、桧原湖方面に曲がってスカイバレーを走る
ここも印象的なワインディングが続く快走路
曲がるのが楽しくて景色を眺める余裕も無い
山形に入ってすぐのところにある展望台で休憩するも、雪が邪魔して殆ど展望は無し
すぐに出発して米沢に行くことにする


スカイバレー



山形県道2号線を走り米沢市街へ
この辺りから『予定なんて未定』状態になってきてしまう

米沢の中心部では大河ドラマ『天地人』の影響で、上杉家に縁のある上杉神社の付近が大渋滞
自分はパスしようかとも思ったが、バイクは結構勝手な場所に停められそうな雰囲気だったので、他に止まっていたバイクに習って付近に駐輪し少し歩き回ることにした

まずは上杉神社に行ってみようとするも、参拝は長蛇の列
自分はそれほど信心高い人間でもないし、個人を祭る神社にも魅力を感じないのでスルー


上杉謙信の銅像


銅像をいくつか写真にとって終わり
さらに歩き回って米沢牛を購入して配送依頼
丁度昼飯時だけあって自分も牛を食べたかったのだが、何処も並んでばかりで待ち時間が長そうだったので諦める

米沢を出た後は国道121号を使って再び福島に戻る
途中の道の駅で玉こんにゃくを食べて昼飯に
牛ステーキ定食と比べると20分の1の値段
暫く走って喜多方に行くも、ラーメンなどを食べる気にもならずスルー
国道459号を使って再び裏磐梯を目指す
いい道だが二本松から喜多方に抜ける主要ルートだけあって結構車通りが多く、遅い車をパスしてもすぐに前の車に捕まる悪循環
しょうがないので大人しく走ることにする

再度、桧原湖のほとりに辿り着くも特に行く場所を決めていないことに気が付く
道端に止まって地図を眺めると『噴火記念館』なるものが目に入ったのでそこに行ってみることにした
磐梯山の今の成り立ちなど、小さいながらも意外と興味深い内容が多かったので、気まぐれに立ち寄った割には満足できた

来た道を一旦戻って磐梯山ゴールドラインに入る
通行料は530円
樹木の間からときまた見える磐梯山が、道のりを進むたびにどんどん形を変えていくのは非常に面白い



磐梯山


猪苗代湖まで降り、沿岸を走ってこの日の宿泊地、舟津公園キャンプ場に辿り着いた
この近所に舟津浜キャンプ場というのもあるらしいのだが、結局みつからずじまい
イマイチな雰囲気が漂っていたものの、探すのも面倒くさいのでここで幕営することにした

ここのキャンプ場は事前知識よりもずっと狭いと感じた
それもそのはず、今の季節は雪解け水によって湖面が上がっており、本来であれば浜に幕営できる筈なのだが時期的に堤防の内側でしか幕営できない状態になっていたのだ
まあ、それでもキャンパーは家族連れを入れても10組に満たない状態だったので殆ど選び放題といった感じだったのだが
サイトは松林の中にあり、地面は砂交じりの固めの土
悪くない
展望は良く、湖の対岸には磐梯山が見えた


猪苗代湖と磐梯山


テントを張って、さあ食事の準備という段階になって問題発生
飯が無い
出発前にばたばたしていた所為で、調理器具だけ突っ込んで飯の種は全く持ってきていなかったのだ
しかもこの辺りでは何かを買えるような場所も無い
結局、夜食にでも、とコンビニで買っておいたカップ麺がこの日の夕食になってしまった
食後は不貞腐れて酒を煽った
飯は忘れても酒は持っていくあたりが駄目人間の鑑
ウイスキーをストレートで飲んで30分で酔っ払い、7時過ぎには就寝
頭が悪すぎる




翌日4日
5時に起床
コンタクトレンズをつけっぱなしで寝てしまったので目が痛い
ゆっくりと準備を始めて、7時前に出発

国道294号に出て、更に118号を走る
それから羽鳥湖のほとりの県道37号の走る
交通量少な目のワインディング
ドリ屋のブラックマークが残っているだけあって非常に走りやすいワインディング
暫く行くと中央分水嶺を越える
そこから更に行くと田園地帯のど真ん中を貫く非常に気持ちのいい道が続く
白河まで降りた後、東北道の白河ICから帰宅

本当は那須のあたりから日光へ抜けたかったのだが、翌日の天候が崩れることからテントや寝袋の乾燥を考えるとさっさと帰りたくなったのだ

帰宅は快適そのもの
まったく渋滞もなく、サービスエリアも常識的な混み方
途中の那須高原SAで土産を買い、更にラーメンを食べたくなったので佐野SAに立ち寄った

昼過ぎに自宅に到着
テントと寝袋を干して洗車に行った


急ぎ足で駆け抜けた今回のツーリング
無理すれば一日で終わらせることできたけど、早朝出発帰宅が深夜なんてのは絶対にイヤなのでやらない
夏になったらもう一度行きたい
今回は冬装備も備えていったので大荷物になってしまって大変だった
軽身でワインディングを気持ちよく走るようなツーリングをしたいと思う




走行距離:780km

08北海道ツーリング 五日目+六日目

2008-09-15 23:40:33 | ツーリング
8月14日
朝から雨が降る可能性もあったらしいが、どうもこのあたりは天気に恵まれているらしい
辛うじて青空も見える
かと言っていつまでもこの天候が続くとも限らないのがツーリングの罠
果たして今日はどんなもんだろう

キャンプ場を出発すると洞爺湖を目指す
30分ほど走り湖畔に辿り着いたのでそのまま南側から東側に向けて走る
サミットが行われたといってもそんなに都市的な場所ではないようだ
もっとも景色だけは本当にいいところだから、やはり環境志向のサミットだったということだろう
途中から230号に入り、北上
途中にあるサイロ展望台という所に立ち寄る
そこからは洞爺湖を一望できた


羊蹄山を目指すが、この日は雲に覆われて殆ど見えない
天気がよければ山の周囲を回ることも考えていたが、展望は無いのでそのまま小樽方面に抜ける道を行く
定山渓を抜け道道1号を走る
途中さっぽろ湖などを経由する定山渓レークラインだ
あまり車も通っていない割には面白い道だし景色もいい
穴場的な場所だろう

小樽市街を通り抜け、今度は積丹方面へ
余市ではニッカウヰスキーの工場を見学する


旅人の財布ではないと買えない様なウイスキーを買ってしまった

積丹岬に行き、島武威海岸を見下ろす展望台まで歩く

流石に岬の突端まで歩くほどのスタミナは無いのでここで我慢だ
その後直ぐ側にある食堂 鱗晃で例のブツを注文

赤ウニ丼だ
価格は忘れたことにしたい
後から来た客が赤ウニ丼を注文したら丁度品切れだという
自分で最後だったらしい
思い切ってよかった
味は言うまでもない
とろけるようなウニは堪らない
ともあれ、アカウニとはいってもこれは恐らくエゾバフンウニだろう
アカウニ自体は本当に高級品で分布はもっと南の方だ
可食部の鮮やかなオレンジからアカウニと呼ぶ場合もあるが
しかし決して旨くないわけじゃない
他のウニとくらべてその濃厚な味はバランスはともかく最高だといえる
好みで言えば自分が一番好きな味だ
積丹というとウニが食べられる店は何軒もあるのだが、いかんせん一見が入りやすいみせはあまりない
ここは観光地に面しているだけあって開放的なので、観光客向けと言ってしまえばつまらないかもしれないがそれなりの水準以上なので落胆することもないのがいい所だ
穴場を狙って入った店で落胆したのでは堪らない

ああ、一週間の間に二度もウニを食べてしまった……
誰にとも無く罪悪感を感じると同時に、堪らない幸福感を携えつつバイクに跨り再出発

30分も走らないうちに、今度は神威岬に立ち寄る


例の如く駐車場からかなり歩かされる
一応海が見える場所まで行くが、流石にそこから先に行くきいはなれない
丁度そこには門がある
昔、ここがまだ聖地としての認識をもたれていたころ、ここから先は女人禁制だったという話である
今となってはもちろん女人禁制ではないので女性も突端部まで自由にいくことができる
ただ、根性の無いもの禁制となってしまっているが(笑)

再び229に戻り、海沿いを南下していく
神恵内を過ぎトーマル峠に入る
ここは北海道の峠道でもなかなか好きなところだった
だった、と過去形なのは、工事のせいで道にグルーピング(縦溝)が入ってしまいバイクでは気持ちよく走れなくなってしまったからだ
しかし、道としては面白い
ワインディングの最中にスノーシェルターの中を上ったり下ったりしていくのは他ではあまり見られない
交通量も少なく、グルーピングさえない場所であれば中々エキサイティングな走りも出来るので、直線路ばかりで不足したグネグネ分を補給するには最良の場所だと思う

その後、古平方面に下り、また来た道を余市方面に向っていく
道の駅よいちでは土産物を幾つか購入し、出会ったライダーと天気を読みながら談笑
雨が降るのを避けるつもりだったが、とりあえず降り出す様子も無く日が暮れてきたので再出発
道は路面が酷く濡れており、つい先ほどまで雨が降っていたようだ
先ほど時間を潰していたのは正解だった
小樽に着くまでずっとウェットだったにもかかわらず、全く雨に降られること無く辿り着けた

小樽では適当にバイクを停めて少々散策

運河の風景を眺めつつ歩くが、やはりカップルが目に付く……
ライダーもかなり多いから居心地が悪いわけではないが、心に優しくないようだ

適当に時間を潰してから小樽郊外にあるオスパという24時間営業の温泉施設に入る
今日はここで宿泊だ
温泉に入って休憩所で休んでいると、やはり翌日朝のフェリーに乗る連中が次々に入ってきた
自分は場所を確保してあったので全く気にするほどではないが、そのうち雑魚寝スペースも一杯になってしまったようで、床に直に寝る連中まで出てきてしまったようだ
消灯されたのを確認し、自分も適当な所で就寝
50cm横にうら若き女性が寝ているのは役得と考えるか精神衛生によくないと考えるか……



8月15日
やはり何処でも目が覚めるのは早い
まだ明かりはついていない
とりあえず顔を洗ってから喫煙所で一服する
喫煙所の窓の外からは雨音が聞こえてきた
今日は雨らしい
とはいってもあとはフェリーターミナルに向うだけなのであまり関係ないのだが
雨男の自分がここまで天気に恵まれたツーリングをしたのは非常に珍しい
最終日に降られたとはいえ、上出来である
結局その雨も7時前には上がってしまった


いよいよ北海道ともさよならだ
ほとんど駆け足で巡ったが、それでも色々と楽しむことは出来た
名も知らないお互いが北海道を旅するというだけの共通点のみで何時間も話せるような貴重な経験も沢山出来た
やはり北海道は何か特別な場所なんだと思う
他の場所にツーリングに行ったとしても、それはそれで楽しめる
だが、北海道でなければならない何かが、ツーリングをするライダーにはあるんだと思う
何処で出会ったライダーも目をキラキラさせて自分が走ってきた道や見てきた景色を楽しそうに語るのは、そういうのが理由なんだろう

フェリーの船室でガソリンスタンドのレシートや観光地のパンフレット、自らメモを取ったノートやカメラの記録を眺めながらこの5日間+1/5日程度の僅かな軌跡を振り返ってみるが、どこを切り取ってもありありと記憶を思い起こすことが出来た

また来年も行くのだろうか
一月ほど経った今では、ちょっとお腹が一杯な気分もあるが、どうせ年が変わる頃には北海道病の予兆が現れ始めるんだろう
そして夏前には完全に発症すると

良い旅だった
これだからバイクはやめられない