ニコワッカ -niko W akka- FZ1

 blog of the rider, by the rider, for the rider !!

プラグ交換

2009-02-21 16:59:06 | FZ1


このバイクにして初めてのプラグ交換
10,000kmぐらいでやっておけばよかったのだろうが、そこらじゅうで難しいだの店に任せたほうがいいだのと聞くので、手をつけずにいた
だが、前回の定期点検を恥ずかしいことに「財布に余裕が無い」という理由でパスしていたため結果的にこう先延ばしになっていたわけだ
ちなみに前回の定期点検で恐らく触れるであろうフォークオイルとプラグの交換はこれでクリアしたこととなる


プラグはデンソーの『IU27A』にした
純正のNGKのものは二極タイプで、16,000kmを走ってコレといった始動性にも問題が無かったのは恐れ入るが、交換するのであればやはりイリジウムプラグにしておきたい
個人的にNGKよりデンソーの方が好みなのでNGKのイリジウムプラグではなく、こちらにした



まずラジエーターをフリーにする
ラジエーターのシュラウドとカバーを取り去り、作業をしやすくしておく
下部のボルト1本と、ラジエーターをマウントしている上部のボルト2本を外す
アクセルワイヤーがラジエーターのマウントに引っ掛けてあるのでそれも避けておく
するとラジエーターが動かせるようになるのである程度手前に引き出しておく


作業はどちらから手をつけても構わないが簡単な前方から見て右側からやるとする
まずラジエーターホースとファンを共締めしているインシュロックを外して手が入るようにホースを避ける
手前のプラグキャップからカプラを外し、プラグキャップを抜く
かなり硬く入っているので上手い方法を見つけて欲しい
自分はシリンダーヘッドを支点に長いメガネレンチを梃子にして引き抜いたが、カプラの接合部に変な力が掛かると思うので、はっきり言ってあまりお勧めはできない
ただこれしか方法が無かったというだけ
続いて奥のプラグキャップも同様に
キャップが外せたらプラグレンチを使ってプラグを外す
これは他のバイクと同様なので特記することは無し

右側が終わったら左側
極太のラジエーターホースが邪魔をしているうえ、手前から手を突っ込もうにもラジエータマウントが邪魔をしているので難しい
コツは右手でラジエーターキャップのあたりを下に押し下げつつ、左手でラジエーターホースの上側から手を入れる事
必要に応じてラジエーターの上側から右手を突っ込めば時間はかかっても何とかなる
あとは同様にプラグを交換していく
プラグにはカジリ防止のため、ねじ山にモリブデングリスなど耐熱性のあるグリスを塗っておくのを忘れぬように

キャップの取り付け時には一回のクリック感で止めず、更に強く押し込む
カチカチっと二回ほどクリック感があったら、ゴムシールとシリンダーヘッドに隙間が無いことを確認できたら完了



今回外したプラグだが、やけ色などは問題ないにしろ1番と4番のプラグが恐ろしいほどに錆びていた

こんな状態である
碍子部分まで侵食しはじめていたのでショート寸前といったところか

ちなみにプラグキャップの方はというと、同様にこんな調子


見たところゴムシール部分からの浸水というより、プラグキャップのジョイント側とカプラ側のユニットとの隙間から水が入ってきたようにも見える
あまりよろしいとは言い難い状態なので何かしらの対策を練るべきなのだろうが、生憎予備のプラグキャップなんぞを持っているわけもなく、しょうがないのでシリコングリスを練りこんでシーリングしておいた
焼け石に水だろうが

次の点検でも要確認だろう
07の逆輸入車で同様の症状がでている可能性もあるので注意されたし

フォークオイル交換

2009-02-11 20:20:57 | FZ1


走行距離も15000kmを越えて初期の頃のような滑らかな動きからは遠ざかっていた

フォークオイルの場合は、エンジンオイルやエレメント、プラグなどの様にあまり具体的な交換サイクルというのは耳にしない
よく聞く話では10000kmから20000km程度だというが幅が広すぎる
それにエンジンオイルの様に短いサイクルで劣化があるわけでもないから体感的な面で交換の時期を判断するのも難しいだろう

自分の場合も実際交換し終わってからの変化を感じて、やはり交換時期だったのだと認識できた
交換前のあの違和感はオイルの劣化だったのかと納得したのだ
具体的なものとしては無駄に沈み込みが深くなった、路面からの突き上げが露骨になった、フルバンプさせてからの復帰が悪い、といった所か
最後の項目の場合は、普通に走っている限りはやらないから中々わからない部分だが、ブレーキング時にフロントのみを急激にかけた後、いつまでもビョンビョンと余韻が残るような感じになったら劣化していると判断していいと思う


倒立フォークのオイル交換には特殊工具が必要だ
スプリングを押し縮めるフォークスプリングコンプレッサーとそれを保持するスペーサー、そのほかにダンパーロッドを保持するための物がいる
このうちスプリングコンプレッサーとスペーサーを兼ねたジグを自作しておく
ダンパーロッドを保持するための工具は自作は進められない
ダンパーロッド自体はネジが切ってあるので、一見ただの長いボルトに高ナットを付ければ使えそうに見えるが、ダンパーロッド側のネジのピッチが一般の物とは違うので使えない
別にダンパーロッドを持ち上げられれば事は足りるので十分な強度を持った針金でもあれば問題ない



フォークからブレーキキャリパーとフェンダーを外してからアクスルシャフトを抜く
19のヘキサゴン(19-3/4)で外せるが、トルクが掛かりにくいのでパイプなどでリーチをとる
ホイールを外せたら先にトップキャップを緩めておく
意外と高トルクで締められており、フォークを外してからでは万力でも使って固定しない限りは外せない
24のメガネ、もしくはボックスソケット
高さが無いので舐めないように注意する
続いてアンダーブラケット、トップブリッジを緩める
突然落下することはないが、フォークの下に柔らかい物を置いておくべきかと

ここから自作のジグの出番となる

何のことは無い
Lアングルを組合せ、上部のパーツがスタッドボルトを使って押し下げられるようにしてあるだけの物だ

スペーサーに空いている穴にボルトを通し、保持する
それによってスペーサーとスプリングを押し下げてダンパーユニットのナットが露出するようになる

ここからは余裕が無かったので写真が無い


ダンパーユニットのナットも高トルクで固定されているので気をつけて外す
サイズは14
トップキャップをメガネで固定してナットにスパナをかけてやる

ダンパーユニットが外せたらスペーサーを外してアジャストロッドを引き抜き、続いてスプリングを抜き取る
入っていたオイルを出したら、逆さまにして十分程度放置して残ったオイルの排出を促す

オイルが抜け切れたら新しいオイルを入れる
ダンパーロッドに針金を巻きつけて引き上げられるようにしたら、ダンパーロッドを何回も上下させてエアを抜く
そして油面が落ち着くまで再び十分ほど放置
油面はアウターパイプを一番縮めた状態で上端から91mm
必要量は545ccだが、恐らくそこまで使わない

続いて組み付け
スプリング、スペーサーの順番で入れる
入れるときにダンパーロッドに付けた針金を中に通しておく
再びコンプレッサーでスプリングを押し下げ、ダンパーロッドを引っ張り上げてダンパーユニットを固定する
この時注意するのがダンパーロッドについているナットの高さ
ダンパーロッドの先端部から12mmにする

最後にトップキャップを締め付ける
フォークをトリプルツリーにに固定したあとで増し締めをしておく
ホイールを組み付け、キャリパー、フェンダーを元に戻せば作業完了



作業メモ
アクスルシャフト:19_3/4
トップキャップ:24
ダンパーユニットのナット:14
ダンパーユニットのナットの固定位置:上端から12mm
オイル量:545cc
油面高さ:上端から91mm
オイル銘柄:メーカー指定 ヤマハ純正 01