ニコワッカ -niko W akka- FZ1

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08北海道ツーリング 五日目+六日目

2008-09-15 23:40:33 | ツーリング
8月14日
朝から雨が降る可能性もあったらしいが、どうもこのあたりは天気に恵まれているらしい
辛うじて青空も見える
かと言っていつまでもこの天候が続くとも限らないのがツーリングの罠
果たして今日はどんなもんだろう

キャンプ場を出発すると洞爺湖を目指す
30分ほど走り湖畔に辿り着いたのでそのまま南側から東側に向けて走る
サミットが行われたといってもそんなに都市的な場所ではないようだ
もっとも景色だけは本当にいいところだから、やはり環境志向のサミットだったということだろう
途中から230号に入り、北上
途中にあるサイロ展望台という所に立ち寄る
そこからは洞爺湖を一望できた


羊蹄山を目指すが、この日は雲に覆われて殆ど見えない
天気がよければ山の周囲を回ることも考えていたが、展望は無いのでそのまま小樽方面に抜ける道を行く
定山渓を抜け道道1号を走る
途中さっぽろ湖などを経由する定山渓レークラインだ
あまり車も通っていない割には面白い道だし景色もいい
穴場的な場所だろう

小樽市街を通り抜け、今度は積丹方面へ
余市ではニッカウヰスキーの工場を見学する


旅人の財布ではないと買えない様なウイスキーを買ってしまった

積丹岬に行き、島武威海岸を見下ろす展望台まで歩く

流石に岬の突端まで歩くほどのスタミナは無いのでここで我慢だ
その後直ぐ側にある食堂 鱗晃で例のブツを注文

赤ウニ丼だ
価格は忘れたことにしたい
後から来た客が赤ウニ丼を注文したら丁度品切れだという
自分で最後だったらしい
思い切ってよかった
味は言うまでもない
とろけるようなウニは堪らない
ともあれ、アカウニとはいってもこれは恐らくエゾバフンウニだろう
アカウニ自体は本当に高級品で分布はもっと南の方だ
可食部の鮮やかなオレンジからアカウニと呼ぶ場合もあるが
しかし決して旨くないわけじゃない
他のウニとくらべてその濃厚な味はバランスはともかく最高だといえる
好みで言えば自分が一番好きな味だ
積丹というとウニが食べられる店は何軒もあるのだが、いかんせん一見が入りやすいみせはあまりない
ここは観光地に面しているだけあって開放的なので、観光客向けと言ってしまえばつまらないかもしれないがそれなりの水準以上なので落胆することもないのがいい所だ
穴場を狙って入った店で落胆したのでは堪らない

ああ、一週間の間に二度もウニを食べてしまった……
誰にとも無く罪悪感を感じると同時に、堪らない幸福感を携えつつバイクに跨り再出発

30分も走らないうちに、今度は神威岬に立ち寄る


例の如く駐車場からかなり歩かされる
一応海が見える場所まで行くが、流石にそこから先に行くきいはなれない
丁度そこには門がある
昔、ここがまだ聖地としての認識をもたれていたころ、ここから先は女人禁制だったという話である
今となってはもちろん女人禁制ではないので女性も突端部まで自由にいくことができる
ただ、根性の無いもの禁制となってしまっているが(笑)

再び229に戻り、海沿いを南下していく
神恵内を過ぎトーマル峠に入る
ここは北海道の峠道でもなかなか好きなところだった
だった、と過去形なのは、工事のせいで道にグルーピング(縦溝)が入ってしまいバイクでは気持ちよく走れなくなってしまったからだ
しかし、道としては面白い
ワインディングの最中にスノーシェルターの中を上ったり下ったりしていくのは他ではあまり見られない
交通量も少なく、グルーピングさえない場所であれば中々エキサイティングな走りも出来るので、直線路ばかりで不足したグネグネ分を補給するには最良の場所だと思う

その後、古平方面に下り、また来た道を余市方面に向っていく
道の駅よいちでは土産物を幾つか購入し、出会ったライダーと天気を読みながら談笑
雨が降るのを避けるつもりだったが、とりあえず降り出す様子も無く日が暮れてきたので再出発
道は路面が酷く濡れており、つい先ほどまで雨が降っていたようだ
先ほど時間を潰していたのは正解だった
小樽に着くまでずっとウェットだったにもかかわらず、全く雨に降られること無く辿り着けた

小樽では適当にバイクを停めて少々散策

運河の風景を眺めつつ歩くが、やはりカップルが目に付く……
ライダーもかなり多いから居心地が悪いわけではないが、心に優しくないようだ

適当に時間を潰してから小樽郊外にあるオスパという24時間営業の温泉施設に入る
今日はここで宿泊だ
温泉に入って休憩所で休んでいると、やはり翌日朝のフェリーに乗る連中が次々に入ってきた
自分は場所を確保してあったので全く気にするほどではないが、そのうち雑魚寝スペースも一杯になってしまったようで、床に直に寝る連中まで出てきてしまったようだ
消灯されたのを確認し、自分も適当な所で就寝
50cm横にうら若き女性が寝ているのは役得と考えるか精神衛生によくないと考えるか……



8月15日
やはり何処でも目が覚めるのは早い
まだ明かりはついていない
とりあえず顔を洗ってから喫煙所で一服する
喫煙所の窓の外からは雨音が聞こえてきた
今日は雨らしい
とはいってもあとはフェリーターミナルに向うだけなのであまり関係ないのだが
雨男の自分がここまで天気に恵まれたツーリングをしたのは非常に珍しい
最終日に降られたとはいえ、上出来である
結局その雨も7時前には上がってしまった


いよいよ北海道ともさよならだ
ほとんど駆け足で巡ったが、それでも色々と楽しむことは出来た
名も知らないお互いが北海道を旅するというだけの共通点のみで何時間も話せるような貴重な経験も沢山出来た
やはり北海道は何か特別な場所なんだと思う
他の場所にツーリングに行ったとしても、それはそれで楽しめる
だが、北海道でなければならない何かが、ツーリングをするライダーにはあるんだと思う
何処で出会ったライダーも目をキラキラさせて自分が走ってきた道や見てきた景色を楽しそうに語るのは、そういうのが理由なんだろう

フェリーの船室でガソリンスタンドのレシートや観光地のパンフレット、自らメモを取ったノートやカメラの記録を眺めながらこの5日間+1/5日程度の僅かな軌跡を振り返ってみるが、どこを切り取ってもありありと記憶を思い起こすことが出来た

また来年も行くのだろうか
一月ほど経った今では、ちょっとお腹が一杯な気分もあるが、どうせ年が変わる頃には北海道病の予兆が現れ始めるんだろう
そして夏前には完全に発症すると

良い旅だった
これだからバイクはやめられない

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