ニコワッカ -niko W akka- FZ1

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ダイアグモード Co濃度調整

2008-10-19 12:59:19 | FZ1


ヤマハ車のインジェクション車にはダイアグノーシスモード(自己診断機能)が付いており、そこから様々な要素の確認や変更を行えることは知ってのとおりだ
FZ1も例外ではなく、メーターパネルについている二つのボタンとキーONの組合せによって行える
ただ、FZ1の場合は単純に操作をするだけではステータスの確認のみしか行えない
特に他の車種で可能な「Co濃度」の調整については特定の作業が必要になる


自分のFZ1は吸排気系を多少改造してある
純正のエアクリーナーボックスの吸入口を拡大し、K&Nのエアクリーナーに換装
ブルーフレイムのスリップオンを装着してあるので、ストック状態に比べてかなりリーン気味になっている
そこで空燃比を適正に補正するためにこの作業を行う

Co濃度の調整とは、本来は車検時に行う排ガス検査の項目をクリアするためだったり、アイドリングの不安定さを改善するために行う行為であり、今回のような目的のために使用することは想定されていないと思われる
ただ、燃料の噴射量を変更することにより副次的にも空燃比の調整にも使えるということで目を付けた



リーンアングルセンサーに接続されているハーネスから一本アースをとる

リーンアングルセンサーはリアシートを取ったところの、車体前方右側に設置してある
ヘキサゴンで留めてあるので、一旦は外してしまおう


カプラに接続されている四本の内、この上段中央にあるグリーンのハーネス一本はただ収まっているだけでありセンサー自体には接続されていない
これを引き抜き、単純にアースをとるだけだ


後々何度か調整することを考えると、写真の様に新たに汎用のカプラに組み付けアース用のハーネスを作っておくことをお勧めする
サイズはヤマハ車用の汎用品が使えるだろう


アース用のハーネスにはクリップを付けて適当なボルトに固定できるように細工をしておく
クリップは接触面の塗装をヤスリで剥がしておく


再びセンサーを組み付け、フレームに接触しているボルトにアースをとれば調整が行えるようになる


ちなみに通常時にわざわざ元に直す必要はない
もともと遊んでいる線なので何処にあっても問題は無い
アースを取ったままでも走行は可能だが、カプラを外しておく程度の気遣いはしておくべきだろう



以下が実際の調整の内容だ


リセット(以下【R】)とセレクト(以下【S】)を同時押しの状態でキーをONにする


その状態で8秒間キープすると画面に「di」と表示される
ダイアグノーシスモードに入ったのでボタンから手を離す


【S】を一回押すと「Co」と表示されるので【R】【S】の同時押し


そのまま「C:01」と表示されるまで待つ
(数字はシリンダーナンバー)


【R】で後退【S】で前進選択できるので、任意のシリンダーを選択したら【R】【S】同時押し


シリンダーが決定されると「C:0n」(nはシリンダー番号)と、右端に数字が表示される
この状態がストックでのCo濃度の補正値なので、元に戻す時のためにメモを取っておく
この数値が【R】でマイナス【S】でプラスに調整出来る
意図する値になったら再び【R】【S】同時押し


⑤に戻るので全てのシリンダーに作業を行う
完了したらそのままキーOFFで終了



ちなみに自分の場合のストック状態での値は
C1:-5
C2:20
C3:20
C4:0
とかなりバラつきがあった

基本的には0リセットが基準である
単純に社外品のサイレンサーに交換した場合には4~5程度に調整しておくのがいいと思われる
自分は給排気ともども改造を加えてあるので、マフラーのバッフルを抜いた状態のワインディング走行時などには5~7にしたりもする
ブルーフレイムの場合はバッフルをすべて入れるとかなり排気効率を抑えられるらしく、街乗り程度であれば4~5程度でも全く問題なく走行できた

ちなみに特に給排気系の改造なども行っていなくとも数値の均整をとることによってアイドリングの安定を図る事はできるようだ





上記の行為はあくまで自己の責任の下行ってください
問題が起きたとしても責任などは取れませんのであしからず