ニコワッカ -niko W akka- FZ1

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GW東北ツーリング 一日目

2008-05-11 17:29:31 | ツーリング
例年のゴールデンウイークは家でゴロゴロしていることが多かった
二年前まで学生だったこともあり、さして大型連休であることの重要性も感じなくあり、そのうえ「わざわざ混みあう時期に出かけなくても良いだろう」という考え方が強かったのもある
社会人生活を始めてからは連休の重要性が身に染みてわかるようになり、ここで出かけなくては次は盆休みになってしまうという事から、四月の始まりごろから計画を立て始めていた

当初の予定では山形方面から時計回りにぐるりとまわり、岩手を最後に東北道で帰ってくるつもりだったが、日程の兼ね合いや宿泊場所の制限などから逆周り、つまり岩手から青森、秋田そして山形という順番になった

それでは一日目から順を追って書いていこう


三日未明、深夜1時過ぎに自宅を出発した
前日からの天気予報によれば、宵のうちは天候はあまりよろしくない
もっとも、北海道ツーリングの日程の内大半をを雨天にみまわれるほど雨に縁のある雨男としてはそれも何時もの事であり大きな問題としても考えていなかった
数日前のパッキングの折にレインウェアにも防水スプレーを塗布しておいたので完璧である

外環から東北道へのり、ひたすら岩手の一関を目指す
宇都宮の手前まではまばらに渋滞していたが、予定に出るほどの遅れも無く北上
東の空が白む頃には安達太良山をスルーし、雨も止んでいた
7時すぎ位に一関の手前の金成SAで休憩した折には、空も青く晴れ気温もかなり高くなっていた

一関で一般道に下りた後、国道4号を使ってさらに北上し平泉、中尊寺を目指す
中尊寺は以前から訪れたいと思っていた場所で、念願が叶ったことになる
金堂は流石に美しかったが、ゴールデンウィーク中は東下りという、まあ武者行列のような催し物を実施しているらしく混み方が半端でない
寺社というと人の影が疎らなくらいが丁度良いと考える自分としては多少居心地が悪かった
それでも一時間半ほどをかけてゆっくりと寺内を巡り、中尊寺を後にする



一旦4号を戻り、今度は県道19号、気仙沼街道を行く
途中猊鼻渓という名勝もあるが今回はパスし、先を急ぐ
国道456号に入り再び北上、国道397号を東に折れ、種山高原を目指す
種山高原の道の駅で昼食をとり、107号から340号へと遠野へ向かう

遠野は以前民俗学にのめり込んでいた時期もあり、ある意味今回のツーリングでの目的の場所だ
時間の許す限りゆっくり巡ってみたいが、今後の予定もあるのでそれほど長居はできない
伝承園という施設では曲り屋やオシラサマという民間信仰の御神体が千体も奉られているオシラ堂を見ることが出来た

さらにバイクを伝承園の駐車場に置いて、徒歩でカッパ淵へ
ここはカッパ伝説のある場所ではあるが、淵というよりは沢であり、水深も浅い
混みようもあって幻想とは程遠い場所となってしまったらしい
ただ、カッパというラベルを取っても、綺麗で雰囲気の良い場所なので訪れるのもいいかもしれない



伝承園に戻り出発するのだが、340号を暫く行くとウインドファームという看板が目に入った
ツーリングマップにもこれといって注釈は無かったが、気になったのでそちらの方向へ
道は舗装はされているが殆ど林道とか農道というレベルで、山間部に入ってしまうと浮き砂や砂利もあって落ち着いて走れるような道ではない
それでも15分ほどかけて尾根に出ると、そこには風力発電施設があり、巨大な風車郡が・・・
帰ってから調べてみると、ここ釜石ウインドファームは40基以上もの風車が存在しており、国内最大規模の風力発電施設とのこと
規模もさることながら、一基あたりの大きさも半端ではない
バイクを近くに持って行って対比で写真を撮ってみたかったが、草原に乗り入れるほどのガッツが無いのでやめた
これは路上で撮った写真だが、それでも大きさがよく分かると思う



その後、もとの道へと戻って340号を更に北上していく
しかし道が段々と恐ろしい物へと変貌を遂げていき、最終的には写真のような車がすれ違えないような“酷道”となった
しかも区間も長い

1時間半ほどをかけて走っていたのだが、荷物も多くスピードも大して出せないのに、繰り返されるワインディングのお陰でタイヤは溶け始めた
ただ写真のような酷道部分はごく一部だけであり、他はほぼ軽快なワインディング
溶けるほどの状態という事はグリップも十分であり、そのうえリアに積み込んだ荷物が適度な加重をかけてくれて非常に安定したコーナリングが出来る
道自体も変化に富んでいて非常に楽しかった

そして455号に入って岩泉に辿り着き、この日最後の目的地である龍泉洞へ
先に青少年旅行村のキャンプ場にチェックインをして幕営準備を行い、さらに米を研いだ後、龍泉洞に徒歩で行った
洞内は驚くほど広い
平面的な広さ以上に縦の空間の広さに圧巻する
地底湖の水深と透明度は吸い込まれそうで恐怖感すら感じるほどだ
正直キャンプのついで程度にしか考えていなかったので、思わぬ収穫であった
残念なことにカメラを持っていくのを忘れたために写真が無い
まあ、あったとしてもコンパクトデジカメ程度では綺麗な写真を撮るのは無理だったと思う

この日の行程はこれで終了
キャンプ場も思ったほどの混雑も無く、快適なものだった
夕食を腹に詰め込んだあとは前日からほぼ徹夜での強行軍であったために早々にシュラフに入って眠りに付いた


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