蓮舫氏「三重苦」で崖っぷち、ポスト争い活発化 「解散・総選挙は戦えない」の声も
夕刊フジ 10月21日(金)16時56分配信
民進党の蓮舫代表が崖っぷちだ。「二重国籍」問題で発言を二転三転させたうえ、金田勝年法相が事実上の国籍法違反との認識を示したのだ。与党内では、蓮舫氏に政治倫理審査会(政倫審)で説明を求めるべきとの声も出てきた。永田町では「早期解散」が現実味を帯び始めており、民進党内では蓮舫氏と距離を置くグループの動きが活発化している。
蓮舫氏を徹底追及している、インターネットの言論プラットフォーム「アゴラ」編集部は19日午後、先月末に続き、「公開質問状」第2弾を送付した。
質問状は「(蓮舫氏の)説明を真実として了解できない」として、(1)国籍選択後の戸籍謄本(2)東京の台北駐日経済文化代表処に出した台湾旅券に関する書類(3)台湾当局から受け取った国籍喪失証明書(4)法務省から「(国籍法)違反に当たらないとの考え方を文書でいただいた」という文書-の開示を求めた。
国会質問などで、政府首脳を厳しく追及している蓮舫氏だけに、自らの潔白は率先して証明すべきだが、反応は鈍い。特に、(4)は「免罪符」に近いだけに喜んで公開してもいいはずだが、なぜか公開していない。
こうしたなか、与党内で動きがあった。
金田氏が18日、一般論として「国籍法上の国籍選択義務14条に違反していた」と発言したことを受け、「蓮舫氏に参院の政倫審への出席を求めて説明をしてもらおう」と検討し始めたのだ。
民進党などが、山本有二農水相によるTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)承認案の強行採決に触れる発言を攻撃しているため、それに対抗する思惑もありそうだ。
民進党内では、「ポスト蓮舫」を見据えた動きが目立ってきた。
代表選で激突した前原誠司元外相が中心で、今月下旬にも新しい勉強会を立ち上げるという。代表選で支援した大畠章宏元国交相のグループとの連携も確認した。旧維新の党出身者らも巻き込み、党の弱点である経済政策に磨きをかけ“党内最大勢力”の結集を目指す。
同じく代表選で戦った玉木雄一郎幹事長代理も自身のグループ立ち上げに向け、タイミングを見計らっているようだ。
23日投開票の衆院東京10区、福岡6区補選は「与党優位」と伝えられ、民進党内では「蓮舫氏では解散・総選挙は戦えない」との声もある。野田佳彦元首相を幹事長に据えた人事へのハレーションも根強く、蓮舫氏の進退は極まりつつある。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます